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ラスタ・パスタのレレ日記

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2007年06月13日
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チュラマナの2枚目のCDが出た。

「内面の美しさ」を沖縄の言葉では「チュラ」といい、
「すべてのモノに宿る魂(パワー)」をハワイ語で「マナ」という。

沖縄とハワイが溶け合って、「チュラマナ」という女性ボーカル・デユオが結成されて2年目。

フラを踊り、ハワイの文化を愛する上原マキさん、
沖縄のある種、カリスマ的女性歌手、宮良牧子さん、

日本におけるハワイ音楽の第一人者、山内雄喜(スラックキー・ギター、リゾネーター・ギター、ウクレレ他)さんと、
元TINGARAのゲレン大嶋(三線)さんをバックに

第一作目以上に「ハワイ」と「沖縄」音楽の融合をおしすすめた結果、「チュラマナ」はあらたな「楽園」音楽を生み出した、と思う。

チュラマナCD
チュラマナ/楽園の虹
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楽園の虹


収録曲は

01.ヒイラヴェ Hi‘ilawe ~ 赤田首里殿内
02.アロハ・オエ Aloha Oe
03.美らマナ
04.花 ~すべての人の心に花を
05.Mana
06.海の女王 Rainha do mar
07.プア・マエオレ Pua Mae‘ole
08.安里屋ユンタ
09.心に虹を
10.天架きる橋
11.パウオア・リコ・カ・レフアPauoa Liko Ka Lehua
12.夕焼けの庭


最初の曲、
『ヒイラヴェ Hi‘ilawe ~ 赤田首里殿内』

では、端的に「ハワイ」 X 「沖縄」の掛け算がされている。

まず、ハワイのスラックキー・ギタリストの伝説、ギャピー・パヒヌイの演奏でも有名な『ヒイラヴェ』が、

山内さんのスラックキー・ギターで始まり、ゲレン大嶋の三線と、
フラでよく使うひょうたん型のIPU(イプ)のようなパーカッションの音が入り、上にふわ~~とエコーのように広がる上原マキのボーカルが入る、

それが、途中で、宮良牧子の歌う、沖縄民謡『赤田首里殿内』になり、
上原の歌う『ヒイラヴェ』と宮良の歌う『赤田首里殿内』が交互に何回か、何の違和感もなく歌われ、島太鼓の音をきっかけに、二人がそれぞれの曲を同時に歌って曲が終わる。

この不思議な融合感覚。


2曲以降は、
前作同様、「沖縄の歌だから石垣出身の宮良が歌う」、という単純な構造ではなく、ハワイを愛し素晴しいフラを踊る上原が、(ステージでは踊りながら)沖縄の歌を歌い、あるいは、沖縄出身の宮良がハワイ音楽を歌い、バックでは、三線がトツトツとサステインのない沖縄音階の単音メロディをつまびく。そこに山内雄喜さんが、びよ~んとゆるんだスラックキーギターを弾く。この不思議な感じ。

この魅力は本作品でも健在だ。例えば、
2曲目の『アロハ・オエ』では、

リリオカラニの有名なこの曲を、
まず宮良が、こぶしのきいたハワイ語で歌い、次にスラッキー・ギターが入り
ベースと三線、それから山内が指の腹でウクレレを弾いているようか軽さで、ジャワイアン(ハワイアン+ジャマイカ=ハワイのレゲエ)のリズムを作り出すと、もうこれは

極上の楽園ミュージックとなる。



4曲目の『花 ~すべての人の心に花を』は、

喜納昌吉の名作だが、今度は逆に、
上原がこの沖縄の名曲を、ふわ~~っとしたさわやかな声で歌う。そこに山内のリゾネーター・ギターがびよ~~ん、とした立ち昇るサウンドでバックをつける。
このへんは、山内雄喜と上原マキが創り上げてきた「ハワイアーナ」の世界に近い。

♪泣きなさい、笑いなさい。。。♪

という最初のかたまりまで、上原が歌いきる。

山内のスラックキー&リゾネーター・ギターのバックはそのままに、今度は宮良牧子がボーカルをとる。

三線のとつとつ、とした音とともに、サウンド全体がゆっくりした上昇気流に乗っかっていくような感じで進む。


ここで、上原マキのハワイ語のチャントが入り、
宮良牧子がボーカル
上原マキのボーカル
と続き、
宮良牧子のボーカルがメインで、
上原(&たぶん宮良自身の)コーラスが重なっていく。

