去って行こうとする柿色に 足をすくわれて 取り残されそうになるひととき やがて群青の闇が 静かに降りて支配を始める この懐かしさ そのとき夕暮れが 明日への希望をしのばせた かあさんのほほえみと ふわり重なる 「おかえりなさい」 と迎えてくれた かあさんの声の色