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ラスタ・パスタのレレ日記

2007年07月04日
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テレサ・ブライトは、透きとおるような高音と優しい歌声で、「癒しの声」、「ヒーリング・ヴォイス」のように響き渡り、まるで、ハワイの風のようです。

そのテレサが、沖縄音楽に本格的に取り組み、ハワイと沖縄の音楽の融合を試みています。

『ハワイアナ(Hawai’iana)』は、先日紹介した、
「ハワイ音楽 x 沖縄音楽=あらたな楽園サウンド」を作り出している、チュラマナなど、日本におけるハワイと沖縄音楽の融合の取り組みに対する、ある種、ハワイからの回答のようなアルバムです。

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ハワイナワ / テレサ・ブライト


収録曲は、1曲のオリジナル曲を除いて、すべて沖縄音楽です。

01.涙そうそう
02.安里屋ユンタ(あさどやゆんた/アイア・イ・カ・ナニ)
03.島やからー(ナ・リマ・ハナ・オ・カ・アイナ)
04.風(カマカニ)
05.てぃんさぐぬ花(プア・パラカマ)
06.花(プアカイポ)
07.南国育ち(プア・ラハオレ)        
08.肝がなさ節(ちむがなさぶし/カイリラウオカイポ)
09.島々清しゃ(しまじまかいしゃ/ナニ・イ・クウ・アイナ)
10.童神(わらびがみ/カマラニ)
11.芭蕉布(パカコウ)
12.ニライカナイ祭り
13.アロハ・カ・アイナ・エ


しかも、テレサ・ブライトの沖縄音楽に対する取り組みは、かなり本格的というか本気で誠実です。

BEGINのオリジナル曲「涙そうそう」を、事前にBEGINに何の連絡もなく使用し、しかもメロディーの一部を改変し、全然関係ないハワイ語のタイトル「KA NOHONA PILI KAI」と、歌詞をつけて、ハワイのグラミー賞であるナ・ホク賞で、「Song Of the Year 2004年」まで受賞してしまった、ケアリイ・レイシェルとは大きな違いです。
ぼくは、ケアリイ・レイシェルの音楽は好きですし、BEGINも「歌は歌った人のもの」と言って、このことを事後、問題にしなかったけれども、

知的財産権の保護を声高に、中国などの新興国・途上国に口うるさく言う、アメリカ合衆国のハワイにおいて、このような暴挙が行われても平然としているハワイの音楽界には、ひとことあります。

だいたい、「Song of the Year」というのは、その楽曲を書いた人が受賞すべきで、「涙そうそう」のケアリイ・レイシェルのアレンジ版が受賞するなら、本来の受賞者は「BEGIN」であるべきです。

さて、はなしがずれました。

テレサ・ブライトが、今回、沖縄音楽に本気に取り組んだのは、ピーター・ホンマというプロデューサーから沖縄音楽とハワイ音楽を融合させたアルバムを作らないかという話を持ちかけられてから、相当沢山の沖縄音楽のCDを聴き、それらを消化するのに2ヶ月かけたこと。

また、歌詞をハワイ語に置き換えるために、原曲の歌詞の発音のローマ字と、意味の英語訳を準備してもらい、原曲の意味やオリジナリティを理解しようとしたこと。

ハワイ語への訳詩や編曲の作業に取り掛かる前に、沖縄に対して誠実でありたいという彼女自身の意志で、沖縄についての関連図書を出来るだけ集め、片っ端から読んで調べていったこと。

こういう一大作業の後に、はじめてハワイ語の歌詞や編曲へ取り組んだこと。

などに端的に現れています。

そうした一連の作業の中で、彼女は、「沖縄の美」にはハワイと共通のものがあることを発見・確認しました。

沖縄とハワイは、同じ太平洋を共有している、という感覚です。

また、歌詞を音楽のメロディにのせていくのに、ひとつの言葉が複数の意味を持つ、ハワイ語の特性をうまく活用して行ったそうです。

また、三線の奏者を探すのも、ピーター・ホンマ氏とともに、ハワイ沖縄連合をとおしてデレク・シロマという三線の名人を見つけ出した、ということです。

沖縄の文化や音楽に対する敬意とか、誠実さというのがこのCDの制作前の過程からも分かると思います。

さて、肝心のCDの曲がどんなふうに演奏され歌われているかを、簡単に詳記します。

1曲目の「涙そうそう」は、
もちろん、BEGINの作曲、森山良子の作詞ですが、テレサは、この曲を、ハワイ語の中に、一部、日本語を取り入れながら歌っています。
伴奏は、オジー・コタニというハワイの日系人のスラック・キーギターです。
今や、多くの人がカヴァーするようになった「涙そうそう」ですが、テレサのヴァージョンは、その中でも優れた演奏・歌唱になっていると思います。

