しあわせな音
Guri’s Diary
しあわせな音
ー2003.5.2.「月は東に日は西に」より ぐり3歳ー
五月の青い空。
おべんと・水筒・おやつは300円まで。
「かっぱ(レインコート)は、いらんよね♪」とゆかち。
近所のお稲荷さんの公園にてくてく歩くだけの2年生。
それでも足取り軽く
「行ってきま~す♪」
いいね。楽しいね。今日は遠足。
見送ってぐりちのケガに消毒薬を塗る。
もう血はついてこない。
指先につけたご飯粒を、わたわたとおねだりする。
もっともっとと夢中で食べる。
勢いで指もなめちゃう。
よし。うんと養生してや。おばぁちゃま。
お昼ご飯食べてたら、おとどさんからTEL在り。
じぃじとばぁばからお出かけのお誘いが、彼の携帯に入ったそうだ。
明朝お迎えにきてくれてちょっと遠めのテーマパークへ行って、
じぃじ宅へお泊り。次の日はマス釣りに行こうと言う。
うわぁ、ハードやんか。
したら、ぐりどうしよう?
「自分が見とくわ。」とおとどさん。
聞けば、自分は明朝お友だちと琵琶湖へ行くそうな。
「ぐりに会えないの、やだな。」と
ご帰還のゆかち。日焼けしたねぇ。
こないだぐりを落っことした時のショックが、まだ残ってるらしい。
「もう、会えなくなるかもしれんし・・・」「じゃ、やめとく?」
「でも、行きたいし。」
迷って迷って、リュックに着替えを詰めていた。
お夕飯の買い物。
自転車こいで、いつもの公園をすり抜けた。
菜の花の道。池に反射する紅い日の光。月は・・・
ちょっと曇ってるな。
不思議なほど気持ちが静かだった。
「ぐり、死んだらどこへ埋めてあげようか?」
夜、ソファーでぐりちを抱っこしながら、
ふいにゆかちが云った。
初めて「死んだら」と口にした。
「もっと生きてて欲しいな。」
大丈夫。
そんなん、決まっとるやんか。
ー2003.5.5.「まったり」より ぐり3歳ー
いちお子どもの日なもんだから、お夕飯のメニューはゆかちが決めた。
マカロニグラタンとトマトスープ。
ちょっと冒険してぐりちにも、チーズを買ってみた。
彼女は乳製品を食べたことがない。
どんな顔するだろなぁ、なんてくすくすしてたらば、
グラタン皿を熱くなった鉄板ごと床にぶちまけてしまった。
「寝るまで何が起こるかわかんないねぇ・・・」
しみじみとゆかちがため息をついた。
ハハのアクシデントは、彼女のイベントと化しつつある・・・
ぐりちはチーズがおきに召した様子。
もっともっとと首を伸ばす。
そかそか♪
生えたてぽやぽやのおつむの毛が赤ちゃんのようで、
ついあげ過ぎそうになる。
このとこプクプク膨らんできてるから、要注意だな。
おとどさんは今頃になって、パソ子とお仕事を始めた。
こりゃ、今日は遊べないか・・・
おっと、カッターのアイロン忘れてたわ。
さて、明日から平常営業です。
頑張っていきまっしょい。
ー2003.5.7.「しあわせな音」より ぐり3歳ー
いつもハムセレを注文してるペットやさんのサイトで
ぐりのバースデープレゼントをば物色していたら、
「サイレントホイール」なるものが目にとまった。
その名の通り、静かにも程があるっていうぐらいに
音のしない回し車らしい。
夜行性で元気もの。
野生ならば10キロ平方を一晩で駆け抜ける彼らの運動量を
保障する回し車の音響は、半端ではない。
カラカラカラ・・なんて長閑なコもいるが、
大半はガーっと地響きをたてる。
以前TVの『ハ○太郎』で、飼い主のロコちゃんが
ハム太郎の元気な回し車のおかげで寝不足になった
というお話があったけど、
あれはハム飼いさんとってはお馴染みの日常だろう。
(ちなみにこの一件をハ○太郎は猛省したみたいだけど、
これはロコちゃんの修行不足に負うところが大きいと思う。)
これで、ハム飼いさんもぐっすり!
ってとこか。
へぇ・・・と感心したものの、
いらんな。と思った。
ぐりがもう回し車どころでないおばぁちゃまだから、
というのもあるけど、
何よりつまんなかった。
そりゃ半端じゃなくうるさい。
でも、それもひっくるめて愛してる。
一日中眠ってて、こっちがアクビを飲みこむ頃にパワー全開。
ケージから響いてくる音は、
「元気だよ。」って言葉だから。
回し車もブランコも外したおうちから、
カサコソと音がする。
ショリショリと音がする。
「あ。ご飯食べてるな。」
そう確認する幸福。
しかし、よく食べるね。んまそうに。
ハハがダイエット中と知っての所業かな?
ええと、閑話休題--
飼い主さんがカラダを休めたい時や、
いっぱい飼っているおうちにはお勧めじゃないかな。と
思うです。
なんだか、布おむつと紙おむつの関係に似てるです。
さて、肝心のプレゼントは、なぁ~んだ?
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