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テーマ:糖尿病(2638)
カテゴリ:糖尿病
![]() 数年前から、ダイエットを目的とした糖質制限食は糖尿病患者への応用が模索されています。 糖質制限食は、米や小麦などの炭水化物(糖質)をできるだけ減らして食後の血糖値上昇を防ごうとするものです。 しかし、2013年の糖尿病学会の提言によると、「総エネルギーを制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは、長期的な食事療法としての安全性など重要な点について科学的根拠が不足しており現時点では認められない」と述べられています。 これは、どういうことでしょう? 血糖値が上がらなければ、それ以上病気は進行せず合併症は減るのでは? 従来のバランスの取れた食事で総エネルギー量を抑えるよりも、たんぱく質や脂質に制限のない糖質制限のほうがお手軽なのを...誰かが妬んでいるのか? 実は、アメリカの4万人以上の人たちの解析データや国内の様々な論文報告をまとめてみると、心筋梗塞や脳卒中などの大血管障害で亡くなる人は、糖質の低い食事で減るどころか増えているという結果が出たのです。 原因は、糖質の代わりにタンパク質や脂質を摂り過ぎたために、資質異常症などの代謝異常が起こっているのではないかと考えられています。 では、糖質制限食はダメなのか? そうではないでしょう。 今までよりも何割か米やパン、ラーメンなどの糖質食品の量を減らし、肉や天ぷら、トンカツなどの脂が多いものも控えれば、バランスの良い低糖質な食事になるものと思います。 ・・・やはり、米やパンさえ食べなければ、ステーキやトンカツ食べ放題というわけにはいかないのは普通に考えれば当たり前でしょう。 あと、忘れてならないのは、自分の身体に合った食事を見つけるということです。 誰にでもぴったり合う食事というのはありません。 なぜって、人によって好き嫌いがある上に、仕事の質や運動量も違い消費エネルギーも違います。 もちろん代謝量も違いますから、各人に合った食事療法があるわけです。 でも大丈夫。 病院には、栄養士さんという心強い味方がいます。 こまめに、医師や栄養士さんと相談して調整していけば、あなたにピッタリのメニューが出来上がります。 糖尿病になると、そのほかにもいろいろと医療者と相談しなければならないことはたくさんあります。病気の治療のことだけでなく、将来の合併症のことや食事のこと、変化していく生活のこと、仕事のこと、お金のこと... なかなか考えが整理できないとか憶えていられない方のために「糖尿病質問カード」を作りました。よろしければご活用ください。 また、糖尿病ではアルツハイマーの発症率が高いことが知られています。糖尿病の初期の段階から、ご自身のあたまの健康状態を知っておくことが必要です。 年に1回程度の「あたまの健康チェックテスト(10分でできます)」をお勧めします。 スターターキットもありますので、よろしかったら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年02月09日 22時40分53秒
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