2曲目の『安里屋ユンタ』は、

竹富島の民謡だそうですが、ここにマウイ島のビーチの波の音や、イイヴィ(という名前のウクレレもありますが)などの鳥の声をサンプリングして入れています。チュラマナも取り上げたこの名曲ですが、テレサの歌声が、鳥の声、波の音、オジーのギターとともに、美しく透明に響きます。


3曲目の『島やからー』は、

「潮のかおりが~」とか「黒潮育ちの」という日本語が時々歌いこまれています。ボビー・イレガノのスティール・ギターが効果的に使われ、この曲では、ハワイ島の海岸の波の音が使われています。

4曲目の『風』は、

喜納昌吉&チャンプルーズの曲ですが、ここでは、テレサの声が、ハワイ語を歌っているのだけれども、まるでポルトガル語でボサノヴァを歌う小野リサのような、軽やかさ、さわやかさで歌っています。

5曲目の『てぃんさぐぬ花』
も、沖縄民謡ですが、デレク・シロマ氏の三線が入り、まさに「ハワイ+オキナワ=ハワイナワ」の世界です。

てぃんさぐぬ花という花は風仙花のことだそうですが、この花はハワイにもあるらしく「Palakame」という名がついているそうです。

6曲目の『花』は、
喜納昌吉の名曲で、アジア一体でカヴァーされ、今では世界60カ国以上で歌われているそうですが、ハワイ語で歌われたのは今回がはじめてとか。
オジー・コタニのスラックキー・ギターの伴奏で、テレサのうっとりするような歌声が味わえます。この曲も、このアルバムのハイライトのひとつでしょう。

7曲目の『南国育ち』は、
スラックキー・ギター x 2本、とテレサのウクレレで演奏されますが、バックコーラスも美しい曲です。

8曲目の『肝がなさ節』も、
沖縄民謡だそうですが、ウクレレ、スラックキー・ギター、と三線がすべて揃い、ハワイ語で歌われます。

9曲目の『島々清しゃ』は、

八重山音階(沖縄音階とどう違うのか、ぼくは知らないのですが)の曲だそうで、テレサが最も難しい曲だった、と行ったそうですが、ボビー・インガノのスティール・ギターが印象的です。

10曲目の『童神』は、
ネーネーズの古謝美佐子の歌詞の名曲ですが、オジー・コタニのギターと、透明で優しく、暖かく、そしてちょっとやるせないテレサの歌声がぴったり寄り添って、素晴らしい出来栄えです。テレサも一番満足している曲だそうです。

11曲目は『芭蕉布』は、
日系ハワイ三世のためにかかれたけれども、沖縄でも愛唱されていた曲だそうで、「私はウチナー」という意味をテレサも歌っています。
エンディングのオジー・コタニのギターの優しい響きがとっても素敵です。

12曲目は『ニライカナイ』は、
ふたたび、喜納昌吉&チャンプルーズの曲ですが、テレサ本人のウクレレとデレクの三線、ハワイのパーカッションなどで演奏されるインストゥルメンタルです。

13曲目の『アロハ・カ・アイナ・エ』は、

もともとハワイに移民していった(来た)日系人に歌い継がれた「ほれほれ節」をカヴァーしようとしたそうですが、ハワイの日系人移民のつらく過酷な歴史を思い、ハワイに移民してきたすべてのひとのことを思い、「ほれほれ節」に捧げる曲を、テレサが自分自身で作曲し、ハワイ語の歌詞をつけて自分の言葉と音で敬意を表したそうです。

ウクレレ、Ipuなどのハワイのパーカッションを使い、

「この地にたどり着いても、故郷への思いは断ち切りがたいが、
この地で生まれた子供たちはとても幸せだ、
この地で生まれた私の子供たち」

というように、「過酷な歴史」を、あらたな「希望」や「命」「喜び」「いつくしむ気持ち」に変えていったさまを歌っています。
ここにも、テレサの真摯な気持ちと沖縄や、ハワイに移民してきた全ての人たちへの誠実な思いがこめられています。


