カテゴリ:音楽と旅と釣り
ソルトワールドの3月15日発売号届いた。 アングラー皆さんで、これから読まれる方も多いと思うが、 私の連載である「パパのKeep on!!」、今回は舞台がハワイである。 このブログでの話は、誌面とは別で、裏話として呼んで頂きたい。 今回、ハワイ島で一緒のメンバーは若い。 いずれも、私が釣り仲間として、また音楽仲間として、 楽しい遊び仲間として一緒に活動する「ANDROCK」のメンバーで、 関西在住の志村君、そしてハワイ在住の長谷川ネイト君だ。 古希を過ぎ、今度の3月11日には72歳を迎える私だ。 ボロボロに朽ちる寸前の肉体で、尚もヘビーなパワーファイトを目指すという、 まるでドン・キホーテのような荒唐無稽な挑戦を、 あと何年かは、皆さんに見て頂こうと言うのが僕の生き様だ。 そして今回は、そんな「ANDROCK」メンバーの中で、特に生きの良い2人なのだ。 そんな彼らと一緒にやってみて思ったのは、とにかく 羨ましいぐらいパワーがあり、ガンガンにやる。 僕と数回一緒にやっている志村君は、ある程度に僕のスタイルを継承しているので、 豪快な中にも柔軟性のある、ユッタリとしたジャークを続けるが、 更に若いネイト君は、スピニングタックルで早いジャークを力いっぱい繰り出す。 それは一日目から、力いっぱいだった。 老獪と言って良い私は、それは練れているので、最初から飛ばすことは無い。 最初から、3日間の釣りを想定した上でやるのだから・・・、 しかし、こんなところにも落とし穴はある。 まず、一日目。入れ込んでいる彼らがガンガンに飛ばすと、 それを横目に「あんなにやってたら3日間は持たなおぞ~」と心中で。 そして、計算してたはずが、なにやら、とんでもない大型のアタリ。 あまりにも生体反応が薄い。それは、動かない100キロ以上の根魚?、 動きの鈍いサメ、それとも大きな岩?。 いずれにしても、少しずつ上がって来るが、物凄い重量感。 200キロは超えるか?と思うぐらいだ。 それは、魚を(物体)見たい気持ちから、2時間のやり取り。 しかし、あと水面に少しというところで、それはフックアウトした。 ただ、この間は、皆さん2時間の休憩であるから十分な充電になったろう。 しかし、私には、この体力消耗は予想以上だったのだ。 慣れている、練れている、なんて自負は、自然の中ではこんなもの。 2週、続けてのフィッシングショーでの疲れ、のどの痛み、 それと重なってか、これは計算外である。 結局は、私が自信過剰になっていたという事なのだ。 それでも、疲労困憊ながら最後まで頑張る。 その後も、何とか体力を回復させ、結局は、 休むことなく420グラムのジグを振り続け2日間の釣りをやり切った。 その中で、2日目は15キロぐらいのカンパチを釣りあげ(決して大型ではない)、 彼らには、重いジグを使い終始、諦めないでやり続ける大切さを説いた。 逃げないのが僕の釣り。 諦めないのが僕のの釣り。 重いジグを振り続けるのが僕の釣り。 そんな釣りを彼らに見せたかったからだ。 威張れるような、超大型魚を見せる出来なかったが、 若い志村君、初めて一緒に釣りをしたネイト君、 2人にも十分に、楽しい釣りを表現したつもりだ。 ただ、私のような年寄りと云うのは、若者と一緒に釣りをした時に、 時々だが、意思の疎通を欠く事がある。空虚に感じる時もある。 それがジェネレーションのギャップなのだろうか。 何時もある訳では無いが、多少の意見や能書き言ったり、 また、思わず年寄り面して小言を言ってしまった時に、 それを振り返って後悔することもあるのだ。 そんな思いを多少引きずりながら、 今回3月15日発売号は、原稿を書いたかも知れない。 それから、3月11日になって僕の誕生日だ、それは、 あの大震災と同じ日であるから、心から喜べない。 そして、その翌々日も、鬱陶しいほどの雨が続いた。 そんな日に、ソルトワールド誌と一通の封書は届いたのだ。 それは、雨合羽を着た郵便屋が、ビショビショに濡れた郵便物を 申し訳なさそうに持って来たのだ。 その封書を見ると、中には、 爽やかにそよぐヤシの木に、洗濯された海水パンツを描いた、バースディーカード。 そして、硬い木に細工を施した釣り針のネックレス。 収められた便箋には、丁寧にローマ字で、僕に対しての感謝の文字が書かれていた。 手前味噌だが、一部を抜粋して書きます。 papa san no tsuri o mite totemo daijinakoto ipai oboemashita (省略、以下を日本語で) 送ってくれたフックの意味が書かれ(多分、幸せな未来に的な意味)、 これからも、パパの精神を貫いた釣りを見せてくださいと、 雨でぬれた文字だが、そう読み取ることが出来た。 ネイトは日系(2世か3世?)のアメリカ人で、日本語は堪能だが 漢字やひらがなを書くことは出来ないと言う。 そんな彼が、感謝の気持ちをローマ字で、懸命に書いてくれた。 何よりも嬉しい。涙が出るほどうれしい。 多少でも、僕の釣りに対する気持ちは伝わった気がするし、 手紙からも、それ以上の彼の思いも感じた。 この手紙を糧に、大きな勇気が湧いてくる。 有難う、ネイト。有難うANDROCK。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.03.15 09:15:11
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