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「僕は明治の商科を出て、ミクロ経理に入りましたが、一年間しっかり勉強して、そのあとの一年間も助走期間にして、二年後に友達二人と、外食産業の会社をつくる計画です。今年二月から三月にかけて一人で北半球を旅行しましたが、国や人種は違っても、人間は老いも若きも、男も女も、食事をしているとにはほんとうに楽しいし、幸せだと思うんです。キエフのホテルのレストランや、ロンドンのパブや、パリのカフェ、ローマのパブ、ニューヨークのライブハウス……。いろんな場所でいろんな人と仲良くなりましたけど、必ず食事、飲食が介在しているんですよねぇ。飲食は人を幸福にしてくれます。だから外食産業を通して、多くの人々と出会い、ふれあい、安らぎの場所を提供できたら、どんなに素晴らしいことか。そう考えて外食産業を起したいと考えたんです。僕に力を貸してください」
『青年社長(上)』 角川文庫 著:高杉良 110ページより 主人公、渡邉美樹が人妻にプロポーズしたときのセリフ。 夢を語ること。そして、それに向かって走ること。実現させること。“僕の夢には日付が入っている”それは、単なる夢ではなく、彼の人生、その後の具体的な予定なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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