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窓を開けると、風に運ばれてきたキンモクセイの、甘い香りが漂います。 人が匂いを嗅げば、「ああ、いい匂い~」と感じますが、キンモクセイから見ると、 香りを使って、何かを主張しているようにも思えます。 人間のように、声を使って話すことができない分、匂いを使って、人間には認識できない 方法で、雄弁に語り、おしゃべりをしているのかもしれませんね。 事実、芋虫に葉っぱを食べられて被害にあった時、ある匂いを出して、その芋虫の 天敵となる虫を呼び寄せる植物も、あるそうです。 植物と虫の「匂いコミュニケーション」というものでしょうか。 森へ入っていくと、いい香りがします。 よくフィトンチッドという言葉を耳にされると思いますが、植物が発する匂い物質の総称です。 人間にとっていい効果があると注目されましたが、もともとこの言葉は、ロシアの 植物学者が命名した名で、フィトン(植物の)チッド(殺す作用)という意味があります。 植物が自分を守るために、害虫を殺したり、けん制するための物質です。 中には強力なものもあって、人間ですら死に至らしめるフィトンチッドを出す植物も 熱帯雨林の森には存在します。 身近なところでは、ねりカラシのツーンとする匂い、ニンニクの強烈な匂いも フィトンチッドなんですよ。 高校生のときに研究で実験をしたことがあります。 カラシの匂いを充満させた密閉フラスコ内に、ネットでつるしたゆで卵が腐らなかったり、 寒天培地にニンニクのすりつぶした液を塗ると、カビが生えなかったりします。 (ネットゆで卵は、失敗の連続でしたが・・・) 応用編としては、水虫にニンニクが効いたり、ニンニクの蒸気を吸って風邪を治したりする こともできます。ニンニクのフィトンチッドが水虫の白癬菌、風邪のウィルスに効くのです。 水虫の方、風邪をひかれた方で、よし実験してみようという人がおられたら、 一度やってみてください。 その結果、教えてくださいます? 私は人に良い効果を与えてくれる方を、実験してみます。 ヒノキの香りを、風呂いっぱいに充満させて、どれだけリラックスした気持ちになれるか? 効果を検証する科学実験です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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