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ラスタ・パスタのレレ日記

2005年06月11日
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原題「Down With Love」お気楽,おバカ、ロマンティック・ラブ・コメディ~♪

昨日の『彼氏がステキになったわけ♪』とは、正反対の、王道のロマンティック・ラブ・コメディ。

おバカさん、と思いながらも、結構面白かったよ。この映画。

主演は、「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・セルヴィーガ」とユアン・マクレガー。ユアン・マクレガーは、「トレイン・スポッティング」で、鮮烈な印象を残したが、まったくそれとは全然違う役をうまく演じている。

舞台は1960年代のNew York!

簡単なストーリーを紹介すると(ネタばれしないので安心してください)、

メーン州からやってきた女性作家、バーバラ・ノヴァグが、NYの出版社から最新の本を売り出そうとする。

題名は「Down With Love(恋は邪魔者)」

本の内容が、また面白い。

女性が、真の自由と解放を得て、男性と対等になるには、自立しなければいけない。

そのためには、愛・結婚とセックスを分けて考える必要がある。

レベル1.なるだけ男性を遠ざけて、男性に本気で恋をしないようにする。

レベル2.それでも湧き出る性欲は、チョコレートを食べて満足させる。チョコレートは、セックスをしたのとおなじような快感・満足感が得られる。

レベル3.完全に自立した女性として、恋愛や結婚とセックスを切り離して、おおいにセックスを楽しむ。

というものだ。

保守的な男性ばかりが重役の出版社で、女性の編集者とこの作家が、どうしたらこの本が売れるかと作戦を考える。

最初に考えたのが、スクープ記事、暴露記事で有名なピューリツァ賞も受賞している、ノウ社(I Knowの「Know」)の看板記者キャチャー・ブロックに、カヴァーストーリーを書かせること。

アポ取りに成功したふたりは、記者とランチをするために、NYのオシャレなレストランで待っている。「ノウ社」の社長も同席している。

ところが、プレイボーイで有名な記者キャッチャー・ブロックは、そんな女性作家のことなど、まったく関心がなく、あるニュース・ソースをおおさえるためにブラジルへ行ったついでにお持ち帰りしたボサノヴァ娘、3人姉妹のひとりとのお遊びの方が大切で、ドタキャンの電話をレストランに入れてくる。

ランチの約束をディナーに変更、レストランでまた待っていると、ディナーの約束を翌日の朝食に変更。と次々に、ドタキャン。

その間、名うてのプレイボーイ記者キャッチャー・ブロックは、ボサノヴァ姉妹の2人目、3人目と次々にお楽しみ。

完全に頭にきた作家、バーバラ・ノヴァグは、もうあんたとは100年後も会わないといって電話を切る。

作家のバーバラと女性の編集者は、次の手を考える。
(ビートルズもこれで、全米に有名になった)「エド・サリバンショー」に出演すること。

運良く、当日のゲストが倒れ、替わりに彼女の本「Down With Love(恋は邪魔者)」が紹介された。

しかも、ジュディー・ガーランドが、「Down With Love」と連呼する歌を歌ってくれた。

エド・サリバンや、ジュディ・ガーランドと、実在の人物がストーリーの中で使われているところが面白い。

この番組のおかげで、本は、大ヒット、アメリカのみならず、中国、ソ連(60年代当時はソ連だった)など、世界中で大ヒット。売れに売れた。

しかも、大成功した彼女は、テレビのインタビューで、このように男性に不信感をいだいて、男性から自立しようと考えたきっかけになったような、女性を次々に取り替えるような実際の人物がいたのですか?

