風姿花伝に見る「成長」とは...700年前に喝破されていた!
昨日都内で実施したワークショップのテーマ「成長」について、帰宅後にもう少し考えました。風姿花伝(観世清和監訳)の第5章に「いかに成長するか」とあります。これは、年齢をおって学ぶべきものや学ぶ姿勢を変えよというものです。私自身は、幼児・児童の教育に興味があるのですが、それはさておき、社会人の成長にとってかなり重要な年齢は35歳前後とあります。以下引用します。「三十四、五 このころの能、盛りの窮めなり。ここにて、この条々を窮め悟りて、堪能になれば、さだめて天下に許され、名望を得べし。もし、この自分に、天下お許されも不足に、名望も思うほどなくば、いかなる上手なりとも、いまだことの花を窮めぬ為手と知るべし。もし窮めずば、四十より能は下がるべし」これは、能の世界で最も華やかな35歳前後で、熟達して周りに認められていなければ、40歳以降はあまりぱっとしないよということです。これには、二つの解釈が可能です。ひとつは、退職適齢期と呼ばれる35歳でひとかどの仕事ができているということが、ご自身の将来を左右すると読むこと。 もうひとつは、当時の人生50年を今の人生80年に置き換えて考えると、現代において50歳で自分お仕事が窮められれば十分であり、あわてていろいろなものに手を出さず、道を絞って精進したほうが良いという読み方です。(他にも読み方はいろいろあるでしょうが)「35歳までに自分の生きる道を見つけ、50歳までにその道を極める」会社の寿命は10年~30年と言われていますが、そのスピードに惑わされずに自分の道を究めていく姿勢が、今のスピード社会であっても必要なのではないかと考えさせられました。これを、企業の成長に当てはめるとするとどうなるのか?それは、皆さんが個々に考えるべき問題かもしれません。ただ、これを転職に絡めて考えると、35歳で一人前になったとき、今の会社にそれを極める道筋がなかったとしたら、転職するしかない...ということになります。わたしは...ぜひ、FBページもご覧くださいませ