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カテゴリ:夫の母
3人の新婚旅行 ・・・義母の文(不死鳥はいまもなお より) 人吉 民芸品・きじ馬 平家の落人が 子供の玩具として作ったもの。都の色を偲んだ色合いとか
結婚式直前に、夫から新しい任地は岐阜だと聞かされていた。 岐阜に発つ新婚旅行の日、両家の親戚が熊本駅の待合室に集まり、私達の門出を祝福してくれた。 ところが待合室で、私は不安になったのか、なんであったのか 義父に岐阜への同行を求めたのである。 夫をはじめ、見送りの人々が驚いたのはいうまでもないが、同行を乞われた父も予期しない突然の言葉に驚いた様子だったが 「そうか、よしよし」とさっさと切符を求めて列車に乗り込んだのである。 義母は義母で泣きじゃくり、私を離そうとせず、親戚のものに車内からひき下ろされるという珍事までおまけがついた。 夫はその後まる二日間の車中、一言も口をきかなかった。 義父は夫の気持ちを充分察しながら、車中でも何かと気を使って、弁当や土地の名物を買ってきては二人にすすめてくくれた。 岐阜の新居に着いてからも、義父は一週間も逗留し、新世帯の為に手あぶり用の丸火鉢や座布団や台所用品を細々と揃えてくれた。 しかし、心からの義父の行為は、車中からづっと抑えていた夫の怒りに油をそそぐことにしかならなかった。 後日 夫は せっかくの新婚旅行だから 岐阜までの途中の町で一泊し、二人だけの思い出をつくりたかったのにと私に漏らした。 私は、自分で言い出したこととはいえ、父が本気で付いてきたので、これは大変なことになったと、車中ですでに後悔はしたのだけれど・・。 今でも成人した息子から時々私の軽率さを注意されるが、当時の私の初心(うぶ)さ加減と、軽率さが、夫に対して取り返しのつかない事をしてしまったと、37年たった今も、懺悔と悔の気持ちで仏壇の夫に詫び続けている。
式を挙げた・国宝阿蘇青井神社
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最終更新日
2012年12月25日 20時42分14秒
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