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■人に「添う」
昨年お亡くなりになりましたが
臨床心理学者でユング心理学の第一人者である
河合隼雄さんが、その著書の中で以下ような主旨のことを書かれていました。
子育てに関する文章の一節なのですが、
「子育てに放任がいいとか、厳しく躾けるのがいいとか言われているが
どちらもよくない。特に現代の親は甘過ぎる。
鉢植えの植物に例えると、植物の根元に栄養剤を大量に注ぎ込み
そのためかえって根腐れを起こしてしまっている。
栄養剤を全く与えないのは育児放棄だが、根元に与えるのは過保護。
少し離れた土に適量を与えるのが、植物はもっともよく育つ」
直接、過干渉にならずに、ほどよい距離で、
子どもに「添う」ことをおっしゃっているのだと
私は理解しました。
児童文学の灰谷健次郎さんも
小説『天の瞳』の中で、語っておられます。
ベテラン保育士である園長先生が、若い保育士さんに向けて
こう語ります。
「子どもを躾けるとか教えるとかではなくて
私はずっと、子どもに「添う」ようにしてきました」
読んだ瞬間、自分の中にストンと落ちてくる感触がありました。
天からのパワーを……に関しても、
ロミロミも同じことを言っていますね。
ハワイ発祥のロミロミでも、
プラクティショナーは単に天からパワーをいただいて
それをクライエントさんに渡している仲介の役目をしているだけ
という考え方をしますよね。
人に「添う」
「寄り添う」
自分には違和感なく心地よく受け入れられる考え方でした。
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