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ラスタ・パスタのレレ日記

2006年09月12日
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テーマ:Jazz(1538)
カテゴリ:音楽:CD
ジャズ・ロック・AORのギターの凄腕たちが、スティーリー・ダンの曲をカヴァー。

まず、フィーチャーされているギタリスト達が凄い。

ロベン・フォード(もとマイルス・バンド)
スティーブ・モーズ(もとカンサス⇒今ディープパープル)
アル・ディメオラ(もとリターン・トゥー・フォーエバー)
ジェイ・グレイドン(AORの金字塔「エアプレイ」を製作)
スティーブ・ルカサー(TOTO)
マイク・スターン(もとマイルス・バンド)

と、本当にジャズ、ロック、フュージョン、AORのギターの名手達が勢ぞろい。

ギタリストは、曲ごとに変わるが、他のバンドノメンバーもいい。

ドラムスに、ヴィニー・カリウタ(ジェフ・ベックのツアーでも来日)
アーニー・ワッツがサックス。

「ロイヤル・ダン」~幻想のギター・トリビュートという邦題
(原題は、The Royal Dan A Tribute)

ダン小.jpg
「ロイヤル・ダン」~幻想のギター・トリビュート
オムニバス/「ロイヤル・ダン」スティーリー・ダン・トリビュート~イン・フュージョ
オムニバス/「ロイヤル・ダン」スティーリー・ダン・トリビュート~イン・フュージョン・ギター

収録曲は

1. ペグ PEG
2. 菩薩 BODHISATTVA
3. 安らぎの家 HOME AT LAST
4. 彩(エイジャ) AJA
5. プレッツェル・ロジック PRETZEL LOGIC
6. ジョージー JOSIE
7. ダーティ・ワーク DIRTY WORK
8. トルコ帽もないのに THE FEZ
9. FM
10. ヘイ・ナインティーン HEY NINETEEN

スティーリー・ダンというバンドは不思議なユニットである。
初期には「リキの電話番号」というシングル・ヒット曲も生み出していたが、
ドナルド・フェイゲン(Donald Fagen)とウォルター・ベッカー(Walter Becker)の二人によるある意味、へんくつバンドである。

サウンドは、明らかにジャズではないが、ロックという範疇にはおさまらない。
ゲスト・ミュージシャンをとっかえひっかえ、演奏させ各音楽パートを、めちぇくちゃに切り貼りして、こだわりのサウンドを作り出す。

スタジオ・ワークにたけているので、ライブでの演奏不可能化と思いきや、2度のライブを経験したが、ちゃんとライブでも演奏する。

クールなんだけど、ポップな仕上がりで、一聴しただけでは、そんなに複雑な作業が行われていたとは思われないサウンドだ。

ゲスト・ミュージシャンには、ラリー・カールトンウェイン・ショーターらのジャズ・サイドのひともまねかれ、ポップだがかちっとした枠組みのサウンド中で、アドリブの妙味やライブ感も出している。

そんなOne & Onlyなユニットなのだ。

そんなスティーリー・ダンを上記の名うてのギタリストたちがさまざまな解釈で演奏するのだからたまらない。

1曲目の「ペグ PEG」は、ロベンフォードのブルース・フィーリングあふれる演奏がたっぷり堪能できるが、ホーンセクションの歯切れのよさ、後半の
ヴィニー・カリウタのドラムスもかなりの聴きどころ。

2.曲目の「菩薩 BODHISATTVA」は、現ディープ・パープルのスティーヴ・モーズのギター。
ロック色の濃い演奏で、ヴィニー・カリウタのドラムスもそれにあわせてロック・ドラミングになっている。ディストーションやオーバードライブなどロックならではのギター・サウンドが楽しめる。


