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ラスタ・パスタのレレ日記

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2007年06月09日
XML
テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:音楽:CD
マイケル・ブレッカー渾身のラスト作

2007年1月13日に白血病で亡くなったマイケル・ブレッカー。
ぼくもブログでそのことを書いたが、なんと、
2006年8月に、彼の遺作となる
『聖地への旅 (Pilgrimage)』というCDが録音されていた。
しかも、その最後のミックス・ダウンが終わったのが、マイケルがなくなる2週間前のことだったという。

聖地への旅
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聖地への旅
マイケル・ブレッカー/聖地への旅
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収録曲は
01.The Mean Time
02.Five Months from Midnight
03.Anagram
04.Tumbleweed
05.When Can I Kiss You Again
06.Cardinal Rule
07.Half Moon Lane
08.Loose Threads
09.聖地への旅

マイケルは、この作品を、復帰作としようと考えていたのだろうか?
それとも最終作、遺作と考えていたのだろうか?

本人以外には、誰もわからなかったかもしれないが、このCDにかけるなみなみならぬ思いは、

マイケルがはじめて、すべての曲を自分で書いたということ。と、
レコーディングに集まったメンバーがマイケルゆかりの、凄いメンバー、いわゆる名手たちばかりだった、ということからうかがい知れる。

マイケル・ブレッカー(sax)
パット・メセニー (g)
ハービー・ハンコック (p)
ブラッド・メルドー (p)
ジョン・パティトゥッチ(b)
ジャック・デジョネット(ds)


ハービー・ハンコックが2006年12月に来日した時、こう言っていたそうだ。
「マイケルの新作がほぼ完成した。その素晴らしさには(中略)。まさしく入魂の一作だ。わたしもマイケルの演奏に触発され、鼓舞された。」

一方、2006年9月にパット・メセニーが言っていたそうだ、
「これが凄いんだ。マイケルは、今までで最高のプレイと作曲を披露している。まさにマイケルの新時代の幕開けのような作品だ。」

しかし、マイケルはこの作品の完成をまたずになくなってしまった。

では、どうして、このメンバーをマイケルは呼んだのだろうか。
このそうそうたるメンバーをマイケルが集めたわけは、なんとなくわかる。

まず、
パット・メセニー (g)
ジャック・デジョネット(ds
)
だが、

パットとは、かなり昔から付き合いのあったマイケルだが、

パットに加えて、ジャック・デジョネットとの組み合わせで、マイケルが始めて録音したのが、パット・メセニーの
『80/81』
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パット・メセニー/80/81
80/81


フュージョン・ギタリストとして活躍していたパット・メセニーが、アコースティックなジャズへのアプローチを見せて、パットにとってもエポックメイキングなアルバムとなったこの
『80/81』で

マイケルは、そうとうなショックを受けたそうだ。
それは、自分の演奏レベルが他のメンバーに追いついていないという認識からだった、という。

マイケルが87年に初リーダー作を出した時も、この時のメンバーを中心にしている。

マイケル・ブレッカーは、順不同に書けば、

ポール・サイモン
ジョニー・ミッチェル
パティ・オースティン、
カーリー・サイモン、
チャカ・カーン
ジェイムス・テイラー、
マイケル・フランクス、
ドナルド・フェイゲン、
フランク・ザッパ
アル・ジャロウ、
ニール・ラーセン、
ジャコ・パストリアス、
クインシー・ジョーンズ


など、ポップ、ロック、AOR、フュージョンのそうそうたるアーティストのアルバムで見事なサックス・ソロを吹いていたのだが、

87年までリーダー作がなかったことも驚きだが、
『80/81』で
「自分の演奏レベルが他のメンバーに追いついていない」、とショックを受けていたことは、もっと驚きだ。


一方、ぼくの推測だが、

2001年に、マイケルは

ハービー・ハンコック/マイケル・ブレッカー/ロイ・ハーグローブ(tp)
との連名で、
マイルス・デイビスとジョン・コルトレーンへのトリビュート・アルバム
『ディレクションズ・イン・ミュージック』
を出している。

ディレクションズ・イン・ミュージック
ディレクションズ・イン・ミュージック~マイルス&コルトレーン・トリビュート
ハービー・ハンコック/マイケル・ブレッカー/ロイ・ハーグローヴ/ディレクションズ


このときのベーシストが、ジョン・パティトゥッチ(b)だ。
このアルバムの演奏がまたすばらしい。

だから、
ハービー・ハンコック (p)
ジョン・パティトゥッチ(b)

という組み合わせは、この時の演奏から、マイケルが呼び寄せたのかもしれない。

さて、マイケルの本作の録音当時、
パット・メセニーは、自分を敬愛し、自分とおなじような音楽を志向するピアニスト、
ブラッド・メルドーに出会った後であり、

メセニー・メルドー
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結局、
全曲を
マイケル・ブレッカー(sax)
パット・メセニー (g)
ジョン・パティトゥッチ(b)
ジャック・デジョネット(ds)

が通して演奏し、ピアノは

ハービー・ハンコックが、1、5、8、9を弾き
ブラッド・メルドーが、2、3、4、6、7を弾く

というように曲を分け合った形になっている。


その2に続く





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最終更新日  2007年09月02日 17時14分16秒
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