テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:ウクレレ・ハワイ音楽・沖縄
かつて、「天国に一番近い島」といわれたのは、森村桂の書いた、ニュー・カレドニア。フランス領で独立国ではないが、一度観光で行ったことがある。 常夏というより常春の国。海もきれいで、フランス領のため、建物や街並みも綺麗だった。 その頃は、よく、ニューカレドニア、フィジー、タヒチに続いて、バヌアツ共和国にいくツアーが紹介されていた気がするが、最近はめっきりきかなかった。 ダイビングやヨットでクルージングする人には有名なのかもしれないけれども、観光スポットしてはあんまり最近注目されていなかっただけに、なつかしい名前が出てきたナァとちょっと嬉しかった。 その頃は、ぼくは太平洋、とくに南太平洋のことをかいた本ならなんでも好きで読んでいた。 インドネシアやオーストラリアの木曜島での黒真珠の養殖、 大航海時代に、タヒチをめぐって数奇な運命をたどるバウンティ号の乗組員のはなし。 サマセット・モームの東サモアの話、などなど、時代を超えて遠くの海を見るように夢中になって読んでいた。 まあ、ビーチー・コマーだったというか、本物のビーチ・コマーに憧れていたのかもしれない。 しかし、最近は、タイやマレーシア、フィリピンのアジア・リゾート、 特にエステやSPAがゆっくり楽しめる高級リゾートが人気だし、 もちろん、ハワイには個人旅行で何回も行くリピーターが増えてきている。 ハワイには、やっぱり濃密な文化が存在するし、その文化の吸引力は相当のものだ。 時間とお金と事情が許せば、すぐにでもハワイに行きたいくらいだ。 南の島も多様化して、いろいろなところがそれぞれの魅力を発信して、ぼくを誘惑する。 一方、少し前のテレビ番組で、世界で一番の楽園はどこだろうか、 という特集では、バリ島が選ばれていた。 南太平洋かインド洋のどこかの島が選ばれると思っていた僕には、ちょっと意外だったが、 今考えれば、人々の生活と神々の距離が最も近い島、 稲作など豊かな自然と人間との調和、 伝統的な芸能文化やアートと、そこに魅せられた現代のアーティストが集まってくる場所。 たしかに、世界で一番の楽園かもしれない。 こうしたバリ島にも、高級ホテルのリゾートが出来ていて、 アジアン・リゾートの人気の場所でもあります。(釈由美子も宿泊したのかな、などという俗な連想はやめましょう) 音楽から連想するまだ行ったことのない、楽園イメージの島や国々は多い。 ぼくは、例えば、高中正義の音楽に触発されて、いつかセイシェル諸島に行ってみたいし、 ウェザー・リポートの音楽に触発されて、いつかマダガスカルやジブラルタル海峡に行ってみたいと思っている。 ところで、バヌアツ共和国が世界一幸福な国として選ばれた、幸福度、 イギリスのシンクタンクが発表したもので、「地球幸福度指標」は、 暮らしの満足度や平均寿命、 生存に必要な面積とエネルギー消費量 環境条件などを指数化して算出するらしい。 この「地球幸福度指標」によれば、 算定の対象となった178カ国中で、 日本は95位、 イギリスは108位、 アメリカは150位 となっている。 今の日本は、格差社会、下流社会、人口減少社会 などと非常に将来への不安の大きな社会になってはいるが、 実際の貧富の格差や人種差別問題などを考えると、 イギリスやアメリカよりは幸せな社会なのかもしれない。 ブータンでは、GNH(Gross National Happiness:国民総幸福量)を 基準に国を運営していこうとしているらしい。 日本は、世界で一番の平均寿命を達成していながら、 やっぱり暮らしの満足度がどんどん低下している気がする。 この際、少し「幸福感を感じられる」生活に自分の生活の力点をシフトしていき、 GDPや外貨準備高や、海外投資残高やどの数字から離れて 自分の生活や生き方について考えてみたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月17日 18時48分40秒
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