これは暴動の映画ではない。映画の暴動である。/奴らを信じるな。奴らに媚を売るな。都市が味方だ。俺たちが戦士だ。/今こそ闇を捨て、都市と共に爆裂せよ。/狂気と無秩序が無限に炎上する近未来都市＜破怒流＞地区。そこに集まった暴発ロックグループ、スピードに生きるものたち、原発建設を図るギャング、奴隷化された下層民、武装ポリス団らが入り乱れて激突ーー怒り、怨み、敵意、犯行ーーありとあらゆるフラストレーションが一気に爆発し、街は完全にバースト・シティと化していく!/『狂い咲きサンダーロード』で日本映画界に鮮烈きわまりないニューウェーブを立ちあげた異才・石井聰亙監督が、破格のスケールで創りあげたSFハード・アクション大作。/劇中に登場する≪バトルロッカーズ≫と呼ばれるロックバンドのメンバーに、当時≪めんたいバンド≫と呼ばれていた博多出身のロックバンドの雄＜ザ・ロッカーズ＞の陣内孝則、鶴川仁美、＜ルースターズ＞の大江慎也、池畑潤二らが扮し迫力のライブシーンを見せるほか、数々の楽曲をサウンドトラックに提供。他の出演陣にも、遠藤ミチロウがボーカルの＜スターリン＞や＜INU＞の町田町蔵ら当時のシーンを賑わせていた面子が揃い、硬派ライターとして活躍していた戸井十月、ヒールレスラーとして活躍していた上田馬之助、当時注目を集めていたお笑いトリオのコント赤信号、暗黒舞踏＜大駱駝艦＞を率いていた麿赤児らが出演している。また出演もしている泉谷しげるが『狂い咲きサンダーロード』に引き続き美術監督を務め、作品に圧倒的なイメージを提供している。

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