zeroから始めよう

2006/07/22(土)11:47

思い出したこと

日々思うこと(34)

私の夢は銅版画家になることでした。 高校の頃銅版画に出会い、 その魅力に取り付かれました。 図書室の銅版画集を眺めてはため息をつき、 毎日、放課後誰もいない美術室で 警備員に「帰れ」と言われるまで黙々と作品を創り続けました。 美大を目指しましたが受験には失敗し 入ったのは普通の大学でした。 それでも在学中は作品を創りましたが うつになってからは全く絵が描けなくなりました。 そこから何とか芸術系の大学院に入りましたが 専攻は版画ではありませんでした。 もちろん、実技試験を突破する力など到底なかったからです。 私の友達には美術をやっている人がたくさんいます。 中には私より年下で、作家として活躍している人もいます。 うつになって、全く描けなくなった私。 普通の会社員になって、田舎で何もできずにいる。 気が付いたらもう26歳になろうとしている。 版画がやりたい。 でも、できない。 東京の本社に戻れたら 実家の近くに工房を借りて、また作品を創りたい。 うつが治ったら、きっとまた描けるよね?

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