『花 ~すべての人の心に花を』をベースにしながら、従来の沖縄の「花 ~すべての人の心に花を」とは、まったく別の肌触りの楽園音楽がここにある。


今回のCDでは、沖縄、ハワイだけではなく、ブラジルの音楽が取り上げられている。

5曲目の『Mana』
6曲目の『海の女王 Rainha do mar』
がそうだ。

『マナ』では、

山内雄喜のスラックキー&リゾネーター・ギターが創り上げる
幽玄ともいうような、リゾート・サウンドに、
上原が歌う。

ところが、この曲、クレジットには
「ブラジル北東部の伝承曲だが、何語で歌われているかがよく分からないので訳詩が出来ません」とある。

そこに、上原マキのハワイ語のチャントが続く。

ブラジルの音楽だが言語が分からない、けれども、ハワイ語のチャントと違和感なく融合し、最高の癒し、ヒーリング・ミュージックになっている。

まさに、第3の楽園音楽。

6曲目の『海の女王 Rainha do mar』では、

今度は宮良が、三線とスラックキー・ギターをバックにブラジル音楽を、こぶしのきいたポルトガル語で歌っている。


7曲目の『プア・マエオレ Pua Mae‘ole』

の、宮良が歌うハワイ語、
ベース、ストリングス、パーカッションが作り出す壮大な音空間。
ゆったりとした休日の午後、楽園の午後
このまま、ず~~っと眠っていてもいいんじゃないか、と思わせるようなサウンド。

宮良牧子のボーカルの聴かせどころでもあるし、
最高の楽園音楽でもある。

しかし、今回のCDを、さらに特別にしているのが、
上原、宮良、それぞれが作詞・作曲した

9曲目の『心に虹を』
12曲目の『夕焼けの庭』

にあるのではないかと思っている。
この2曲は、ぼくは対になっているのではないかと思うが、

『心に虹を』は、
上原マキが作詞作曲し、詩をハワイ語に訳して歌っている。

宮良がここでは三線ソロをとるちょとした可愛らしい小作品だが、(ビートルズで言えば、「I Will」のような)

上原がハワイ語で歌う歌詞は、
「自分の人生、これでよかったのかなぁ、と思い悩んだ時は、
原点に戻ってみよう。そこでは、まっすぐに頑張ってる昔の自分に出会うはずだから」

というような内容。

そして最後のフレーズだけが日本語の歌詞で
♪心に虹を♪

と歌われて、終わる。これは、あくまでも私の推測でしかないが、この歌詞の内容は、上原マキ自身が経験してきた悩みや迷いと、それにどう自分で答えを出してきたのか、という実人生がつまっているのではないかと思っている。

それを、非常に軽やかにさりげなく歌ったこの歌は、だからこそ、とても心に突き刺さる。


12曲目の『夕焼けの庭』は、
宮良牧子の作詞・作曲だが、まず上原が歌う。

♪夕焼けの庭に咲く、夏の日、
忘れて欲しくないと、思うのに♪


宮良にボーカルが代わって歌われる。

ピアノとスラッキー・ギター、三線の牧歌的な伴奏のあと
再び、上原マキのボーカル。
まるで、オーボエのような宮良牧子のバックボーカル。

♪埋もれかけた記憶の中、一人帰る、
忘れてしまうだろう、遠い夏の日。
何でもない一日♪


いい意味で、NHKみんなのうた、で取り上げられてもいいよな、
童謡のような優しい歌。

ひとは、子供のころ、どれだけ、家族や友だちとの
「忘れてしまうだろう、遠い夏の日、何でもない一日」
を積み重ねてきたのか。

それによって、その後の人生で、どれだけ心の平和や愛を育てていけるのか

ぼくは、そういう風に思うし、深読みかもしれないけれども、そういうメッセージが歌いこめられているように思う。

だから、この「チュラマナ」の第2作『虹の楽園』は、

「沖縄」x 「ハワイ」=「あらたな楽園音楽」

という図式を越えて、もっと大きなものをさりげなくつめこんだ、
とっても心に優しい「音楽」であると思う。

ハワイ音楽、沖縄音楽、楽園、癒しを求める人はもちろんのこと、
「こころの乾き」を感じている人に、ぜひ聴いてもらいたいと思う。
こんなに素直に童心に戻って、感動できる音楽は、そうめったにないと思う。

