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また台風がやって来た。今年は本当に多い。今までは、あまり台風のすごさを味わうこともなく過ごしてきたが今日は違った。
台風時は、小中学校の休校や授業切り上げがあったり、塾が休講になったりすることが多い。しかも今は、中高生の中間テストの時期でもある。本来休みの水曜日だが、夕方から中1、高2の二軒の予定が入っていた。そのため、昨日、小5の保護者から 「明日、塾がお休みになったら来てくれはります?」と言われたのを泣く泣く断った。その他にも、休講になれば急遽、授業依頼がありそうなお宅が1~2軒あったが、とりあえず夜明けを待って様子を見ることにした。 午前は警報が出てなかったので、各学校は通常通り始まったようだ。しかし午前11時過ぎに暴風警報が出てから、下校が始まり、12時ころ小6の保護者の方から「今日来て欲しい」というメールが来た。午後からは、風雨が激しくなりそうだが、6年生からの依頼は断れない。結局、2時に堺、5時に寝屋川、8時に港区というスケジュールで動くことにした。 出発してすぐ、寝屋川の生徒から 「もっと早く来てくれたら嬉しいな~」とメール。しかし、もう堺へ向かっていたため、5時に行くから勉強しながら待ってて下さいと返事を入れた。あと1時間早く連絡もらえたら、順番を変更できたのだがしかたない。 堺のお宅に着くころは大雨で、駐車して家に入るだけでも少し服が濡れた。こんなものは、まだまだ序章であった。お母様に「今日、3時間できますか?」と言われたが、後が詰まっていたため、泣く泣く2時間授業とさせていただいた。 4時に終了し出発。ここから寝屋川までの道のりで、自然の猛威を味わうことになった。阪神高速はさほど渋滞はしていなかったものの、前方も見にくいほどの豪雨に見舞われていた。僕は60km前後でライトも点灯させて丁重に安全運転をしていた。多くの車が普段より、かなり慎重に走行しているように見えた。しかし、そんな中、ときたま暴走トラックなどが追い抜きざまに水しぶきを浴びせていく。そんな中、なんとか時間通りに到着できそうなペースで走っていた。 環状線への合流前のカーブに、周りから浮くほどの暴走ぶりで突っ込んでいったトラックが若干、横向きになりスリップした。前方100mほどの場所だ。エンジンブレーキで急減速し難を逃れた。そのトラックも横転や追突することなく、なんとか体勢を立て直したようだ。 「ほんま、こんな悪天候の中、なんちゅうスピードで走ってるんや・・。」思わず毒づいてしまうほどだった。 やがて、守口線へ入り、国道1号線へ出たが、そこが大渋滞。道路の中央付近は、かなり水没している。タイヤが10cmほど沈む場所もあった。あと5kmで、4時50分。そこで、生徒に「渋滞にはまり中。」とメールを入れた。 じりじり進んで、やっと住宅街の道へ。5時15分に到着した。このお宅は、経営されている病院の駐車場に停めさせてもらっているのだが、そこから自宅までが3分ほど歩かねばならない。雨は最高潮、駐車場は少し冠水。車から降りただけで左の袖が濡れまくり。うひゃ~。クツの中もどんどん浸水してくる。うひ~~。 『なんで、こんな悪天候の中、運転してるんや~・・・トホホ・・。』という気持ちが一瞬よぎった。 お宅に到着したとき、生徒がタオルを持って待っていてくれた。 「めっちゃ濡れたんちゃう?」と、いつになくやさしい。お母様が温かいコーヒーを入れてきて下さった。苦労して来た甲斐があった。この子は、明日テストなのだ。今日でなければ意味がない。一瞬でも、来るのを『しんどい』と思った自分を『このハゲめ!」と叱った。 数学・理科を2時間指導して、7時過ぎに終了。雨は小降りになっていたが、風が出始めていた。今度は、守口から九条までの走行だ。塾での個別指導で担当している高校生の授業だ。古文・数学を2時間ほど指導して、本日すべての予定を終了。強風で塾の入っているビルが、ビリビリ揺れた。授業途中、船酔いのような感覚に生徒も僕も襲われた。ううう、建物の中でも台風の恐怖を味わった。帰り、お父様が車で迎えに来られたが、乗り込むときに、 「今日は塾休みやったのに、来てくれてありがとうございました~。」と言われ、一日の疲れも吹っ飛んだ。 普段は、車での移動時間はリラックスできる時間だが、今日は授業以上に緊張していたかもしれない。そのおかげか、大雨の中2回。強風の中2回という移動だったが、無事11時ころ帰宅できた。 午前中に、昨日の残りのシチューを食べただけで、あとは生徒宅でいただいた「みたらし団子」「コーヒー」「ハイチュー2個」「コーヒー」で生き延びてきた。 帰宅後、用意されていた寄せ鍋は、いつも以上に格別の味だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 21, 2004 03:18:33 AM
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