2007/01/17(水)07:14
料理絵日記*秘密結社の味がする 大根カルボナーラ*
カルボナーラ!なんと素敵な響きでしょう!
日本ではカルボナーラといえば生クリーム・ベーコン(ちょっと本格的な店はパンチェッタ)・チーズ・卵黄そしてたっぷりの黒胡椒で作るパスタですね。
濃厚でまろやかな味はトマトパスタに並び、イタリアパスタ料理の定番です・・・が
カルボナーラといえば
alla Carbonaraが正式なカルボナーラの名称です。
英語のcarbonと語源は同じく、炭の意味を持ち、カルボナーラは炭焼き風と訳されます。
元々はローマ料理なんです。
そしてローマンカルボナーラは生クリームを使わないんですよ!(といっても、行ったこと無いんですけど)
そんなカルボナーラ
伝統ある料理のようですが、実際イタリア全土に広まったのは第2次世界大戦後なんです。
イタリアの敗戦後、アメリカ軍が進駐してきて援助物資として卵を大量に配ったんだそうです。
それまでは卵は貴重品だったので、カルボナーラはローマ周辺でしか食べられていなかったのに、この援助物資によって一気に広まったんだそうです。
(これまた諸説ありますが・・・)
カルボナーラの由来は?
まぁこれも諸説ありまして、黒コショウが炭に見えるから。
炭焼き職人が体力をつけるためにオーダーした。
炭焼き小屋にあった卵と黒コショウでつくった。
など、名称の由来には諸説あります。
その諸説の1つに「秘密結社の食事」というのがあるんですね。
秘密結社!昔の漫画では悪者は必ず「秘密結社」でしたよ。
日本ではではあまり馴染みがない(現実の世界では)言葉なんですが、欧米では今でも結構あるんだそうです。
有名なのがフリーメイソンやKKK団(クー・クラックス・クラン=白人至上主義集団)など、今でも活動しているんだそうです。
小説やルポライターなどで、しばしば登場しますよね。
まるで子供の時に読んだ漫画のようです。
でも、考えてみればみんな存在を知っていると言うことは秘密結社じゃ無くなってると言うことですよね。
だって秘密じゃないですもの・・・・
そんな秘密結社の中に
「カルボナリ」=炭焼党というのが18世紀頃(フランス革命の頃ですね)イタリアにあったんだそうです。
自由・平等というのが彼らの理想だったらしいのですが、秘密結社の常として仲間内にのみ通じる記号や符牒、暗号を等を使っていたんですよ。
それはまさしく仮面ライダーのショッカーのように!
その仲間内で食べられていたのが秘密の食事「カルボナーラ」
それがいつしか流出してローマ周辺で食べられるようになった。。。どうも眉唾ですが、本当なら面白いですね。
そんなカルボナーラを大根で作りました。生クリームを使わないローマンスタイルです。
大根を少し太めの千切りにし水にさらします。
フライパンでバターとベーコンを炒め大根を入れ軽く炒めます(大根の歯ごたえを残しましょう)
ボウルに溶き卵を作り、コンソメ、塩、醤油、パルミジャーノチーズ・黒胡椒たっぷりで味付けます。
そこに炒めたベーコンを入れ良く和えればできあがり。
イタリアンなのにジャパニーズ!ご飯のおかずのカルボナーラ!いかがです?秘密結社のお味は・・・
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