元中日でナショナルズ傘下2Aハリスバーグの小笠原慎之介投手(28)が、日本球界復帰を決断し、巨人への移籍が決定的となっていることが11日、分かった。実現すれば2年ぶりの日本球界復帰で、2027年までの契約とみられる。 
中日ファンにとっては複雑な一報だ。9年間ドラゴンズのユニフォームを着て「左のエース」として歩んできた男が、まさかのライバル・巨人の先発ローテーションに名を連ねることになる。

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■ 小笠原慎之介という投手の軌跡
小笠原は2016年に神奈川・東海大相模高からドラフト1位で中日に入団し、9年間在籍。2022年に初の2桁となる10勝を挙げ、2024年まで4年連続で規定投球回をクリアした。日本では通算46勝65敗、防御率3.62。 
メジャーの夢を追いポスティングで渡米したが、1年目の昨季は主に中継ぎで23試合に登板し1勝1敗、防御率6.98。今季はメジャーでの登板はなかった。 春季キャンプには招待選手として参加し再起を期したが、メジャー昇格は叶わず、2Aでの登板が続いていた。
■ 中日・西武・DeNAを破った巨人の争奪戦
交流戦9勝4敗2分けの快進撃を見せ、現在リーグ単独首位に立つ橋上巨人が攻めの一手で先発補強に着手。2年ぶりの日本球界復帰となる左腕の補強に成功した。 
中日、西武、DeNAなど複数球団との争奪戦を制した形で、 V奪回を狙う巨人が夏場以降の先発陣強化に向けて即戦力左腕を確保した。
中日は引き続き動向を調査するとしており、 正式契約までの間に情勢が変わる可能性はわずかに残るが、現状は巨人入団がほぼ確実な情勢だ。
■ 筆者の眼:中日ファンが抱く「複雑な感情」と、巨人にとっての意味
正直に言う。複雑だ。
中日ファンとしての本音:9年間、竜のユニフォームでマウンドに立ち続けた男が、よりによって読売巨人軍に加わる。4年連続規定投球回をクリアした実力者が古巣と対戦するとき、竜の打者はかつての「仲間」のスライダーを攻略しなければならない。感情的には受け入れがたいが、それがプロの世界だ。
巨人にとっての「即効薬」:リーグ単独首位を走る巨人にとって、左の先発は今夏の補強ポイントの筆頭だった。4年連続規定投球回という実績とメジャーで磨いた変化球の切れを持つ小笠原は、Vへ向けたローテーションに厚みをもたらす存在だ。2年ぶりの日本のマウンドで、この男がどんな投球を見せるか。中日ファンとしては悔しいが、実力は本物だと認めざるを得ない。
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