2007/06/09(土)07:46
もどきの物でも*アワビもどきのクリーム煮*
アワビの記憶
そうですねぇ。相当昔に食べた記憶があります。誰かの結婚式に1回と、伊豆の旅館で1回・・・あとは記憶にございません。
何たって
お値段が高いですよね。特に中華で干しアワビを使った料理は、かなり気合いを入れないと注文する勇気が出ません。貧乏性の貧乏な私は、1回の食事で2,000円以上かかるんだったら、その分「良い食材を買って、家で作って食べたい!」なんて思ってしまうんですよ。
アワビは
磯の鮑の片思い(いそのあわびのかたおもい)という諺があるそうです。アワビはアサリなどのように二枚貝ではないため、ピッタリの貝が無く、実らぬ恋の相手を常に思うことに例えた言葉なんですね。おしゃれですねぇ。。。
まるで私のように
一度、中華飯店でアワビの醤油煮やクリーム煮を思いっきり食べてみたい!
そんな私の心情こそ「磯の鮑の片思い」そのものですョ・・・
なぜ高いの?
昔から中国に輸出されていて、高級な「干し鮑」の産地として、青森県や岩手県が知られており、大間町産や大船渡市吉浜産のものは香港で非常に高値で取引されているといいます。だから日本でも「干し鮑」は高価でなかなか口にできないんですね。
できないのだったら
野菜や穀類を材料にし、本物そっくりの肉や魚を作る「もどき料理」は中国の精進料理「素菜(スーツァイ)料理」というのだそうです。たとえば「ナマコ」はコンニャクの粉とキクラゲで、「角煮」は生の巻き湯葉を層にして、「フカヒレ」は春雨と芋で作るといった、手に入りにくい肉や魚の珍味を、野菜やキノコ、豆などを使って本物そっくりの見た目や味、歯ごたえに再現する料理なんですね。
アワビは
素菜(スーツァイ)料理ではアワビもどきはキノコを使うそうです。
日本ではエリンギを使い、蒸したり炒めたりして縮めることで見た目を似せ、厚く切って食感を再現したアワビもどきがポピュラーです。
というわけで「磯の鮑の片思い」の相手・・・・今日は「アワビ(もどき)のクリーム煮」をエリンギで作ってみました。
<作り方>
エリンギを斜めにスライスする。 フライパンに油を引き、ハム・エリンギを炒める。そこへスープを加えてひと煮立ちさせる。
コーン・生クリーム加え、焦げ付かせないようにかき混ぜながらサッと煮込み塩コショウで味を調える。冷凍インゲンを加え水溶き片栗粉を加減を見ながら加えてとろみを付けてひと煮立ちさせる。皿に盛り出来上がり。
苦心して素菜(スーツァイ)料理を作り、娘に「アワビだよ!」と言って食べさせたら、「エリンギじゃん!」と叱られました。
昔食べたアワビに食感は似ているのに・・・と思ったら・・・彼女はアワビを食べたこと無かったんでした(ゴメンよ!父ちゃんに甲斐性が無いばっかりに・・・・涙)
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