ぱるての。ぐらーる生活紀

第6戦カナダグランプリ。モントリオールのジル・ヴィルヌーヴサーキットが舞台です。
今回のカナダ、次のアメリカとグランプリは北米ラウンドに入ります。
現在マクラーレンがポイント的にリードしている状況ですが、カナダ、アメリカと高速コースが続くので、
そろそろ実力どおりにフェラーリが逆転する・・・と思われていましたが・・・。

予選ではマクラーレンが１，２でフロントローを独占。しかも今回はルーキー ハミルトンが初のPPです。
対するフェラーリはなんと４，５番手でBMWのハイドフェルドに3位を奪われる始末。
やはりミハエルの抜けた穴はとてつもなく大きかったのか、徐々に衰退していく感のあるフェラーリ・・・。

そして本戦。
ちなみにこのサーキット、普段は公園であり、レースウィーク以外は誰でも出入り自由、そのせいか専門サーキットと違い全体的に路面状況が悪いです。フリー走行、予選と続けていくうちにタイヤラバーが乗って、レコードラインはグリップしてくるのですが、一歩はずれるとずるずる滑りまくり。
荒れる要素になっているのですが・・・。

まずスタート前にスパイカーのアルバースがマシントラブルでピットスタート。
スタート時にホンダのバトンがグリッド上でストップ、そのままリタイア。さらにスタート直後の1コーナーでは2番手スタートのアロンソがコースオフして3位に後退。
さらに10周あたりでトロロッソのスピードがウィリアムズのブルツと接触しリタイア、20周前後でスパイカーのスーティルがウォールに激突しリタイア、このレース最初のセーフティカーが入ります。

セーフティカーが抜けてしばらく後、BMWのクビサが大クラッシュ。マシンは宙を舞いタイヤはちぎれとび一昔前ならなずドライバーも無事ではすまないような事故でしたが、近年のF1は安全性を高めており、見た目はぼろぼろになっても、コクピットは無事でした。クビサも普通に意識があり足の骨折程度で済んだ模様。
まぁ大惨事にならなくてよかった。

２回目のセーフティカーが抜けてレース再開。
直後、１０番手ライコネンの後ろにつけていた琢磨はライコネンのコーナリングミスの間にライコネンを差して１０番手浮上。
１位ハミルトン、２番手ハイドフェルド。３番手アロンソで進みますが、アロンソはペナルティで１０秒のピットストップペナルティ。
セーフティカーが入ってるときにピットで給油したのでそのペナルティです。
５番手で走行していたＳアグリのデビッドソンが突然ピットイン。タイヤもなにも用意されてない状況であわててクルーが飛び出てきたので、これは信じられないミスか？と思いきや、どうもピットレーン直前でタイヤがロックしてしまって進路をかえれずピットに入らざるを得ない状況だった模様。
その後クルサードのリタイアもあり、混戦のなか佐藤琢磨７番手浮上。
荒れたレースの中、トップを行くルーキーのハミルトンはミスもなく軽快に飛ばしていく。
そしてまたもセーフティーカー導入・・・こんどはウィングを落としたようでこれの除去のため。
運悪くそのタイミングでピットに入った琢磨はタイヤ交換したものの、給油は断念。(微妙なタイミングでしたがペナルティになる恐れがある)
さらにフィジケラとマッサにに黒旗が出て失格。ピットレーンの信号無視によるもの。
残り１６週でレース再開。最終シケイン立ち上がりでリウィッツィがウォールに激突、４回目のセーフティカー。
ですが、今度は給油を済ませています。ボジションはアロンソの直ぐ後ろ１０番手。セーフティカー導入中にトゥルーリがなんとクラッシュ。
路面のパーツをひろったのかブレーキが壊れた模様。残り１２台とサバイバルレースの様相を呈してきました。
レース再開、トップはハミルトン、２番手ハイドフェルド、バリチェロ、ブルツ、コバライネン、ライコネン、ラルフ、アロンソ、琢磨、ウェバー、デビッドソンという順番で残り１０週。
まず、アロンソがラルフをかわし７番手浮上。残り７週というところで給油できていなかったバリチェロがピットイン。これで琢磨はポイント圏内の８番手。
７番手のトヨタのラルフ・シューマッハを抜きにかかります。そしてラルフを仕留め７番手浮上！さらに前を行くチャンピオン アロンソに襲い掛かります。
アロンソはペースが上がらずぐんぐん接近し、アロンソのスリップへ・・・そしてオーバーテイク！残り２週で６番手へ浮上です。これには観客も大喝采。
そしてルーキー、ハミルトンは６戦目で初優勝・・・アロンソ、ライコネンが下位に沈みマッサ失格でポイント的にもチャンピオンシップを大きくリードしました。
今回は表彰台の面子も様変わり。１位のハミルトンは置くとして、２位にＢＭＷハイドフェルド、３位にウィリアムズのブルツ。
めきめき力をつけてきたBMWはともかく、長く低迷が続くウィリアムズは久々の表彰台ですねぇ。
考えてみると、F1は古くからフェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズのどれかが2強になって残りの1チームはその間低迷しているような気がするｗ

次回間をおかず、1週間後アメリカGP。
3大レース(F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間)のひとつ、インディ500の行われるアメリカモータースポーツの聖地、
インディアナポリス・モーター・スピードウェイが舞台です。