気持はブルー
2泊3日の合宿を終えて帰ってきた次男。解散場所まで迎えに行った。バスから大きいカバンを持ったこども達がひとりひとり元気よく降りてくる。ちがう・・・ちがう・・・いるんか?!目で子どもを追うが小さいのがいないのである。立っていると運転手さんが私に気がついたようで手招きをしている。まさか・・・気分でも悪いのか?なんと 爆睡!どれだけ呼んでも起きないではないか・・・こら~、よっぽど疲れたんだな?初めての2泊のお泊まり。しかも知っている人が先生以外にはいない状態であったから。ようやく目が覚めて私の車までフラフラしながら歩く次男。開口一番に「兄ちゃんは?」やっぱりね・・・・「兄ちゃんは他の合宿でお泊まりよ。」「ええ~っ!」それっきり次男はだまってしまった。「どうだった?おもしろかった?」「おもしろかったよ・・・」「また行きたい?」「来年も行くよ。」「へ~っ。全然寂しくなかった?」「さみしくないっ!」ふーん。意外にもあっさり・・・・「誰かお友達できた?」「できない。」えっ! そんなんで楽しかったの?よう~わからん。次男は最年少であったから同じ部屋の中でも仲間に入れずにひとり寂しくいたのか?まったく話したがらないんだなぁ・・・ベールに包まれてる・・・ってそんな神秘的なものではないが。結局はバーベキューしたことや、ビデオ鑑賞とか、ソロバン以外のことで楽しかったのであろう。家に着くと次男はおやつのアイスもいらないと言い2階に行った。何かとりに行ったか?下りてこない・・・・寝ているのか?そーっと2階に行くと寝室で腹ばいになって漫画を読んでいた。おや、いきなり漫画ですか・・・「次男~、眠いんでしょ?」顔をのぞき込むと・・・涙を流していた・・・あの暴れん坊の次男が声も出さずに泣いている?!「どっか、痛いの?」 「ちがうっ!!あっち行って!!」部屋から私を出そうとする。なんだよ~!私を閉め出せないと分かったら今度はおもちゃ部屋に入ってしまってドアを閉めた。そこはクーラーきかない地獄の部屋じゃよ・・・こんな部屋にいられてはたまったものではない。「わかったよ!お母さん、下に行くから寝室に行きなよ~!」また力ずくで移動。何をしているんだよ~どうも泣いているのをみられたくないようだ。「合宿でいやな思いをしてきたの?!」首をブンブン横に振る次男。しばらくひとりにさせておくか・・・しばらくして耳を澄ますと外の方から子どもの泣き声のような叫び声のような・・・なに?!耳を澄ますと次男の声?なんだ?また2階に行く。次男は窓をあけてイスにすわって外を見ながら大声で泣いていた。おれ、戻りたい!今すぐ合宿に戻りたい!!なんですと~?!どうした、次男!!ソロバン学習に目覚めてしまったのか?お前、気は確かか?!その後も30分くらい大泣きして、今度はメソメソ・・・・ど~しちゃったのよ~、次男。いつもはふてぶてしいのにさ~「兄ちゃん、いなくて寂しいのかぁ・・・」「うん。」おお~っ!お前にもそんな可愛いところがあったか・・・そしてまた・・オウムのようにくり返す・・・しつこっ!!「はいはい、また来年行こうね~。(また出費かよ!)」「いやだっ!いますぐ!」これを延々とやってた。そして次の日も急にさめざめ~と泣き出す。「兄ちゃん、いつ来るん?」「日曜日。」まだまだと分かるとまたションボリ・・・3人家族だと静かだな~。部屋に行ってしまうことも多く夫と2人でリビングにいると、なんだか変。家族の中で一番好きな兄ちゃんがいないと、ここまでガックリ来るのかぁ。悪魔みたいなやつだと思っていたが、いや、なかなかかわいいところもあるではないか。っていうか。普段から兄を敬えよ!兄がいつも泣かされている。思えば家の中で一番自分の言うことをきいてくれるのは兄なんだなぁ。「お兄ちゃんばっかりずるい!長い!おれもいっしょに合宿行く!」おう~!!願ったり叶ったりだ!しかし4年生からだから、来年も(まだ3年生)こんな思いをしなければいかんのよ!ちみぃ~長男がいなくて都合が悪いのは次男ばかりではない。お茶碗を運んでくれる人がいないね~。おふとん、敷いてくれる人がいないね~。ああ~、ゴミ出ししてくれる人がいないね~。私も次男と同じレベルか・・・・今回の合宿、良い体験できたと思う。兄のいない寂しさ、つまらなさ、よ~くわかったであろう・・・帰ってくれば、そんなことは忘れてまた態度がでかくなるだろうけど。しかし・・・うちはそんなにつまらんとこかい?!マジに考えさせられる母であった。とっとと2人で行ってくれや~!