との質問に、

「キャッチャー・ブロック」と名指しで答えたのだ。

当時のNYの人口800万人。

「ノウ社」の社長は、キャッチャー・ブロックに言った。

「君は、NYの400万人の女性に影響力のある、たった一人の女性、バーバラ・ノヴァグを怒らせてしまったんだぞ!」

そこで、キャッチャー・ブロックのリベンジの暴露記事スクープ作戦がはじまる。

NY,マンハッタン中で、もはやバーバラ・ノヴァグを知らない者はいない。
ところが、彼は、バーバラ・ノヴァクに偶然であったふりをして、

でも、彼女のことも、彼女の本も全く知らないと言う。

ノヴァークと名のった彼女に、「おお、キム・ノヴァグ(正確には、キム・ノバク:当時の魅惑的な美人女優)」と間違えてみせる。

「自分は、しばらくNYにいなかったから、最近のことは何も知らないんだ。宇宙に行っていたから。」といって、NASAの宇宙飛行士のふりをする。

こうして、まんまと正体がばれずに、作家バーバラ・ノヴァグに接近できたキャッチャー・ブロック記者、

それに本の出版社の女性編集者、「ノウ社」の社長の4人が、お互い、あの手この手で、恋の駆け引きをするロマンティック・コメディ。

最後にどうなったかは、書きません。

この映画は、ストーリのばかばかしいけど面白いのとあいまって、

60年代当時のファッションやインテリアなどがふんだんに出てきてとっても楽しい。

ある意味「オースティン・パワーズ」に似た面白さもある。

それから、当時の男性の女性観、女性の男性観、社会での女性の地位の低さなども面白おかしく描かれていて、興味深い。

21世紀の今でも、完全に性差別がなくなったなんて、全く思ってはいないが、60年代って、あんなに女性の地位が低かったかなぁ、とくにリベラルな街NYでもそうだったかなぁ、と思ってしまった。

例えば、出版社の重役会議で、重役は全員男性で、女性編集者がこの本の説明をしている会話の最中でも、平気でお茶くみ(この場合はコーヒーを入れて)を頼んでいたりする。

また、当時の女性のファッションがとっても新鮮で色鮮やかに描かれているのが楽しいだけではなく、男性ファッションにも驚いた。

ぼくは、よく知らないのだが、当時の保守的な(オーソドックスな)男性「ノウ社の社長」が、ハイソックスをはいて、それがずり落ちないようにするためにガーターベルトを使っているのだ。

ええ、男性もガーターベルト使っていたの??と思わず、ビックリ。

60年代のNYの街のエンターテイメントの様子が出ていて面白い。

バーバラ・ノヴァグと、宇宙飛行士に成りすましたキャッチャー・ブロックは、NYでデートを重ね、ミュージカルやジャズなど当時のNYのエンターテイメントを存分に楽しむ。

そこに、ビレッジ・ヴァンガード(Jazzの有名なお店)や、ブリーカー・ストリート(サイモン&ガーファンクルが歌にもしている通りの名前)が出てきたりする。

また、「ノウ社長」や「宇宙飛行士に成りすましたキャッチャー・ブロック」が住んでいるのが、73丁目のパークアベニューと、アッパー・イーストの高級コンドミニアムなのに対し、

グリニッジ・ビレッジが、「ビートニク」の拠点として位置づけられ、「ビートニク」が、大挙してコンドミニアムにやってくるシーンなどは笑ってしまう。

ビートニクでは、はやくから白人もアフリカ系アメリカ人も交流しているのだが、まるで、今のクラブ・カルチャーのように「ビートニク」が描かれていて、いわゆる、西海岸のヒッピー像とはちょっと違って描かれている。

作家バーバラ・ノヴァグの部屋から見えるのは、クライスラー・ビルディングとエンパイヤ・ステート・ビルで、

1973年に完成したワールド・トレード・センターは、当然ながら出てこない。

2003年のアメリカ映画なのだが、わざと窓から見える景色を実写ではなく、当時の映画の多くがそうであったように、描き絵で見せていたりするところも面白い。

まあ、おバカ・コメディだからこそ、そうしたディテイルのひとつひとつが面白くて、笑ってしまう。

これからデートでわくわく準備をしている時に、

女性が、部屋で身支度している時には、

アストラッド・ジルベルトの「Fly me to the Moon」の曲が流れ、

男性が部屋で身支度しているシーンでは、

フランク・シナトラの「Fly me to the Moon」の曲が流れる。

ふたりの歌い方が全く違うのも面白く、こうした細かい演出がにくいほどうまい。

「Fly me to the Moon」を、ちょっと軟弱な曲に最近思っていたぼくは、この曲、やっぱりいいじゃん、と思い、

今度、ウクレレのレパートリーに取り入れようかなぁ、などと思った。

結末は最後まで、ネタばれさせませんでしたが、

なかなか、この映画、おバカハストーリーに笑いながらも、60年代の時代の空気感が味わえて、とっても良かったです。






最終更新日  2005年06月18日 15時44分24秒
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