2005/06/07(火)22:54
VMDの落とし穴ー中心視野と周辺視野ーお客様の立場で自分のお店が見れない理由とマウジーのVMD
一生懸命VMDに工夫して、陳列し、ディスプレー作ったのに、
なぜか、お客様は思ったとおりに反応してくれない。
色あわせが悪いのか、コーデがだめなのか、はたまたVMDが下手なのか?
なかなか、お客様の立場・目線にたったお店作りができない。
お店の前で唸ってしまう。考えこんでしまう。
お店に前で隅から隅まで見渡しても、どうしたらよいかわからない。
実はそれが一番の落とし穴。VMDの。
まず、真正面からじっとお店をみて入店するお客様はほとんどいない。
業者か、よっぽど何かに引かれて見ている人。
特にインショップなら通路の右か左からお客様は入店してくる。
お客様は斜めからみて入ってくるのに、真正面からお店を見て考えていても、お客様の目線ではお店は見れない。
でも、なぜか皆、お店の真正面にたったまま構成考えている...?
それは違うよって教えても、これが結構直らない。
実際にお客様が入店される角度に沿って、お客様が入店されるように動きながら見ていけば、ボディーの位置や向きなど一寸ずれていたり、正面からみると見えるのに斜めから見るとまったく見えないものがあるのがわかる。
それでもまだ、お客様の立場にたった目線にはならない。
お客様は、友達とおしゃべりしながら通路歩いていたり、ほかのお店も気になっていたり、はたまた、メル打ちしながら歩いていたりと様々。
お店の人は自分のお店しか見ないが、お客様はそんなことない。
お客様は気になるものがいっぱい。案外と見てほしい自分のお店は見えていない。
そして、それ以上の落とし穴となっているのが人間の視野
中心視界と周辺視界
中心視界
顔を動かさずにある1点を見たときに、はっきり見える部分。中心から約30度。
周辺視界
中心視界の周りのなんとなくでも見える範囲のこと。左右180度までの中心の30度を除く部分。ただし、この周辺視野は人によって、状況によって変化する。スポーツ選手は広い。一般には中心から120度ぐらいまでしか見えていない。しかも中心以外はぼんやりと。
結局、あんまり眼に入っていない。中心から外れた部分はぼんやりとしか映らない。気にして見なければ。
でも、お店の人は、あっちもこっちも気になるから視界は広い。
どこになにが置いてあるかもわかっているから、
お店の人の視界は、ある意味360度
視界が120度。しかも両ハジはぼんやりなお客さまと、
360度を見ているお店の人。
見てる世界・見えてる世界がまったく違う。
もうひとつ。
人が眼に入った情報を知覚する順番は、
1、明るさ 2、色 3、形
特に周辺視野は、色はわりと知覚してるが、形は知覚しにくい。
お店の人はディスプレーする洋服のデザインの組み合わせにこだわるが、
それよりも、色にこだわったほうが、お客様の視界に入り易い。
入店促してるディスプレーは色は変えないほうがよい。
入店弱いなら、組み合わせ変えるまえに色を変えてみる。
うちのビルのマウジーは一日中同じシャツをボディーに着せているのに、
朝・昼・晩と色だけ変えてる時がある。
それと、周辺視野は動いているものには反応しやすい。
よくは見えないけど、チラチラ動いているものは気になる。
これが、スタッフの動きが大切なもうひとつの理由。
マウジーが店内のビデオたくさん使っているのは.........
なのだ。
かっこいいから、おしゃれに見えるからだけではない。
マウジーはこんなことを踏まえてVMD作ったり、スタッフの動きを重視してる。
本当かな...??
本当だったら怖すぎ。