テーマ:ハワイ生活(909)
カテゴリ:音楽:ライブ
週末に行って来た。 会場のヤクルト・ホールに着くと、開演前なのにもう、ロビーは人込みでいっぱい。それというのも、ウクレレやCD,ハワイアン・グッズのお店がいっぱい出ているから。 なかでも、KoAlohaのブーズとK商会のブース はひとがいっぱい。 KoAlohaは、なんでも初めて日本にプロモーションに来たらしく、 ハーブ・オータ・ジュニアが使っている4弦テナーのハーブ・オータ・ジュニア・モデルを展示している。これは、まだ値段が決まっていないらしい。 また、ダニエル・ホーの使っている6弦のテナー、D-VI(ディー・シックス)のモデルも展示している。 K商会のほうは、ぼくが前から欲しいなと思っている、ボディの小さめなウクレレ(でも値段はけっこうする)や、カットアウェイのテナー・ウクレレなど展示している。オリジナルの、ギターのモデルをウクレレで再現したK-Waveのモデル(ピックアップ付き)なども展示している。 ウクレレのイベントは、いつもこういうふうにステージの演奏だけではなく、ロビーに出展しているお店や、集まってくるお客さんの中に、顔見知りがいて、久しぶりにおしゃべりしたり出来るので楽しい。 久しぶりに会ったのは、インターFMのDJ,ヴァンスK, Gストリングスのウクレレや各種ハワイアン小物、ウクレレ・レッスンをやっているお店HDの社長。 動きが大きく優雅なフラの踊りで魅了するUMさんなどなど。 おっちょこちょいにも、階段から転倒してぼくにぶつかってきたMマウイさんなど。小柄ながら、インパクトのある声で歌い、いろんなウクレレ・イベントで活躍しています。 そうこうしているうちに、会場内からウクレレの音が聴こえてくる。最初、CDでもかけていると思ったら、誰かが演奏している。 あわてて、席へ。これがびっくり、最前列のど真ん中。 ヤクルト・ホールは今のコンサート会場にしてはめずらしく、真ん中に花道というんでしょうか、でっぱりが出来ているんですが、ちょうどその付け根のあたり。僕と友人はその超いい席で、ステージの演奏が観られるのだ。 【オープニング・アクト】 演奏していたのは、オープニング・アクトのひとり。 何と、ジェイク・シマブクロの「クロス・カレント」 を弾いている。はやいピッチになっても乱れず、ストロークもジェイクばり。これは驚いた。ちょっと幼い感じがしたのであとで、聞いて見ると、なんと中学生の男の子。 スーパー中学生のウクレレ・プレイヤー の出現だ。この先どんなプレイヤーに成長するか、要注目だ。 次に登場したのが、われらのキング・カマテツ さん。 われらとお呼びしたのは、もともとカマテツさん達がやっていたアマチュアのウクレレ・イベントなんかに飛入り参加させてもらって、ぼくもだんだんウクレレ仲間が増えていったので、仲間であるとおもに、とてもお世話にたったひとのひとり。 それが、3年前かな、第1回ウクレレ・コンテストにグランプリ受賞して、アマチュア仲間からは、「キング・カマテツ」と呼ばれるようになり、 今では、ウクレレのジャカソロの教則本(CD付き)や、コンピレーションCDへの録音、ワークショップの開催、など大活躍しているのだ。彼が演奏したのは、 究極のウクレレ・ソロ~ジャカソロ 1.Jerusalem Ridge(オリジナル) 2.メヌエット~ラヴァーズ・コンチェルト 3.ヒロ・マーチ 1は、そのコンピュレーションCD「More Ukulele Crazy」の4曲目に収録 2は、教則本のCDの1曲目。 こうなったら、もうアマチュアとはいえないのかも。とにかく、アマチュア仲間の代表として活躍しているのは嬉しいことです。 3.のヒロ・マーチは、この前ぼくたちが桜の下の野外ステージで演奏したのとは違うアレンジで、ああ、こんなふううに弾くのか、ととっても面白かったです。 【プロ登場:第1部】 さて、プロの登場。誰が最初かな、とおもったらSAKURA さんです。 SAKURAさんは、ソウルっぽい歌を歌っていて、ぼくもCDを何枚か持っているのですが、いつのまにかウクレレにも傾倒しているとは知らなかった。 さて、ウクレレと歌でどんな曲を聴かせてくれるのか。 SAKURAさんは、2年前、ふとウクレレ屋さんに遊びに行き、楽器を見ていたら、なんと1920年代の貴重なヴィンテージ・ウクレレを含めて、展示ボードにぶらさげてあったウクレレを全部ひっくり返してしまったらしい。 これは、弁償するだけではいけないと、とても申しわけなく思い、その場で、ウクレレ・レッスンの申し込みをし、新しいウクレレを購入してしまったそうです。それが、彼女とウクレレの出会いだったそうです。 演奏曲は 1.君のため 2.