そんな内容をもちながらも、音楽は全体として、軽やかで、透明で、優しく、
これからの寝苦しい夜に、すがすがしい風とくつろぎをもたらせてくれます。

ハワイ大好き人間も、ハワイ音楽ファンも
沖縄大好き人間も、沖縄音楽ファンも
すべての、海と島を大好きな人たちも
南太平洋、南国、楽園好きも
ボサノヴァのファンも、
癒しを求める人にも

多くの人にオススメしたい、素晴らしい音楽です。


*BEGINの曲を、ケアリイ・レイシェルが無断でカヴァーした件について、下記ブログをご覧下さい。
ライブ:ビギンはハワイへ行くのか!!







最終更新日  2007年09月19日 11時09分05秒
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 Re:ハワイの歌姫テレサ・ブライト沖縄音楽を歌う(07/04)   shinagy さん
ぜひとも聞いてみたいアルバムですね。
テレサ・ブライトが沖縄音楽とは・・・

ご紹介、ありがとうございます。
(2007年07月07日 02時47分41秒)

 Re[1]:ハワイの歌姫テレサ・ブライト沖縄音楽を歌う(07/04)   パスタおやま さん
shinagyさん、こんにちわ。

>ぜひとも聞いてみたいアルバムですね。
>テレサ・ブライトが沖縄音楽とは・・・

ありそうで、なかった取り合わせですよね。
テレサの歌声で沖縄音楽。

>ご紹介、ありがとうございます。

いいえ、いつも遊びにきていただいて、ありがとうございます♪

(2007年07月07日 05時58分12秒)

 Re:ハワイの歌姫テレサ・ブライト沖縄音楽を歌う(07/04)   かず1011 さん
以前ビギンが ハワイで涙そうそうを歌っている歌手って人に会いに行ったTVを見たけど・・・
それって その人かな・・・?
勝手に??だったの??
(2007年07月07日 13時05分12秒)

 Re[1]:ハワイの歌姫テレサ・ブライト沖縄音楽を歌う(07/04)   パスタおやま さん
かず1011さん、こんにちわ。

>以前ビギンが ハワイで涙そうそうを歌っている歌手って人に会いに行ったTVを見たけど・・・
>それって その人かな・・・?
>勝手に??だったの??

ケアリイ・レイシェルが「涙そうそう」を勝手にカヴァーして事前に何の連絡も来なかったことは、ビギンのライブで彼ら自身が言っていました。

その時の2004年07月14日ライブ評のURLを記します。

http://plaza.rakuten.co.jp/pastaoyama/diary/200407140000/

ビギンがカヴァーしたハワイの歌手に会いにいった番組は、見ていないのですが、おそらく、ビギンが「ハワイへの恩返し」を行うというプランの中で、出てきた企画なのではないでしょうか。bEGIN自体は、事前の了解なしにカヴァーしたことについて、問題にする気はなかったらしく、おそらく、事後了解、または和解をしているのかもしれません。

BEGINの度量の大きさには感服しますが、やはり、音楽ファンとして、ケアリイ・レイシェルのようなやり方には感心しません。

今では、Rap/Hip-hopで他人の曲をサンプリングするだけでも、事前承認&CDジャケットに共同作曲者のような形で、クレジットするのが常識になっています。

上記URLのライブ評、よあkったら読んでみて下さい。
(2007年07月08日 10時37分18秒)

 Re[2]:ハワイの歌姫テレサ・ブライト沖縄音楽を歌う(07/04)   madoka さん
>「それで、ビギンも何かもらえるのかなぁ。まだ、何もいってこないよ」ととぼけたあと、
「なんにももらわなくていいんですよ。『歌は歌ったひとのものですから』」

という言葉で、勝手に無断使用したと判断されたんですか?
「何も言ってこない」というのは、賞をもらったことについてまだ報告がないということをさしていると思うのですが。。

この曲が発表されたとき、作曲のクレジットにはちゃんとBIGINがきざまれていて、何かの記事にカバーの了承を得て作られたと書かれていました。
なのであなたの受け取り違いだと思うのですが・・ (2015年01月12日 00時20分38秒)

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