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ラスタ・パスタのレレ日記

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2004年11月13日
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マンハッタン・トランスファー、Fried Prideなど、すっかり秋めいた今の季節にぴったりの、この秋までに発売されたジャズCDをご紹介します。

ある方には、1年中いつでもジャズを聴いているので、「秋にはジャズ」というステレオタイプの言葉はいけません、と、おしかりをうけているんですが、

でもなぜか、秋が深まるほど、ジャズを聴きたくなるのは、なぜでしょうか。

今日ご紹介するジャズCDは6枚

最近、ぼくがよく聴いているCDです。基本的に、自分の耳で聴いて、「いい!」と思ったものしかご紹介しませんので、参考にしてみてください。


1. オスカー・ピーターソン「A Night In Viena」
2.マンハッタン・ジャズ・クインテッド「A列車で行こう」
3.マンハッタン・トランスファー「Vibrate」
4.フライド・プライド「That’s My Way」
5.Peter Nordahl Trio 「The Night We called It A Day」
6.The Silent Jazz Trio 「The Silent Jazz Trio」



1. オスカー・ピーターソン「A Night In Viena」

これは、ぼくが10月5日の日記「オスカー・ピーターソンと上原ひとみ」で、
来日コンサートの様子を詳しく書いたように(トラックバック参照)

79歳のオスカー・ピーターソンのカルテットのウィーン2003年21日の
でのライブ盤。10月の来日コンサートで演奏した曲とも、だいぶ重なっていて、とてもいい演奏です。

来日コンサートにいけなかった方も、このCDを聴いて雰囲気を味わって欲しいと思います。

イントロに続く1曲目から、美しいメロディが奏でられ、オスカーの可憐なタッチのピアノが聞こえてきます。

ぼくが好きなスウェーデンのギタリスト、ウルフ・ヴァケニウス

の透明感があり小気味のいいギターも入ってきて、とっても気持ちがいいです。

全9曲のうち(イントロをいれて10曲)のうち7曲が、オスカーの書いた曲で、どれも美しく可憐です。ウルフ・ヴァケニウスのギターが大活躍する曲や、
長年オスカーの相棒をつとめるニールス・ペデルセンのベース・ソロの聴きどころなど、魅力いっぱいの演奏です。

オリジナル以外の曲は、

デューク・エリントンの「サテンドール」。来日ライブでは、アンコールで演奏していたと思いますが、ウィーンでも、この曲が始まると、わーっという歓声があがります。

もう1曲は、「Sweet Georgia Brown」


オスカーのピアノの単音ソロと、ウルフ・ヴァケニウスのシングル・トーンの早弾きソロが対決というか、おっかけっこをする曲。ウルフ・ヴァケニウスは本当に凄いギタリストだと思います。

これも来日ライブで演奏していました。

来日コンサートの感動をもう一度、というひとも、来日コンサートに残念ながらいかなかったひとも、ぜひこのCDで楽しんでください。


2. マンハッタン・ジャズ・クインテッド「A列車で行こう」

マンハッタン・ジャズ・クインテッドは、確かもともと、日本のレコード会社の企画で、日本のプロデューサーとデビッド・マシューズが立ち上げたクインテットだった。

その頃、MJQと言えば、モダン・ジャズ・カルテット のことで、
ミルト・ジャクソン(vib)らのいた有名なカルテットのことだった。

一方、マンハッタン・ジャズ・クインテッドは、当時大人気のフュージョン・シーンのミュージシャンが、ジャズをやるということで、スティーブ・ガッドがドラムスをたたくなど、それまでのジャズとは違って、正統派を称するジャズ・ファンからは、

「スウィングしないジャズ」とまでいわれた。

その後、スティーブ・ガッドの朋友、エディ・ゴメス(b)、
もとウェザー・リポートのピーター・アースキン(ds)、
チック・コリアのエレクトリック・バンドに参加する
デイヴ・ウィックル(ds)、
ジョン・パティトゥッチ(b)

などのメンバーが出入りして、

たしかに新感覚のジャズではあるが、従来の意味で言えば「スィングしない」かもしれないジャズをやっていたと思う(それはそれで新鮮だったのだが)。

ところが、誰も予測しなかったと思うほど長続きし、今や結成20周年をむかえた。

当初からのルー・ソロフ(トランペット)、
ベースによくスウィングするチャーネット・モフェット

というメンバーで定着しいつのまにか、その音を聴けば、今、もっとも勢いのある「スィングする」クインテッットになったと思う。

今や、MJQの名前は、モダン・ジャズ・カルテットではなく、マンハッタン・ジャズ・クインテッド

演奏曲目も、
ソニー・クラークの「Blue Minor」
デューク・エリントンで有名な「A列車で行こう」
ビートルズの「ア・ハードデイズ・ナイト」
ルイ・アームストロング(サッチモ)で有名な「What A Wonderful World」
ガーシュインの「Summertime」

そのほか、アールクルー(g)の曲や「ベサメ・ムーチョ」など
たいへん、わかりやすく親しみやすい曲が多い。

20周年記念として、リスナーに親しみやすい曲を、すばらしい勢いとスィング感で演奏してくれている。

ジャズをずっと聴いてきた人も、ジャズをこれから聴きたいなあ、というひとにも、
ジャズのもっている楽しさや勢いを感じさせてくれて、とってもいいCDだと思う。


3. マンハッタン・トランスファー「Vibrate」

マンハッタン・トランスファーは、時代の息吹を感じ取るのにたけた男女2名ずつのボーカル・ユニットで、AORが盛上がっていた頃、

「エクステンションズ」というアルバムを、AORの金字塔をうちたてた「Airplay」に参加していたジェイ・グレイドン
にプロデュースをしてもらい、大ヒット。

特に、「トワイライト・ゾーン~トワイライト・トーン」という曲の間奏での、
ジェイ・グレイドンの鋭角的なギター・ソロは、ロック・ファンには超有名である。(当然、私も大好き)