オススメです。









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最終更新日  2007年08月14日 11時18分59秒
コメント(4) | コメントを書く
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 Re:ハワイ x 沖縄=楽園音楽♪(06/13)   sak05 さん
気持ちよさそうな音楽ですね~(^^)
実は、梅雨の時期に聞くハワイアンが好きだったりします。
南国の音楽って、凄くゆったりしているので、ああいう音を聞いていると、「梅雨のジメジメくらい、どうってことないや。これが終わったら夏だし。」って、思えて湿気で髪の毛が爆発しても大丈夫♪
今度チェックしてみますね~(^^)
(2007年06月14日 22時29分31秒)

 Re:ハワイ x 沖縄=楽園音楽♪(06/13)   東屋小雪 さん
My楽天仲間さんに、沖縄通の方がいらっしゃって・・・その方から宮良さんや上原さんの実力と人気を聞いていました。
もぉ~ カリスマ!!!!なのですよね。

沖縄ではもちろん、内地の人たちにも根強い人気を誇るのですよね。


私、沖縄のアーティストって大好きです。
りんけんバンドとか。
りんけんさんのお父様も有名なアーティストで・・・ おおお~!って思いました。


沖縄もハワイも、キレイな海に囲まれた島で・・・かつては独立国(王国)で、戦争によって悲しい歴史をたどり。。。
独自の言葉、独自の産業と文化を持っていて・・・ 似てますよね。
で、私はそのどちらもが大好きです。

・・・楽園音楽、、、(≧∇≦)ъ ナイス! (2007年06月15日 09時38分17秒)

 Re[1]:ハワイ x 沖縄=楽園音楽♪(06/13)   パスタおやま さん
sak05さん、こんにちわ。

>気持ちよさそうな音楽ですね~(^^)

気持ちいですよ~ぅ!

>実は、梅雨の時期に聞くハワイアンが好きだったりします。

ああ、それはsak05さんのイメージからは、ちょっと意外♪

>南国の音楽って、凄くゆったりしているので、ああいう音を聞いていると、「梅雨のジメジメくらい、どうってことないや。これが終わったら夏だし。」って、思えて湿気で髪の毛が爆発しても大丈夫♪

たしかに、ゆったりした音楽ですから、細かいことも、梅雨の湿気もきにならなくなるかもしれませんね。

>今度チェックしてみますね~(^^)

ぜひぜひ、チェックしてみてくださいね☆

(2007年06月15日 13時49分36秒)

 Re[1]:ハワイ x 沖縄=楽園音楽♪(06/13)   パスタおやま さん
小雪さん、こんにちわ。

>My楽天仲間さんに、沖縄通の方がいらっしゃって・・・その方から宮良さんや上原さんの実力と人気を聞いていました。

そうなんですか、小雪さんの楽天仲間に沖縄通の人がいるとは知りませんでした。

>もぉ~ カリスマ!!!!なのですよね。
>沖縄ではもちろん、内地の人たちにも根強い人気を誇るのですよね。

宮良牧子のボーカルはすごくいい、と思います。

>私、沖縄のアーティストって大好きです。
>りんけんバンドとか。
>りんけんさんのお父様も有名なアーティストで・・・ おおお~!って思いました。

りんけんバンドや、初代、ネーネーズなんかも力量がありましたよね。

>沖縄もハワイも、キレイな海に囲まれた島で・・・かつては独立国(王国)で、戦争によって悲しい歴史をたどり。。。
>独自の言葉、独自の産業と文化を持っていて・・・ 似てますよね。

まったく、その通りですよね。
人と自然がすごく近くにあって、
自然にやどる神々ともいえるものが、生活の一部になっていて。。。

>で、私はそのどちらもが大好きです。

ぼくも両方とも好きです。

>・・・楽園音楽、、、(≧∇≦)ъ ナイス!

はい、「楽園音楽」です♪♪

(2007年06月15日 13時54分39秒)

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