河内のおっさんの部屋

　人間一人一人、いろいろな知識を持っている。その１つ１つは、いつ、何を源に記憶されたものだろうか。高校生、大学生くらいまでは「教科書など学校で習ったこと」が大きな知識摂取源だろう。
　卒業後は、会社員、主婦、無職など何になろうと、その「日常業務・動作に必要なこと」が知識摂取にもつながるだろう。
　そして、あらゆる年代において「ＴＶ・新聞・ネットなどのメディア」および「友人・知人からの交流」から得る知識も当然かなり多いはずだ。

　水曜日（見たのは金曜未明）の「クイズ・ヘキサゴン」で、僕の中の感覚からすると、あまりにも低い正答率の問題がいくつか見受けられた。今回の放送ではわからない問題は１問もなかったが、ファッションや宝石などの問題は、いつもまずわからない。
　特異な分野の問題は、個人個人の性別や人生によって、わかるわからないが分かれると思うのだが、教科書レベルの問題や、マスコミなどで連日見かけるような言葉は、かなり多くの割合の人が自然に頭に残るのではないのか？
　象徴的な問題をいくつか取り上げてみた。

１
渋谷・池袋女子高生　正解率６％
問題・・・楽天の社長の名前は？（名字だけでＯＫ）
（pargen感想・・・あれだけ連日マスコミに出て、連呼されていて、本当に６％？女子高生はニュースや新聞は見ないのかな？今日、話す機会のあった女子高校生に聞いてみたら、当然知っており、誰でも知ってるでと言っていた。）　

２
渋谷・池袋女子高生　正解率０％
問題・・・自民党の党三役とは「政調会長」「総務会長」とあとひとつは何でしょう？
（pargen感想・・・確かに高校生には、もっとも興味の湧かない難問かもしれないが、０％には驚いた。サラリーマンなら５０％は超えるか？東大生でも、意外に低いのかもしれない。）

３
東大・男子学生　正解率１０％
問題・・・平原綾香の「Jupiter」の原曲がおさめられている組曲「惑星」の作曲者は誰？
（pargen感想・・・これは音楽に携わっていなければ、一般的には正解率は低いだろうと思うのだが、東大生は中学時代に全教科かなり成績がよかったはずなので驚いた。なぜ学校の成績と関係あるのかと言うと、中３の教科書の巻末に音楽史が載っており、そこに必ず「惑星」はあるはずなのだ。中３でテスト範囲になる学校も多いので、一度は勉強しているはず。それなのに１０％とは・・。もちろん「Jupiter」のヒットで、マスコミでも何度か原曲についても触れられたこともあるので、もう少し高くてもよいのでは？）

４
東大・男子学生　正解率１７％
問題・・・若返りに効果があることで知られる「ユビキノン」「ビタミンＱ」の別名もある物質は「●●●Ｑ１０」でしょう？
（pargen感想・・・健康番組、ワイドショー、ＴＶショッピングなどを見る機会の多い僕には、常識的な問題だった。一般的にはどのくらい浸透している言葉なのだろうか。東大生の正解率が３より高いのがおもしろい。）

　曲当てのチャットにいたり、ＰＣ壊れたらすぐ直してくれる友人を見たり、スポーツのことなら何でも知ってる友人を見たりしていると、自分が情けなく、チンケなやつに思えてくる。運動神経やカッコよさでは絶対に勝てない人に、知識面でも明らかに負けていると、ほんま辛い。
　そんなとき、この番組は、おっさんに自信を取り戻させてくれる。「おお、東大生でもアホやんけ！」と・・。