このように、当初からマンハッタン・トランスファーは、ボーカル・グループでありながら、コーラスを綺麗に聴かせる、ということだけではなく、全体のサウンド・クリエーションに非常にこだわっている質の高いグループである。

「Vibrate」でも、
1曲目にブレンダ・ラッセルの「Walkin’ in N.Y.」をとりあげたり(ベースは、ウィル・リー)、
タイトル曲「Vibrate」では、ヴァイオリンやバンドネオンが活躍して、とても優しい気持ちにしてくれるなど、
たんなるボーカル・グループを超えた音楽性を志向している。

特に、ぼくがこのCDで、ビックリして、「やられた~」と思ったのは、
4曲目の「The New Juju Man (Tutu)」

これは、1986年、晩年の

マイルス・デイビス
(tp)が、マーカス・ミラー (b)とともに作り上げた素晴しいアルバム「Tutu」の代表曲を取り上げたもの。

キーボードのブレイク・サウンドの後の、マイルスの印象的なトランペットの音を、女性ボーカルでやっている。

この発想に完全にノックアウト。ウイル・リーがフレットレス・ベースを弾いている。

マンハッタン・トランスファーのこのCDは、フュージョンや、マイルスの晩年のサウンドが好きな人には、ぜひ聴いてもらいたい。



4.フライド・プライド「That’s My Way」

日本人の女性ボーカリストのShiho
日本人男性ギタリストの横田明紀男

のふたりによるユニット。

今回、紹介するCDの中で、ある意味、一番とんがっているかもしれません。

そのふたりが今回はじめて、NYおよびLAで、腕利きのミュージシャンとの録音曲をまじえたCDを発表。
4つ折りにされたジャケットを開くと、NYのどこかのアパートメントの屋上にいるふたりが写っている。

NYでの録音曲は、2曲目の「Ribbon in the Sky」など3曲。
スティービー・ワンダーの曲。
ぼくの大好きなマイク・マイニエリが美しくビブラフォンを叩いている。

LAでの録音は、10曲目「Blackout」

NYのブルックリン出身のマーカス・ミラー(b)が、なぜかLAで録音。

その他の曲は、東京録音。

サックスやハーモニカの音を加え、
NYやLAのミュージシャンとの共演で、フライド・プライドの演奏スタイルが変わるかと思えば、ふたりのユニットの音楽の個性はきちっと守っている。
自分達のスタイルの基本は変えないところが素晴しい。

横田がアコースティック・ギターを、リズミックに、時にパーカッシブに、時にハーモニクスで高音を奏でて、Shihoのボーカルを支えるスタイルは、そのままなのだ。

女性ボーカルとスーパーギタリストの組み合わせは、タック&パティに似ていなくもないが、もう少し今っぽい気もする。

とにかく、カッコいいのだ。
Shihoの歌は、全部、英語の歌詞だが違和感はない。とってもうまいボーカルだと思う。

最後の曲「Imagine」が、じんわりと心に迫る。


5. Peter Nordahl Trio 「The Night We called It A Day」

前に、今、ジャズ界はちょっとした、ヨーロピアン・ジャズ・ブームだと書いたが、このCDもそのひとつ。ノルウェイのペーター・ノダールというピアニストのトリオの演奏。

彼の繊細なピアノ・タッチが、静かに夜をジャズと過ごしたい時に、最適なサウンド。

曲も、「The Days of Wine and Roses(酒とバラの日々)」 や、「Moon River」のようなスタンダード曲と、
チャーリー・ミンガスの曲が交互に配されていて、ジャズにちょっとうるさいひとも、ジャズ初心者にも心地よく響くサウンド。

ジャズに興味はあるが、何から聴いたらいいか、わからない、というひとや、
ジャズのうるさい演奏はちょっと苦手、というひとにもぴったりの、

静かに落ち着いて、夜を過ごしたり、お酒を楽しんだり、本を読みながら聴いたりするのに最適な1枚。

とっても、繊細で美しく、心落ち着くと思う。



6. The Silent Jazz Trio 「The Silent Jazz Trio」

昔、JTのタバコのCFで、アコースティック・ギターを弾いていて有名になった天野清継は、はじめて結成したジャズ・トリオ。

ちょっと、ジャズをずっとやってきた人のギター・トリオとちょっとしたニュアンスが違う。そこが新鮮。

とても繊細で、透明感があって聴きやすい。

結果的に、5のPeter Nordahl Trio 「The Night We called It A Day」
とおなじような雰囲気もするが、ギター・トリオで、やはり天野清継のギター・プレイが心地よく、ピアノとはまたちょっと違った趣。

取り上げた曲も、コールポーターの「You’d be so nice to come home to」や「Night and Day」や、
「ステラ・バイ・ステラ」
「ミスティ」

などの、ジャズの超スタンダード曲や、

「セサミ・ストリートのテーマ」曲や「パフ」などのpopsの有名曲、
ジョニー・ミッチェルの「Both Sides, Now」まで。

「Both Sides, Now」は、初期のパット・メセニー のようなギターの弾き方で気持ちがとってもいい。

天野清継のオリジナル曲「coo blues」では、彼のギターの早弾きも楽しめる。

このCDも、ジャズをこれからいろいろ聴きたいなというひとにも、フュージョン・ファンにも楽しんでもらえると思う。

月並みな言い方だが、秋の夜長にジャズを楽しみたい方、気になるCDがあったら、チェックしてみてくださいね☆









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最終更新日  2005年06月22日 11時44分45秒
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