いるかのひとみ(ウクレレを教わっているミキ先生の伴奏) 3.It This Love(ボブ・マーリー((ダニエル・ホーの伴奏) 4.サーフ 5.Body to Boo(アルバム「ソウル・エッセンス」から) 彼女の歌と演奏、正直に感想を述べましょう。歌はもの凄くうまいです。彼女の表現力あふれる歌を目の前で聴かせてもらったのは、ほんとうに大満足です。 でも、ウクレレのほうは、残念ながらいまひとつ。歌のうまさとウクレレのぎこちなさのギャップが悲しいです。 たとえば、ボブ・マーリーの「Is This Love」、せっかくダニエル・ホーが例の6弦ウクレレでベースのような動きを創っているのですから、SAKURAさんのウクレレは、もっと、 うん、ジャッカ、うん、ジャッカ、うん、ジャッカ、うん、ジャッカ というリズムを弾かないと。指一本のストロークではそんないい感じのリズムは弾けませんよ。 大変、恐縮ながら、ぼくの日記がなぜ「ラスタ・ラスタのレレ日記」かというと、僕が最初に仲間の力をかりてウクレレ・バンドをやった時の、最初の曲が ボブ・マーレーの「No Women, No Cry」だったからです。レゲエですよ。レゲエ。ウクレレでは案外、レゲエのリズム表現が出来るんですよ。 SAKURAさん、せっかくミキ先生に習っているのなら、もっとストロークの種類を増やさなきゃ。全曲、同じ様なストロークで、どっちかっていうとギターのストロークでしたよ。 5曲目で、「ウクレレといろんなタイプの曲をうまくマッチさせることに挑戦している」とおっしゃてましたね。それは、私も、同じことをめざしています(アマチュアながら) でも、ソウルのBody to Booのウクレレ、やっぱり他の曲とおんなじストロークじゃないですか。全然、ウクレレでソウルに挑戦したことになっていませんよ。 SAKURAさんにとって、ウクレレは、まだまだ自分が手軽に歌うときの伴奏のおとも、でしかないんですね。 一方、SAKURAさんの歌のうまさは圧倒的で、ウクレレ界にはこんなに歌のうまい人はいませんから、うまくSAKURAさんの強みを生かして、いろんな音楽とウクレレの融合に挑戦していって欲しいと思います。 次に登場したのは、ジェームス・ヒル カナダのウクレレ・マスター、身長190cm以上の長身の彼がステージの真ん中に。おぼえたての日本語で挨拶します。 演奏曲は 1.Skipping Stone 2.. Hello My Baby 3. Little Wing(ジミヘン) 4. Mos Eisley Spaceport(ウクレレ・フォース) 5. Song for Cheri 6. Summer Time (ガーシュイン) このうち、1、3、5は、彼の新たしいCD「A FLYING LEAP」から。 特に3の曲紹介のときに、「ジミー・ヘンドリックスは、ギターをやる前はウクレレ・プレイヤーでした。いや、本当なんです。だからもしジミヘンがそのままウクレレを続けていたら、どんな曲をどんな感じで弾くだろうと思ってアレンジしました」 といって演奏したのです。ジミヘンがウクレレをやっていたとは知りませんでした。James Hillの演奏は、GストリングスのCutawayのロックっぽいウクレレであいかわらず、カッコいいですね。 初めて、生演奏を聴いた時ほどの衝撃はないものの、やっぱりハワイや日本のウクレレ音楽とは全く違う文脈で演奏しているので、とても新鮮です。 3、は、ウクレレで映画「スター・ウォーズ」の曲を全部弾いてしまおうというコンピレーションCDで、彼が演奏した曲です。これも、キレがあってなかなかカッコいいです。 でもやっぱり、一番凄かったのは、最後の曲「サマータイム」です。 ジャズ・スタンダードとしてよく取り上げられるこの曲を、からは全く新しく料理して見せました。 ステージの花道の真ん中まで、出てきて、ウクレレのボディを両手で叩きながら、メロディを弾くという神業を見せながら、軽快なテンポの8ビートとも16ビートともいえる独自の「サマータイム」を演奏してくれました。 ここで、第1部は終了し、休憩が入りました。 休憩のあいだ、ぼくは、ロビーでKoAlohaのジュニア・モデルやD-VIを弾かせてもらったりして、KoAlohaのウクレレ工房を経営するオカミ・ファミリーのアラン&ポールと一緒に写真をとってもらったり、ジュニアとはなしたり、ダニエル・ホーのフィアンセと話をしたりしていました。 (その2に続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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