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南の島物語

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2016.03.14
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カテゴリ:音楽と旅と釣り
neito

hawai

ソルトワールドの3月15日発売号届いた。

アングラー皆さんで、これから読まれる方も多いと思うが、
私の連載である「パパのKeep on!!」、今回は舞台がハワイである。

このブログでの話は、誌面とは別で、裏話として呼んで頂きたい。


今回、ハワイ島で一緒のメンバーは若い。

いずれも、私が釣り仲間として、また音楽仲間として、
楽しい遊び仲間として一緒に活動する「ANDROCK」のメンバーで、
関西在住の志村君、そしてハワイ在住の長谷川ネイト君だ。

古希を過ぎ、今度の3月11日には72歳を迎える私だ。

ボロボロに朽ちる寸前の肉体で、尚もヘビーなパワーファイトを目指すという、
まるでドン・キホーテのような荒唐無稽な挑戦を、
あと何年かは、皆さんに見て頂こうと言うのが僕の生き様だ。

そして今回は、そんな「ANDROCK」メンバーの中で、特に生きの良い2人なのだ。


そんな彼らと一緒にやってみて思ったのは、とにかく
羨ましいぐらいパワーがあり、ガンガンにやる。

僕と数回一緒にやっている志村君は、ある程度に僕のスタイルを継承しているので、
豪快な中にも柔軟性のある、ユッタリとしたジャークを続けるが、
更に若いネイト君は、スピニングタックルで早いジャークを力いっぱい繰り出す。

それは一日目から、力いっぱいだった。


老獪と言って良い私は、それは練れているので、最初から飛ばすことは無い。

最初から、3日間の釣りを想定した上でやるのだから・・・、
しかし、こんなところにも落とし穴はある。

まず、一日目。入れ込んでいる彼らがガンガンに飛ばすと、
それを横目に「あんなにやってたら3日間は持たなおぞ~」と心中で。

そして、計算してたはずが、なにやら、とんでもない大型のアタリ。

あまりにも生体反応が薄い。それは、動かない100キロ以上の根魚?、
動きの鈍いサメ、それとも大きな岩?。

いずれにしても、少しずつ上がって来るが、物凄い重量感。

200キロは超えるか?と思うぐらいだ。

それは、魚を(物体)見たい気持ちから、2時間のやり取り。

しかし、あと水面に少しというところで、それはフックアウトした。

ただ、この間は、皆さん2時間の休憩であるから十分な充電になったろう。

しかし、私には、この体力消耗は予想以上だったのだ。

慣れている、練れている、なんて自負は、自然の中ではこんなもの。

2週、続けてのフィッシングショーでの疲れ、のどの痛み、
それと重なってか、これは計算外である。

結局は、私が自信過剰になっていたという事なのだ。



それでも、疲労困憊ながら最後まで頑張る。

その後も、何とか体力を回復させ、結局は、
休むことなく420グラムのジグを振り続け2日間の釣りをやり切った。

その中で、2日目は15キロぐらいのカンパチを釣りあげ(決して大型ではない)、
彼らには、重いジグを使い終始、諦めないでやり続ける大切さを説いた。


逃げないのが僕の釣り。

諦めないのが僕のの釣り。

重いジグを振り続けるのが僕の釣り。

そんな釣りを彼らに見せたかったからだ。


威張れるような、超大型魚を見せる出来なかったが、
若い志村君、初めて一緒に釣りをしたネイト君、
2人にも十分に、楽しい釣りを表現したつもりだ。

ただ、私のような年寄りと云うのは、若者と一緒に釣りをした時に、
時々だが、意思の疎通を欠く事がある。空虚に感じる時もある。

それがジェネレーションのギャップなのだろうか。

何時もある訳では無いが、多少の意見や能書き言ったり、
また、思わず年寄り面して小言を言ってしまった時に、
それを振り返って後悔することもあるのだ。


そんな思いを多少引きずりながら、
今回3月15日発売号は、原稿を書いたかも知れない。



それから、3月11日になって僕の誕生日だ、それは、
あの大震災と同じ日であるから、心から喜べない。

そして、その翌々日も、鬱陶しいほどの雨が続いた。

そんな日に、ソルトワールド誌と一通の封書は届いたのだ。

それは、雨合羽を着た郵便屋が、ビショビショに濡れた郵便物を
申し訳なさそうに持って来たのだ。

その封書を見ると、中には、
爽やかにそよぐヤシの木に、洗濯された海水パンツを描いた、バースディーカード。

そして、硬い木に細工を施した釣り針のネックレス。

収められた便箋には、丁寧にローマ字で、僕に対しての感謝の文字が書かれていた。

手前味噌だが、一部を抜粋して書きます。

papa san no tsuri o mite totemo daijinakoto ipai oboemashita
(省略、以下を日本語で)
送ってくれたフックの意味が書かれ(多分、幸せな未来に的な意味)、
これからも、パパの精神を貫いた釣りを見せてくださいと、
雨でぬれた文字だが、そう読み取ることが出来た。

ネイトは日系(2世か3世?)のアメリカ人で、日本語は堪能だが
漢字やひらがなを書くことは出来ないと言う。

そんな彼が、感謝の気持ちをローマ字で、懸命に書いてくれた。

何よりも嬉しい。涙が出るほどうれしい。

多少でも、僕の釣りに対する気持ちは伝わった気がするし、
手紙からも、それ以上の彼の思いも感じた。

この手紙を糧に、大きな勇気が湧いてくる。

有難う、ネイト。有難うANDROCK。





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最終更新日  2016.03.15 09:15:11
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