カテゴリ:釣り
スローピッチジャークを、全くやったことが無い訳ではない。 私が関わるメーカー「アングラーズ・リパブリック」には、 スロージギングを得意とするスタッフもいる。 (スロージギングは、あくまでもユッタリとしたジギングの総称?、 スローピッチジャークは、其れとは全く違う、ジギングテクニックの一つになるだろうか。 以下は、テクニック的な話なので、スローピッチジャークとします) 勿論、スローピッチジャークを目的としてやってくるアングラーも多いのだから、 私は、そう云ったガイドもする。 ただ、皆さんもご存じのように、メディアなど、映像や誌面での私は、 重めのジグでガンガンやる、パワージギングのイメージが大きいだろうか。 海辺に育ち、釣りを始めたのは子供の頃から、そう考えると60年以上 クロダイや石鯛の磯釣りからルアーフィッシングまで、 メーカーのテスターとしてのキャリアも30年を超えた。 経験だけは人並み以上なのだから、体力の峠はとうに超えてしまったかも知れないが、 未だ人並みの対応力はあるつもりだ。 当然に自分なりの解釈で、ガイドなどで、多分物まねだが、 スローピッチジャークをすることはあるのだ。 先日だが、私がスタジオオーシャンマークのテスターとして、 ブルーヘブンの開発に当初から加わっていたこともあり、 同じスタジオオーシャンマークのテスターであり、スロージギングの達人、 西本君とスタジオオーシャンマークの大塚君が、八丈島で、 スローピッチジャークでの中深場の探査と称してやって来た。 早速だが釣果から先に述べる。 流石に、西本師匠は(この釣りでは72歳の僕の師匠に)上手い、食わせる、魅せるだ。 今回の目的は大型オナガダイ。しかし、それは厳しかった(水温的に早かったようだ)。 ただ、オナガダイの入り出す前に釣れる、ツノザメが多く、やはり吉本師匠は1人で釣っていた。 他では、皆でメダイを、それぞれ2尾ほど。 そして驚いたのは、関東近海では見た事のないほどの大きさ、 (八丈島でもジグで食うのは大きい) キントキダイの大型、3キロを超えるメガキントキが一時は入れ食い、 ダブル、トリプルとヒットした。 最初は、通常のパワージギングをしていた私だが、その後は、 西本師匠と大塚にアドバイスを仰ぎ、まあ、高々2日で卒業証書はないが、 少しだが身に付きかけたかも知れない。 そこで、大いに私見だが私なりの解釈を述べるなら、 この中深場、マニアが喜ぶウルトラディープは別として、 至って、普通の近海ジギングアングラーにも、取っ付き易く、とても魅力的な釣りだ。 フィールドは、西の遠征で言えば、与那国、石垣、沖縄、そしてトカラでは 通常のジギングでやる深さの150~250メートル。 そして、八丈島や小笠原の150メートル以深(300メートルぐらいまでだろうか)。 東北、北海道だって、タラやメヌケの水深だから、大いに可能性はあるだろう。 まあ、僕的に言うとロ-カルな八丈島で、ジギングファンには手つかずのポイントに、 メッチャ楽しい夢があると云う事だ。 それは、垂涎の大型オナガダイ(ジグにヒットするのは大きい)、 他には八丈赤ムツ、オオオクチハマダイ、オオヒメダイ、クロムツ、など、 他に外道がカンパチやシマアジだ。 それぞれ、超の付く高級魚で、必ずと言って良いほどヒットするだろう。 ただ、今回の釣行で、この中深場のスローピッチジャークは、僕なりの勝手な解釈で、 八丈島仕様のタックルを考えるならば、船長にヒンシュクを買わない程度に 大型カンパチもターゲットに考える必要がある。 今回、僕は太めのタックルを使って、スロー初心者的テクニックだが、 あまり食いの差は少なかったと考える。 そこからもラインは、いたずらに細い必要はない。まずは4号だろう。 そして水深は300メートルまで考えると、 リールは4号を600メートルぐらい巻けるリールが良い。 当然に僕が奨めるのは、スタジオオーシャンマークのブルーヘブンL-120、 そしてこのリールは、今回このリールより、更に400グラム軽い、ナローが発売になる。 当然、このリール以外にないだろう(パチパチパチ)。 リーダーは100ポンドぐらい(130ポンドでも食いは変わらないかも)。 ジグはスローピッチジャーク仕様に拘らず、ジグの形状から潮の状況で、 ジャークの形を変える柔軟性も欲しい。 西本師匠は、ロングジグで飛ばすように動きにも効果があると。 鉄ジグ、スイムライダーの420gあたりが絶好かも知れない。 (ちなみに、私はスイムライダーのプロト、510グラムを使用している) フックはスロー仕様だが、圧倒的にリアのフックにヒットしている。 上下につけることを嫌うなら、下だけでも良いようだ。 細軸で刺さりの良い針だが、カンパチも食う事を考えあまり小さく細いのは・・・。 この釣りは、相当に楽しい。多分。 まあ、パワージギングを推奨する私が、手のひらを返すようにスローピッチジャークの勧めは、 違和感を覚える御仁もいるかもしれないが、 釣りと云うスポーツの中で、パワージギングとスローピッチジャークは種目が違うと考えよう。 1000メートルの中距離ランナーが、マラソンを目指すようなモノ。 始めれば、それぞれに奥深く難しいが、 両方走ったって、咎める者はいないだろう。 さてさて、「今更ながら、スローピッチジャーク」 次回は、浅場に入ったカンパチ。「早いワンピッチが勝つか?スローが勝つか?編」 浅場にアカイカが入ってきて、ジギングが絶好調。 そして大型カンパチが目前の八丈島。 浅場の釣行で、小型、中型のカンパチが入れ食い。壮絶バトルです。ご期待を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.04.19 22:26:17
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