テーマ:今日聴いた音楽(73686)
カテゴリ:クラシック・本・写真・アート
ベートヴェンの全ての交響曲、一番から第9までを、一晩で指揮することに挑戦したそうです。 岩城宏之さんの名前は知っていましたが、もう73歳で、しかもガンの手術を30回もやって生き延びてきた人とは知りませんでした。 昨年も挑戦したそうですが、無事、指揮できたものの、最後は相当に消耗したらしく、今回は担当医が見守る中での指揮だったそうです。 最初から最後まで10時間の演奏だったらしいですが、 観客として観る(聴く)ほうは、贅沢なコンサートですよね。 一晩に、ベートヴェンの交響曲が楽しめるわけですから。 しかし、指揮するほうの岩城宏之さんは、生命をかけての挑戦なのです。 途中で、1時間ほど休憩が入るそうですが、観客がお弁当などを食べて和んでいる間、 岩城さんは、担当医師が考え抜いた成分の点滴をして、休息をとる時間となってました。 休憩後も、岩城さんは精力的に指揮しています。 譜面も全部、暗譜していて、たって指揮し続けます。 後半の部では、担当医などみんなが座って指揮することを勧めましたが、岩城さんはかたくなに、最後まで立って指揮することにこだわったそうです。 この頃には、オーケストラの楽団員もかなりへばってきたそうです。 交響曲第8番が終わった頃に、ちょうど新年をむかえ、 あとは、あの合唱付きの第9番が残るばかりとなりました。 でも、第9は1曲で1時間以上も演奏時間があります。 最後まで、立って指揮し続けた岩城さんの執念を感じましたが、 無事に全曲、指揮をし終えての感想は意外なものでした。 「だって、面白いんだよ。こんなことが出来るなんて幸せだ。 生命の続く限り、毎年やりたい」のだそうです。 いくつものガンを克服し、30回の手術を生き延びてきた岩城さんには、それだけ音楽への情熱と熱望があるのでしょう。 「面白いからやっているんだ。こんなに面白いことは他にない」 この言葉には正直、驚きました。もっとせっぱつまった言葉が出てくるのかとおもったら、「面白いからやる。楽しいからやる」んですね♪ 本当に音楽を愛しているんだなァと思いました。頭が下がる思いです。 機会があったら、ぼくも一度、岩城さん指揮の10時間コンサート、ベートヴェンの交響曲全曲演奏、聴いてみたいと思います。 追記 世界で、ベートーヴェンの交響曲を一晩中指揮したことがあるのは、岩城宏之さんただ一人だそうです☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月24日 19時29分38秒
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