ParadiseGarage

インショップでアパレルのお店やってるとデベのカードがある。
丸井のカード。パルコのペックカード。ルミネカード。マイシティにもラフォーレにも。実はマルキューにもデベのハウスカードがある。

丸井は勿論、ルミネやパルコなんかでも獲得キャンペーンみたいなのがある。これも顧客獲得の一つの方法。しかもそのお店でカードを作ったお客様は通常のお客様より、そのお店に再来店される割合がかなり高いそうだ。

だいぶ以前だが、某パルコの営業さんから聞いた話。
そこのパルコのアロ－ズさんは自社のアローズのカードがあるにも関わらず、パルコのペックカード獲得に力を入れていて一人で月に十枚以上獲得するスタッフが沢山。当然、売上優秀でリピーターも多い。何故、自社カードでなくデベカードに力を入れるかというと。自社のアローズのカードだと、他のアローズの店舗(特に路面店)でお買い物されるから。パルコで営業している以上、パルコのアローズでお買い物していただきたいから。デベのカードの方がお客様にもメリット多いから。
カードのなかでも獲得しやすいと思われる丸井のカードでも、個人で月十枚はなかなかいない。
やっぱり、お客様がＯＬサラリーマン中心だから？。

確かにマルキューのカードは全く普及してない。殆どのひとは知らない。もしかしたらもうやってない？やっぱりギャル系のブランドでカード使う人いないから意味ない？フェイクデリックもハウスカードあるがあんま知らない。セシルもハウスカードあって渋谷店でもたまに通路でスタッフがお勧めしてるが、ただポップ持ってニコニコしてるだけのようにみえる。
ギャル系の商品単価と年齢層では活用度低い？

そんなことはない。
今のうちの店のような売上でも、トップス一枚でもカードで会計されるかたは必ずいる。
マルキューでやってた時も最低でも売上の三割はカード決済だった。その時は通常の信販系カードよりもルミネカードやペックカードが多かった。渋谷の１０９は案外客層広いし。買い上げ単価低くてもカード支払いはある。

クレジットカードまだマイナスのイメージ強いのか？実際に使ってる人は多いし、特に冒頭の丸井・ルミネ・パルコは使うメリット多いのに。
ルミネなんかよく○%オフやってるが、それに合わせてお買い物される賢いリピーターさんはギャルブランドにもやってくるのに、なかなか自らそういうお客様を増やせない。自分もその時期お買い物してたりするのに…
前置き長くなったが、

某パルコに出店してるギャル系の店長さんのお店がこのＧＷ期間に１７枚のペックカードを獲得した。
知り合いの店長さんの自慢話ではないが凄いとおもった。
当然に館でトップ。
メンメルとトップを競ったそうな。メンズは単価的にも商品的にも導入しやすそう。そのギャルブラの店長さんの平均客単価は６０００円。

パルコさんから獲得の秘訣を店長会で他のショップのかたの前で発表して欲しいと請われたそうだ。
その店長さんは断った。秘訣なんてないんでと。

秘訣なくてそんなに獲得できるの？？

意識の問題なんで、秘訣もテクニックもありません。

意識すればできる？？？

彼女の考え方は全てそうだ。意識がなければ、何を言っても何を教えても無駄。馬の耳に念仏。だからまず意識を変えることからスタート。逆に意識が変われば難しいことも前に進む。それは自分自身も含めて。

この場合の意識ってなんだったんだろう。

彼女のお店は最近パルコに移ってきた。それまでもファッションビルで営業してたが殆ど路面店のような環境。自分達で名簿作り顧客作りをコツコツやってきた。ギャルブランドなのに地味なことの積み重ね。パルコはむしろ競合ビルだった。しかも、ギャルブランドのラインナッブはしっかりしてて、客数多いが必ずしも競合も多いので単純には売上は上がらない。今までの顧客様へのアプローチだけではダメ。そのお客様も大切にしながらも新規のお客様を増やしていかないと。でも何か媒体含めて販促かけてくれる本社ではない。自分達で何ができるか。何もやらなければ、今までの継続。環境変わった意味がない。

何個か手を打った。
ペックカード獲得もそのひとつ。単なる手段としてやってみようではない。それが今の環境では絶対に必要という強い意志で。手段の一つとしてやってみようかというトライであればそこまでの結果はでない。

店が新しい環境でオープンする前に店長さんとカードの獲得と新規顧客獲得との関連性や今のデベカードのお客様のメリットについて話はした。
彼女は、まずは自分で使ってみないとね、と言っていた。
自分で納得するまでは簡単に動かないが、納得すると動くときのパワーは凄い店長さん。それが彼女の言う。

意識の問題。

本気でお店にもお客様にもプラスになることと感じたから、スタッフをも動かし、そういう結果が生まれた。
ギャル系だし、客単価低いしなんていうのは関係ない。だから、テクニックなくて意識だけで館でトップの獲得となった。通常の商品販売でも今はテクニックが見えるセールスは逆に売れない。トップになったのは結果で、彼女にとってはどうでも良い。勿論、うれしいけどそれが目標ではないから。
それよりも、自店のお客様が増え、満足してお買い物されるお客様が増え、売上上がる方が重要だから。

件のマウの店長さんだけでなく、学ぶことの多い店長さんは現場にまだまだいる。

・人生は、心一つの置きどころ。人間の心で行う思い方、考え方が人生の一切を良くも、悪くもする。
・鏡に曇りがあれば物は完全に映らない。
(中村天風)