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ラスタ・パスタのレレ日記

2007年09月17日
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カテゴリ:音楽:ライブ
最初にステージに登場したのは、Keiko Matsui and Special Bandだ。


ステージ向かって左から、

エレキ・ギター
アコースティック・ギター
パーカッション
ドラムス

が配置され

ステージやや前方、やや左にピアノ
ステージ前方、中央にキーボードが置かれている。

バンド・メンバーが配置に付いたところで、
長い髪を、髪留めでアップして、黒をベースに赤や金銀の色使いのたてのピラピラがついたオシャレなドレスを着て、
松居慶子が登場し、ピアノの前の椅子に座った。

演奏が開始される。

1曲目は、

「A Great Romance」だ。

最新アルバム『Moyo』からの曲で、
いきなり、アフリカ風というかボーダレスなリズムに、
ピアノがメロディを弾く。

不思議な感触。ピアノの世界観は、ニューエイジ風。
リズムはアフリカ。

途中で、アコースティック・ギターがフィーチャーされる。
なかなか、興味深い音楽だ。

1曲目が終わると、松居慶子はステージ前方、センターのキーボードに移動。

2曲目がはじまる。

エレピを弾いて、「Doll」がはじまる。
(注;アルバム『Doll』から)

6弦ベースがうなる。
アコースティック・ギターは退場し、
ソプラノ・サックス・プレイヤーがソロをとる。

後日の放送用に、カメラが何台もある。
クレーンを使ったカメラ。
ハンディ・カメラ。
2階席からズームでとらえるカメラ。

ステージ左右のスクリーンに演奏の様子が映しだされる。


2曲目が終わって、松居慶子がマイクを持ってしゃべった。

南アフリカ、東ヨーロッパ、アメリカをツアーしてやっと日本に来ました。
今回のメンバーは国際色豊かです。メンバー紹介します。

ベース:南アフリカから。ルーカス・セニャーツォ!
ドラムス:同じく南アフリカから。ロブ・ワトソン。
パーカッション:南アフリカから。ティラレ・マケネ
ギター:南アフリカから。ローレンス・マチーサ
もうひとりのギター:ブラジルから。グレコ・ブラト。
サックス:USAから。ジェオキム・ジョイナー。

なるほど、南アフリカのメンバーを中心にインターナショナルなバンドだ。


3曲目は、「カッパ (Water Elf)」
(注:アルバム『No Borders』から)

「かつて、「カッパ」という曲を録音しましたが、今回は、このメンバーでの演奏です。どんな演奏になるか、楽しみです。」

そういうと松居慶子は、シンセサイザーを弾きだした。
ステージ横のミキサーに返しのモニターの音を上げるように指示を出している。

シンセのオーケストレーションからエレピの演奏に変る。
カッパとは河童のことだから、やはり日本的なものを意識しているのだろう。
エレピの音は、何か竹を叩いているような感触だ。
底流には、アフリカン・グルーブともいうべきリズム感がある。
エレキ・ギターが雄たけびをあげる。
色彩感のある演奏だった。


松居慶子がまたMC。

「2年ぶりの日本です。次の曲は最新アルバムのタイトル曲。

「Moyo」です。Moyoとは、アフリカのスワヒリ語で「Heart and Soul」という意味です。

今回のレコーディングでは、
ヒュー・マサケラ(トランペット)
リチャード・ボナ(ベースとボイス)
ジェラルド・オルブライト(サックス)

など、多くの方に協力してもらいました。

今回のツアー・メンバーもその時のレコーディング・メンバーたちの一部です。

4曲目の「Moyo」が始まった。

この曲は、アルバムでは、ポスト・ジャコ・パストリアスの超強力ベーシストのリチャード・ボナがベースとボイスで演奏しているが、今日は、ツアー・メンバーでの演奏。

コンガの音に、パーカッシブなピアノ。ベースがリズムを刻む。
誰かがスキャット風にボイスを発する。

ピアノがメロディを弾き始める。
ベースが歌い始める。

ピアノは、しかし全然、アフリカしていなくて、クラシック調に流暢に流れる。
ボイスともスキャットとも言える声がする。

なるほど、これはアフリカの音楽を取り入れたアプローチで、
渡辺貞夫が長い年月をかけて、アフリカのミュージシャン達と共演してきたのに似ている。

また、先日亡くなった、ジョー・ザヴィヌルがライフ・ワークとして世界音楽、またはユートピア音楽を構築してきたのにも近いアイディアだ。

しかし、松居慶子の独自さは、やはりそこにクラシック調のピアノを取り入れたことだろうか。

ジョー・ザヴィヌルの音楽のクラシック音楽からの影響は、
キーボードそのものには現れず、音楽全体の構成、構築美にあらわれていたので、やはりそれとも少し違う。


松居慶子がまたMC。
ステージ時間のあいだに目いっぱいに沢山しゃべるほど、いいたいこと、
伝えたいことがあるようだ。

「次の曲は、最新アルバムの中からの、ファースト・シングル。
いま、アメリカでヒットチャート上昇中で、今でも伸びています。」


5曲目は、「Black River」

しかし、これはアフリカ色は薄い。
ピアノが始まり、打ち込みリズムに、
本物のドラムスがフィルインし、ベースも入っていく。

スムースJazzそのものの、軽いサックスが流れる。

残念かな、いまのアメリカでジャズ・カテゴリーで売れるには、
スムースJazz的にならざるおえないのだろう。

意外かもしれないが、ジャズやフュージョンのCDマーケットを支えているのは日本だ。

ミュージシャンのライブの場はNYなどに沢山あるが、ことCDマーケットに話を変えると、スムースJazzまたはニューエイジ風なものでないと、なかなかチャートに昇るほど売れない。

