カテゴリ:音楽:ライブ
チューニングをして楽器をかまえたふたり、これが絵になるんですよね。師匠の年輪とか、長谷川さんの味わいとか、演奏を始める前から絵になる二人。 演奏曲は 12番街のラグ アヴェ・マリア I’ll Close My Eyes Close To You マウイ・チャイム 熱風 ヒロ・マーチ だったのですが、「熱風」以外は、ぼくもレッスンで習っている曲なのですが、 やっぱり師匠の演奏は、レベルが格段に違います。 ぼくが、人前で演奏できるのは、 12番街のラグ Close To You ヒロ・マーチ ぐらいですが、完全にソロとして弾けるのは 「Close To You」ぐらい。 あとの2曲は、かなり速いテンポで演奏するので、僕の場合はリズムをキープするのが難しいので、アンサンブルで、仲間のリズムを聴きながらでないと、まともな演奏になりません。 師匠の演奏は、レッスンの時にもまして、かなり気合が入っていて、 今まで聴いた中でも、最高レベルの演奏。 かなり調子がいいというか、かなりライブ向けに弾きこんできた感じです。 ウクレレを教えるインストラクターやプレイヤーの中には、ギターの弾き方を転用しているひとが多いのですが、ギターの弾き方だけでウクレレを弾くと、ウクレレ独特の響きのよさを出すことができません。 師匠の場合は、エディ・カマエや、灰田 晴彦(有紀彦)、オータさん(ハーブ・オオタ)の流れを組む演奏法で、 実際に、灰田さんやオータさんに習ったこともあるそうです。 だから、ウクレレの楽器としての響きを大切にした演奏法で、ウクレレ独特のピッキング奏法も多用します。 写真は、師匠のピッキングの瞬間をとらえたものです。 長谷川さんは、サウンド・ホールが口で「ほ」と言った時の形の縦長のサウンド・ホールに弦がアーチトップの、ジプシー・ギターです。 「I’ll Close My Eyes」の演奏では、ボサノバ調の伴奏で、かなりいい雰囲気です。 が、長谷川さんの真骨頂は、「熱風」という曲で発揮されました。 「熱風」は、日本のハワイアンのスティール・ギター・プレイヤーが1942年に作曲した曲だそうですが、 長谷川さんによれば、当時のアメリカの音楽シーンは、 ジャズでは、ビ・パップがそろそろはじまるような次期。 同時に、カウント・ベーシーやグレン・ミラー・オーケストラのスウィング・ジャズも人気の時代。 ヨーロッパでは、ジャンゴ・ラインハルトが活躍していた時期だそうです。 そんな曲を聴きながら、日本のハワイアン・ミュージシャンが、戦時中にもかかわらず書いた曲が「熱風」だそうで、 マニューシュというかジプシー・スウィング・ジャズのような曲。 長谷川さんのジプシー・ギターのソロが素晴らしく、 ジャンゴのようなリズムを刻む師匠のウクレレもわくわくするようなものでした。 こうやって、いつもよりさらに絶好調の師匠のウクレレ演奏と、長谷川さんのギター演奏をたっぷり満喫しました。 ライブが終わってからも、お客さん同士でいろいろお話をして、時間はあっというまに4時間半ぐらいたってしまいました。 帰りがけに師匠や、お店のオーナーや長谷川さんにお例を言って帰りましたが、 師匠からは熱いハグをしてもらいました。 長谷川さんは初対面ですが、両手で熱い握手をしてくれました。 演奏するものも、聴く者も、お店を提供するものも、みんなが感謝しあう、そんなあたたかなライブでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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昨日は失礼しました。パスタさんといえば上海、というイメージがあったものですから・・。
ウクレレ独自のピッキングとはどういうものなのでしょうか。 もちろんピックは使ってないんですよね。 フラメンコギターに似たものですか? (2007年12月24日 13時16分55秒)
JiM*NYさん、こんにちわ。
>昨日は失礼しました。パスタさんといえば上海、というイメージがあったものですから・・。 いえいえ、上海ばっかり行っていた時期もありましたので、お気になさらずに。 >ウクレレ独自のピッキングとはどういうものなのでしょうか。 >もちろんピックは使ってないんですよね。 >フラメンコギターに似たものですか? 親指、人差し指のアップダウンや、3本指で3連譜を弾いたりするものです。 人差し指のアップで弾くと結構大きな音が出ますし、指の使い方で、かなり音色、タッチなど響きも変ってきます。 とはいっても、私などは指を動かすだけでも必死で、師匠のように、音の表情、表現力を変化させる、という域には、全然到達しておりませんが(苦笑) (2007年12月24日 17時31分29秒)
「熱風」と言う曲。。。戦時中に書かれたと、、、いわくのある? 意味深い曲なのですね。。。
(2007年12月24日 22時53分50秒)
小雪さん、こんにちわ。
>「熱風」と言う曲。。。戦時中に書かれたと、、、いわくのある? 意味深い曲なのですね。。。 そうなんですよ。戦時中といえば、ジャズなどの音楽は、敵国の音楽として禁止されていたのでは?? それでも、一部のアンダー・グラウンドのライブ・シーンではそういう音楽も演奏されていたのでしょうか、ね? 気になってきました。 (2007年12月25日 06時11分57秒) |
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