スーパー・グループ、スタッフのデビュー直前の1976年2月の
スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブが世界で初めて映像化されたDVD。
個々のメンバーが、R&Bやロック、フュージョンのツアー・メンバーとして映像化されたものを部分的に観ることはあったが、スタッフとしてのライブ映像は初めて観た。
しかも、当面、日本でしか発売されないというから、これはもう即ゲットだろう!
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ライヴ・アット・モントルー 1976
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いわゆるフュージョンといわれる音楽は、いろいろな源流からさまざまな動きが出てくる中で、いつの間にか、1970年代後半から、全体としておおきな流れになっていくのだが、ジャズ評論家は、この事実をあまりみとめたがらない。
フュージョンの源流のひとつに、マイルス・デイヴィスが、いわゆるエレクロリック楽器を大胆に導入していくなかで、マイルス・バンドのメンバー達が、その後、独立して、それぞれがフュージョンの重要なグループを生み出していった、というのは事実だ。
例えば、マイルス・バンドにほぼ同時期に在籍していた、
ジョー・ザヴィヌル(key, p)とウェイン・ショーター(sax)は、
ウェザー・リポートを結成
チック・コリア(key, p)は
リターン・トゥ・フォーエバーを、
ハービー・ハンコック(key, p)は
ヘッドハンターズを
ジョン・マクラフリン(g)は
マハヴィシュヌ・オーケストラを
トニー・ウィリアムス(ds)は、
ライフタイム、ニュー・ライフタイムを
結成し、その後の音楽シーンに大きな影響をおよぼした。
マイルス門下生たちが、これだけ活発な活動をしてシーンを引っ張ったというのは驚くべきことだ。
しかし、やがてフュージョンのと呼ばれるようになる音楽は、決してマイルスの子供たち、ジャズを源流にもつミュージシャンからだけで創られていったわけではない。
別の流れ、その代表格が「スタッフ」だ。
彼らは、もともとR&B、ソウル、ロックなどあらゆるタイプの音楽のスタジオ・ミュージシャン達が集まったグループだ。
どんな状況にも、どんなミュージシャンの要求にも、いかようにも、柔軟に対応してスタジオの中で、レコーディングという形で、音楽を仕上げていく、いわば音楽の職人・達人たちだ。
そうした彼らが、スタジオ・ワークでは飽き足らずに、週末、NYのジャズ・クラブ、特にミケールズというお店で、ゴードン・エドワーズというベーシスとを中心に集まり、自分たちの好きな音楽を、好きなように演奏するジャム・セッションを明け方までくりいろげていた。
それが、スタッフのはじまりだ。
そして、1976年に「スタッフ」というアルバムで衝撃のデビューを飾る前に、
モントルー・ジャズ・フェスティバルで演奏した映像がこのDVDだ。
面白いことに、NYのセッション・ミュージシャン、スタジオ・ミュージシャンたちは、「Stuff」というフュージョン・グループを作った。
一方、LAのスタジオ・ミュージシャンたちは、その2年後
「TOTO」というロック・バンドを結成した。
このNYとLAの違いはどうしてだろう。興味あるところだ。
さて、そのスタッフ、モントルー・ジャズ・フェスティバルでのメンバーは、
ゴードン・エドワード(ベース)
リチャード・ティー(キーボード)
スティーヴ・ガッド(ドラムス)
コーネル・デュプリー(ギター)
エディ・ゴメス(ベース)
の5名
デビュー・アルバム「スタッフ」では、ドラムスの
クリス・パーカーがいて6名編成。しかも、ミケールズの週末深夜には、クリスパーカーのほうが先にメンバーで、スティーブ・ガッドはあとから加入したらしいので、このライブでは、なぜスティーブ・ガッドしかいないのかは不明。
ライブは、MCのメンバー紹介があってすぐに、
まずゴードン・エドワーズのベースとスティーブ・ガッドのシンバル音から始まり、コーネル・デュプリーのギターがまず先にメロディを弾き、
エリック・ゲイルがバッキング。
このDVDを観ていると、さまざまなスタッフに関する俗説、評論家の推測論が嘘であるのがよくわかる。。
俗説その1:エリック・ゲイルがリード・ギター中心で、コーネル・デュプリーがリズム・ギター、という説。
この俗説は最初のオリジナル曲
「Foots」という曲で、まっさきに嘘とばれる。
コーネル・デュプリーとエリック・ゲイルは、交互にリードをとることのほうが普通なのだ。
(その2に続く)