FMラジオ局がかけないからだ。アメリカのFM局の影響力は大きくて、
FM局で、ヘビーローテーションされないと、CDは全く売れない。

それでも、ベースやドラムスはそれなりに強力なので、
スムースJazzしちゃっているピアノとサックスでも、
全体としては案外、楽しめたが。


松居慶子はしゃべり続ける。

「ツアーでロシアの極寒の町で、2,000人規模のオペラハウスに行くと、
満員のお客さんたちが待っていてくれて、寒さなんか忘れて演奏できるんです」

「そして満員のお客さんが、私たちの演奏に惜しみない拍手をしてくれたとき、
国境や、宗教や、歴史の違いを超えて、音楽はひとびととコミュニケーションできるんです。素晴らしい音楽の力。。。。。。」

「では、私のデビュー・アルバムから」

「Light Above the Trees」

(注:アルバム『Drop of Water(水滴)』から)
このアルバムは、1987年、アメリカにわたった松居慶子が自主制作したアルバムで、これがきっかけで、全米に注目され、アメリカで最初に人気が出て、数年遅れて、いや10年くらい遅れて、日本でも人気、知名度が上がってきた、という経緯があるのです)

繊細で、かつ力強いピアノ。
彼女の思いいれの深い、この曲を聴きながら、
ふと、

(ライブ・レストランのジャズもいいが)大ホールのジャズもいいなぁ、
ジャズ・フェスティバルってやっぱりいいなぁ、
なんて思って聴いている。
雰囲気もいいし、正直言って、お目当てではなかった松居慶子の演奏が、ことのほかよかったので、そう思った。

ピアノの演奏に
サックスが加わり
ドラムスがたたみかけ、
エレキ・ギターが、いわゆる泣きのギターのソロをとる。

松居慶子の音楽は、何かテイストの違うJazzがまざりあっている。
これをジャズというのだろうか。いや、いろんなエッセンスが混ざっているのも、ジャズならの自由さがあるから可能なのではないか、などと思ってしまう。

クラシックとジャズ、彼女の基本には、間違いなくクラシック音楽のベースがある。

ニューエージ・ミュージックとジャズ。
そして、和(日本)と西洋音楽としてのジャズ。

そんなミクスチャーが彼女の音楽を、魅力あるものにしているのだと思う。
そして、今回のステージでは、
そこにアフリカ音楽のねばっこいリズムと、
ブラジル音楽の肥沃なメロディというか、ニュアンスみたいなものが入っている。

そして、その音楽は、マイルスやザビヌル・シンジケートがめざした「混沌とした」音楽ではなく、多くのひとがわかりやすい音楽、になっている。

どっちが優れている、とかいう問題ではないが、この分かりやすさもまた、ジャズ・フェスティバルで広い客層に聴いてもらうには、とてもいいことだとおもった。

7曲目は最後の曲。「みなさん、また何かの場所で、どこかの国でお会いしましょう」

ふたたび、最新アルバム「Moyo」から、

「An Evening in Gibraltar(ジブラルタル)」

アフリカのうねるベース、ドラムスの上に、松居慶子の流暢なピアノのメロディが流れる。

アコギを(ウクレレの親戚)カバキーニョに持ち替えたブラジル出身のグレコ・ブラト。

(注:ウクレレもカバキーニョもポルトガルから海を渡ってやってきた楽器が原型)

曲全体がアップ・テンポになる。
サックスのメロディ。

パーカッションのティラレ・マケネの激しいコンガのソロ。

バーン、と一気に曲が終わる。

大きな場内からアンコールを求める大きな拍手。


松居慶子がステージに戻ってきた。

よく見ると、ドレスの裾はシースルーというのか、オーガンジーというのか知らないが、切りかえしになっていて、黒い生地が透けている。
シルバーの厚底、ピンヒール。

ステージ衣装にかなり凝っていて、オシャレだ。
CDジャケットの写真より、今日のステージのほうが魅力的な外観だ。
生き生きと演奏していたからかもしれない。

アンコールに応えて、

「Forever, forever」

ピアノ・ソロだ。
しっとりと、余韻を残して彼女のステージは終わった。

「私、世界中をまわって演奏して」頑張ってます感が出すぎていたのと、
そのわりには、英語の発音が非常に悪くて、曲名、メンバー名が聞き取りにくかったのが、おあいにくさまだが、

それ以外では、かなり楽しめたし、いい演奏だったと思う。

最新CD『Moya』も、他にリチャード・ボナがベースを弾き、スパニッシュ調のボーカリストをフィーチャーした「Um movo Dia」などの曲もあり、かなりオススメだ。
Moyo 中
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最終更新日  2007年09月27日 17時23分17秒
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