3.曲目の「安らぎの家 HOME AT LAST」は、ジェイ・グレイドンのギター。
ジェイ・グレイドンはかつて、スティーリー・ダンの傑作アルバム
「彩(エイジャ)」の1曲「PEG」のギター・ソロで、
ラリー・カールトンやパット・メセニーなどのソロ演奏の録音を押しのけて、素晴しい演奏が採用され、一躍有名になったことでも知られている。
ここでは、エアプレイで絶頂期をむかえた当時のサステインの長い独特のサウンドとは少し違うニュアンスで新たな曲に取り組んでいる。後半、やや当時のジェイグレイドンを彷彿とされるフレーズも聴かれるが、当時とおなじことはやらない、というのがジェイ・グレイドンのプライドか。

4.曲目の「彩(エイジャ) AJA」は、アル・ディメオラのギター。

前半は、ヴィニー・カリウタのドラム・ソロが凄い。
そして、後半では、なんとアル・ディメオラが、アコースティック・ギターでの強力なソロが待っていた。

この曲にアコースティック・ギターで挑戦するとは、さすがアル・ディメオラである。この曲は、このアルバム全体のハイライトのひとつであると思う。

ちなみに、オリジナルのスティーリー・ダンでは、
ギター:ラリー・カールトン
ドラムス:スティーブ・ガッド(彼のドラムスが凄い)
テナー・サックス:ウェイン・ショーター

このトリビュートCDでは

ギター:アル・ディメオラ
ドラムス:ヴィニー・カリウタ

なので、この組み合わせの妙を含めて聴き比べてみるのも面白いかもしれない。


5曲目の「プレッツェル・ロジック PRETZEL LOGIC」では、TOTOのスティーブ・ルカサーがギター。
不思議なことに、スティーブ・ルカサーの伸びのあるギターは、見事にスティーリー・ダン・サウンドになじんでいて、最初からメンバー、またはレギュラー・ゲストのギタリストだったんじゃないかと思えるほど。

イントロをはじめ随所に、ジェイ・グレイドンやラリーカールトン風フレイズがあらわれるが、
それは、ラリー・カールトンに自ら共演を申し出るほど、勉強熱心なスティーヴ・ルカサーの成長のあかしともとれる。

7曲目の「ダーティ・ワーク DIRTY WORK」では、
マイク・スターンが、マイルス・バンドでも披露していた空間系のギターサウンドを作り出し、後半のギターソロはいかにも彼らしい(品のいい)カナきり声サウンドだ。

9曲目の「FM」フランク・キャンバレのギター。速弾きピッキングで有名な彼だが、あくまで、超絶技巧に走らず、すべるようなピッキング。
ちょっと、アラン・ホールズワースをも思い起させます。

10曲目の「ヘイ・ナインティーン HEY NINETEEN」でギターを弾くのは、
デビュー・アルバムに参加していたエリオット・ランドール

ピーター・ウルフのキーボード・ソロとのからみあうギターも味がある。

とにかく、このトリビュート・アルバム、全曲が聴きどころだ。

しかも、スティーリー・ダンの最高傑作といわれている
「彩(エイジャ:Aya)」から

Aja.jpg
スティーリー・ダン/彩(エイジャ)
スティーリー・ダン/彩(エイジャ)
【Aポイント付】【再来週発売】スティーリー・ダン Steely Dan / 彩(エイジャ)(CD)
 スティーリー・ダン/彩
彩(エイジャ)

1. ペグ PEG
3. 安らぎの家 HOME AT LAST
4. 彩(エイジャ) AJA
6. ジョージー JOSIE

と4曲も収録されており、演奏全体のクオリティも大変高い。

スティーリー・ダン・ファン
ジャズやロック、AORのギターファンはもちろん

広くロック、ジャズ・フュージョン双方のファンに聴いてもらいたい一枚だ。
ここにあるのは、ロックでもジャズでもなく、スティーリー・ダン・サウンドという唯一無二の世界があるからだ。

近来まれにみる、聴けば聴くほど奥が深い、超オススメ盤ですよ!






最終更新日  2006年09月19日 22時20分58秒
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