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小さくてもキラリと光る星の物語

小さくてもキラリと光る星の物語

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October 11, 2005
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(前回の続きです)


原さんが、師匠に師事してから最初に炭を焼いた時には、全て「灰」になったそうです。

「これを見て、きっと炭焼きを諦めてしまう」

と井沢さんは思ったそうです。

しかし、当人は灰しか残らなかった窯を見て、俄然ファイトが沸いてきたといいます。

「よ~し、次こそきっといい炭をつくってやる!」




束の間の歓談の後、別れて、私はそのまま大阪に戻りました。

お会いできたことや、炭の説明をしてくれたことに対して、お礼の手紙を書こうと
思い、四賀村の友人に住所を聞いて、原さんにお礼状を出しました。

するとすぐに、向こうからは封筒で手紙が届きます。こちらも、それに対するお礼や、
炭に関する彼の考えの返事などで、手紙を書く...といったことが何回も続きます。

この往復書簡は、何度も大阪と長野を行き交い、原さんから届く便箋が回を増すごとに
重くなっていきます。 しまいには、便箋が20枚にもなる書簡を受け取ることにも...


ある時、原さんからの提案があり、炭を作るときにできる煙を冷やしたときにできる
「木酢液」を販売したい、と。


そこから、彼との共同事業が始まったのです。


まずは、商品の命名。 「森のしずく」 これに決まりました。

液を入れるボトルは、すでに当方に取引先があったので、そこを紹介し、
原さんは地元の印刷会社で、ラベルを作ってもらい、卸と小売の値段決め、
販売と流通の方法を、事細かに決めていきました。

なにせ何もないところからのスタートだったので、やることなすことが
すべて面白かったですね。


まずは顧客第一号として、私が1カートンまとめて購入し、友人知人に配り、
取引をしてくれそうな所へ、リュックサックにボトルを詰め込んでの行商です。


そんな中、友人から手紙が届きました。

いつもアトピー性皮膚炎で困っていたところ、この「森のしずく」をお風呂に入れたら、
実に気持ちがいいと。是非この使い心地を、生産者に伝えてほしいとのことでした。

早速、このファンレターを原さんへファックスし、「森のしずく」で喜んでくれた人が
いることを、二人で喜び合いました。



ところが、時を同じくして、クレームも届くようになったのです。




(次回に続きます)













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最終更新日  April 7, 2012 10:33:50 AM
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