2006/08/30(水)20:56
KONISHIKIと愛妻TAUPOUのLOVEx2・ライヴ♪
KONISHIKIが自分のレーベル、コニー・ミュージックの第2弾CD発売と、彼の愛妻、美しいTAUPOUデビューCD発売を記念したライブに行ってきた。
開演時間ぎりぎりに到着したら、もう会場は立ち見のお客さんでいっぱい。なんとか自分のスペースを確保して、KONISHIKIの登場を待った。
ステージには、バンドメンバーがすでにそろっている。先日のチュラマナのときにもバックをつとめた山内アラニ雄喜さんがいる。
ついにKONISHIKIが登場。彼の前を歩くのは、南太平洋風の柄の衣装を着たTAUPOUだ。
後ろからゆっさゆっさと身体をゆらせて入ってきたのがKONISHIKI。
大きなイベントで、遠くからKONISHIKIを観たことはあるが、こんなに真近で見るのは初めて。身体のサイズが大きい大きい。ビックリするくらい。パープルのアロハシャツを着ている。
ステージにあがると、KONISHIKIは彼専用の大きな椅子に座って歌い始める。
身体は大きいが、おなかも足もすべて大きいので、座ると、なんか子供のようで可愛い。子供をそのまま3-4倍のサイズにふくらませたようだ。
バック・バンドは、左から、
キーボード
TAUPO
スラック・キーギターとウクレレの山内アラニ雄喜さん
ベース
ドラムス&パーカッション
今日は、KONISHIKIの新しいCD「Hawai’I Time」と、
TAUPOUのデビューCD「Hula Heart」から、
どんどん歌ってくれる。
1曲目は何の曲か忘れたが、KONISHIKIが歌う。AUPOUは、バックボーカル。
2曲目は、「Ku’u Lei Hoku」
TAUPOUのデビューCDに入っているハワイアン・ソング。彼女がステージ後ろで、メインボーカルを歌う。
山内さんが、スラックキー・ギターからダブル・ネック・ウクレレに持ち替えて演奏している。
TAUPOUとは、サモア語で、「村のプリンセス」という意味だそうだ。
KONISHIKIは、ハワイ出身だが、サモア系。いわゆるネイティブ・ハワイアンとは違うらしい。それで、千絵さんのステージ・ネームをサモア語で考えたらしい。
はかはか、透明感があって、かなり高音域まで声が出ている。KONISHIKIのバックコーラスをずっとやってきたとはいえ、もともとは素人だった彼女が、ここまで歌えるようになるとは。
3曲目は「フラ・ハッスル」
KONISHIKIいわく、今のハワイは、R&BやレゲエやHip-hopやいろんな音楽を取り入れてハワイ風にアレンジしており、この曲も、レゲエをベースにして作った曲だという。
山内さんが、レゲエのリズムをスラック・キー・ギターで弾いているのは、ちょっとめずらしくて面白かった。とはいっても、KONISHIKIのバック・バンドはかなり一緒にライブ活動をやっているようで、バンドの息もぴったり。
4曲目では、フラの女性2人グリーンの衣装を着て出てきて、華やかなステージになる。
5曲目は、「Ahi Wela」 KONISHIKIのCDからで、
キラキラ星をアレンジしたような形で、英語と日本語でKONISHIKIが歌う。
さっきとは違う白い衣装の女性がフラを踊る。
6曲目は「Pelehua」 TAUPOUがメインボーカル。
さっきのグリーンの衣装を着た女性が衣装を替えてひとりで出てきた。リサさんというそうだ。
このへんは、一気に続けて演奏され歌われていくが、あいまあいまのKONISHIKIのしゃべりは、ユーモアがあって実に楽しい。
男性ボーカルとして、もともとは力士だったKONISHIKIは結構上手いと思うが、でも正直に言えば、やっぱりハワイのプロの男性ボーカルにはかなわない。
でも、KONISHIKIの存在感とか、ユーモアのセンスとか、愛嬌とか、ひとをひきつける力とか、ジョークとか、人を楽しませる力とか、可愛さとかにとなつっこさとか、
そういうものがずばぬけており、エンターテナーとしての素質が天賦のものとしてそなわっていたとしか考えられないぐらい、ステージングが上手く、お客さんはみんなとっても楽しいでいる。
7曲目は、「ワイキキ」
Andy Cummingsの有名なハワイ定番曲だが、
ピアノのイントロではじまり、スラックキーギターが入り、
♪There's a feeling deep in my heart♪
で、はじまり、
♪Waikiki、My whole life is empty without you♪
と、有名な歌詞を熱唱するKONISHIKIは、これはかなりいけてる、というか、いい感じだ。これにはぐっときた。気持ちがこもっている。
KONISHIKIは、ステージで何回も、いかに自分の妻は美しいか、
