2006/05/16(火)22:19
荒川静香 トゥーランドットよ再び♪
荒川静香 Friends on Ice!
アマチュア引退、プロ転向を記者発表した荒川静香が、さっそく自らのプロデュースで、アイスショーを開催。
収益金の一部をリンク不足など環境に恵まれない日本のジュニアスケーター育成のために強化費として日本スケート連盟に寄付
記者会見で、アマチュア引退について、競技選手として、アマチュアとしてやるべきことは全てやった。
今後は、得点などに関係なく、フィギュアスケートの素晴しさを多くの人に見てもらえるように頑張っていく、
とすがすがしく晴れ晴れした表情で語っていた荒川静香さん。
今度は、プロとして最初の仕事が、自分がプロデュースしたアイスショーで、若手スケーター育成のためのチャリティ・イベントという形で出来たことは、最高に素晴しいことで、これからも出来る限り頑張っていく、と表明していた。
アマチュア引退は、トリノ五輪で金メダルを獲得した時に、すでに決めていたそうだが、日本国内のいろいろなイベントに出席して、自らの心としっかり向き合う時間がなかったので、発表はこの時期になったと話していた。
おそらく本当のことだと思う。
競技スポーツとして高得点を競う側面と、
他の多くのスポーツと違って、見るものを惹きこみ魅了する芸術性の側面の
両方を持ち合わせたアマチュア・フィギュア・スケート。
その両方が最高の水準でバランスしていた「トリノ五輪」決勝での演技。
おそらく、そうしたきわめて高い水準で両者がバランスした演技というのは、当分出てこないのではないかと、ぼくは思っている。
荒川さんの意志とは裏腹に、アマチュアの競技スポーツとしてのフィギュア・スケートは、今後ますます高得点を競うための、ジャンプ&回転の競技になっていくと思う。
一方で、少なくとも日本のファンは、くるくる回る競技としてのフィギュア・スケート以外のフィギュア・スケートの魅力を知ってしまった。
どんなに得点に結びつかなくても、荒川静香の息を呑むようなイナバウアーの美しさに酔いしれたファンは、競技ではないフィギュア・スケート、
それがアイス・ショウという形だけがそれを観ることが出来る場所かどうかわからないけれども、
そういうものの美しさ、魅力を知り、それが観たいとのぞむようになった。
アマチュアとプロの境界線。
スケート連盟の一連の不祥事。
そんなことにまどわされず、純粋にスケートがやりたい、楽しみたいという若いスケーター達と、それを見たいというファンのために、
荒川静香さんの活動が、どうか今後も順調に進み、日本のスケート界に根付いていくことを望んでいる。
五輪のフリーで演じた「トゥーランドット」を日本のファンに初披露してくれたが、これがこの曲のプログラムとしては最後の演技だとか。
トリノ五輪のエキシビジョンで披露した「ユー・レイズミー・アップ」
初披露の「アヴェ・マリア」
どれも息を呑むような美しさで、あのトリノ五輪のシーンを思い起させてくれ、
思わず鳥肌が立った。
日本のフィギュア・スケート界の健全な発展と、荒川静香さんの今後の活躍を期待し、見守っていきたいと思う。
なお、荒川静香さんについては、ぜひ下記の関連日記を読んでいただきたい。
こんなふうに自分の過去のブログを読んでくれるよう推奨するのは、自分としては異例ではあるが、そこにぼくの思いが沢山つまっているので、ぜひ読んでいただきたいと思う♪
あらたなフェイズで、スタートをきった荒川静香さん、頑張ってください。
荒川静香 関連日記
荒川静香のイナバウアーが意味するもの♪
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女子フィギュア 荒川静香 会心のSP!!