いかに彼女を愛しているかを、きどらずに、さらりと話すのだが、
そんなところもいいなぁ、と思った。
8曲目は、またTAUPOUが歌い、
9曲目は、KONISHIKIが「Wahine Ilikea」を歌う。
モロカイ島のことを歌ったこの曲、コニたんの歌もなかなかいいぞ。なんか一緒に歌いたくなるような感じ。
10曲目では、KONISHIKIが
「お客さんの中でフラを踊るひと手をあげて」といったら、結構沢山の女性が手をあげた。
じゃあ、みんなステージに上がって来て踊ろうよ。さあ、はやく。
しりごみする女性たちに、
「それ、おかしいよ。ハワイ式では無礼講でみんな踊るんだよ。今度コニたんのライブに来る時には、みんないつでも踊れるようにスタンバイしててね」
といって、勇気をだした年配の女性二人だけが、恥ずかしがりながらも、ステージにあがって踊った。きっと彼女たちのいい思い出になったと思う。
ぼくも、もっと大勢のひとが、フラが踊れるなら一緒におどればいいのになぁ、と思いながらも、こうして年配のひとも一緒に楽しめるのだから、やっぱりハワイアンっていいなあと思ったし、
自分のことコニたんと言うKONISHIKIの愛すべきキャラクターもいいな、と思った。テレビの子供番組にも出ているから、やっぱり子供から年配の人まで、みんあが楽しめる音楽、ステージングをやれるんだなぁ、と納得してしまった。
11曲目は、コニたんと、キーボードのひとが作ったオリジナル曲で、
「Lalala…..Luv U」
KONISHIKIがいかに妻、TAUPOUこと千絵さんを愛しているか、いかにラヴラヴかを歌を通して伝えるからわかってね、だってさ。
TAUPOUが前に出てきて、二人並んで歌う。
最後に、ふたりで軽くチューゥをした。
この、愛情表現をひとまでも、おしまないKONISHIKIに、千絵さんは惚れたんだろうなァ、と思う。
みんなの前で、チュゥをしてもちっともいやらしくも、いやみったらしくもない。なんか羨ましいなァ。こういうふたりの関係。
KONISHIKIを見つめるTAUPOUの顔が、とっても美しく輝いていた。
最後に、KONISHIKIと山内アラニ雄喜さんがつくった曲、
「Aloha, Mahalo, A Hui Hou(アロハ、マハロ、アフイ ホウ)
(こんにちは、ありがとう、また会いましょう)
という歌。両手で、アロハの手の形を作り、
アロハで両手の形をつくり、
マハロで両の手を胸の前に持ってきて、
アフイホウで、両手を上に伸ばす。
このふりつけをお客さんに教えて、歌にあわせてみんなで、
歌いながら、この手のふりをつけた。
会場をみてみると、ほとんど全員が、手の振りをやっている。
みんな楽しんでいるんだなァ、と思った。
先日、紹介した「チュラマナ」は、こころ癒される音楽だったけれども、
コニたんこと、KONISHIKIの音楽は、元気をいっぱいもらう音楽だなぁ、と思った。そしてなにより、会場には子供から年配の方までいて、
みんなで楽しめる音楽なんだなァ、と思った。
ミュージシャン、としてプロのキャリアを積み上げてきたわけではないけれども、KONISHIKIの、みんなを魅了して、みんなが楽しんで、幸せな気持ちにさせてくれる、第一級のエンターテナーだな、と思った。
そして、なにより、ハワイと日本の架け橋となって文化交流に貢献しているんだなァ、とも思った。
音楽的な側面からは、やっぱり山内雄喜さんの力が大きいのだなと思う。
山内さんは、プロじゃなかった女性をプロデュースして、CDデビューさせる力がすごくある人だと思う。
その中での名盤は、アラニさんの師匠、レイ・カーネーの(何番目かの)奥さんイローディア・カーネ(もともとプロの歌手ではない)をプロデュースして、ハワイ、オアフ島のナナクリの海岸でジャケット写真をとった「ヘ・レオ・オハナ」というCDがあるが、これなどは相当な水準の高さがあると思う。
もともとは全くの素人だった、というのは、イローディア本人から聞きました。「アラニが歌ってみろ、歌ってみろというのでしょうがなく歌ってみたら、ふだんレイ・カーネー(夫)の音楽を聴いていたので、自分でもびっくりするぐらい、すぐに歌えるようになった」と言っていました。
そのほか、先日紹介した、上原まきさんとの、ハワイアーニ、チュラマナ、
やっぱりパイナップル・シュガーにいた、石川優美さんの、ハワイアン・ゴスペルともいうべき、「アロハシスターズ」、
そして今回の「TAUPOU」など、
山内さんと音楽をやっていると、出来ないものも「出来る!」と自分で考えられるようになる、そんな不思議な、人の力を引き出すパワーがあるみたいだ。
そんなことにも感心しながら、ラヴ2のKONISHIKIと美しい奥さんのTAUPOUのなかむつまじさにも、あてられながら、いっぱいの元気をもらって帰ってきた。