000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ラスタ・パスタのレレ日記

2008年05月04日
XML
カテゴリ:音楽:ライブ
その1から続く

一方、チック・コリアは、身体はほとんど動かない。冷静に曲の大局を感じながら、チックらしいタイミング、リズム、メロディで音楽に表情をつけている。

「Children’s Song #12」など、自分の曲の演奏では、
真剣な表情を垣間見せた。

そして、きめるところは、ばしっと、彼独特のフレーズ、ピアノ・タッチでびしっと決めている。


しかし、面白いのは、ふたりの演奏が、一方がリズムで片方がメロディやソロを弾くという単純な形になっていないことだ。

チックが曲のテーマを弾き始めたかと思うと、いつのまにか上原ひろみがそれを弾きついでいたり、チックが低音域で上原ひろみが高音域を弾いていたかと思うと、次の局面では、がらっとふたりの役割が変わっている。

あくまで、ふたりで、1曲1曲、作っていく感じなのだ。
これは、やっぱり、ブルーノート東京でのライブや、今回ももしかしたら、どこか別の機会に、ふたりで、じっくり話し合ったり、リハーサルを重ねたのに違いないと思う。

それだけ、息が合っている。
はじめて組んで、アドリブ合戦するというジャズもあるし、それも面白いと思うが、ある程度の曲の構成、構造を決めた上で、それぞれがインプロヴィゼーションする、という今回のふたりのコラボレーションは、見事と言うしかない。

まるで、ふたりのプレイが溶け合ってゆくように、曲が展開していく。

Duet 初回限定盤
【初回限定盤DVD付き】
「Fool On The Hill」と「アランフェス協奏曲/スペイン」のライブ映像入り。
ふたりの競演の様子がわかる。この限定盤のほうがオススメ。
【Aポイント付】チック・コリア&上原ひろみ Chick Corea & Hiromi Uehara / デュエット【DVD...
【送料無料選択可!】デュエット [DVD付限定盤] / チック・コリア&上原ひろみ
チック・コリア&上原ひろみ/デュエット(初回限定盤)(DVD付)
(CD)チック・コリア&上原ひろみ/デュエット【初回限定盤:CD+DVD】
【送料無料】 デュエット(初回限定盤)(DVD付) / チック・コリア&上原ひろみ


ちょっと面白かったのは、
「Humpty Dumpty」の時だったと思うが、
チックが、タンバリンをスティックで叩いて、
上原がカウベルを叩く。

ピアノも、鍵盤ではなく、弦を指で引っかいたり叩いたり。

チックと上原がいつのまにか場所を交代して、それぞれ最初とは反対のピアノを演奏した、といった、ちょっとした見せる演出も行われた。

また、ジョン・レノンの「Fool On The Hill」では、
原曲のメロディのよさを生かすために、
メロディ・ラインはあんまりいじくらないで、単音や和音でメロディを弾きながら、チックと上原が交互にメロディ・パートを弾いていった。

上原ひろみがメロディを弾いている時は、ビートルズの原曲の歌詞を歌っているのではないか、という感じで、声に出して歌っていた(何を言っていたかはわからないが)。ちょっと、キース・ジャレットがピアノ・ソロで歌をうなっているような感じにちょっと似ている。

ぼくは、やっぱりこの「Fool On The Hill」が、実際のライブでも、ライブCDでも好きな曲だ。

ステージの最後の曲、「Old Castle」は、上原のオリジナルで
本当の題名は
「古城、川のほとり、深い森の中」

これは、完全に上原の世界観の曲で、チックはこういう曲は作曲しない。

上原がもつ、クラシカルな面と、壮大さのようなものが音楽から伝わってきて、上原自身は、演奏のピークをこの曲に持ってきた、という感じだ。

というより、だんだんに盛り上がってきて、最後に自分のオリジナル曲で、演奏がはじけた、ということかもしれない。
上原ひろみの、底知れぬ潜在力をうかがい知るのに十分な演奏だった。

この曲の前までは、チックが音楽全体の主導権を握っていた気がするが、この最後の上原のオリジナル曲では、かなり上原が音楽を引っ張っていた気がする。

二人の熱演が終わって、武道館全体の大拍手。僕はアリーナ席にいたのだが、
床を踏み鳴らす足音と振動も伝わってくる。

大声援におされて、ふたりが再びステージへ。

アンコールの1曲目は、セロニアス・モンク
「Bolivar Blues」

ピアノの位置は、今度は左が上原で、右がチック。

今までの曲と違い、セロニアス・モンクっぽいフレーズとピアノタッチで、二人が曲を演奏する。ちょっとタイミングの難しい曲だが、身体が動かない冷静に見えるチックと、身体があばれまわる上原。

しかし、ふたりのピアノ・プレイは、どちらも熱い。

曲が終わると見せかけて、また始まるなど聴き所がある。
チックは、鍵盤の低音域を弾きながら、ピアノの弦を手で押さえて、音の出方をコントロールしたりする。

この曲が終わり、チックが右から左側のピアノにやってきて、高音域を弾いて上原と連弾しはじめた。

曲は、いつのまにか「アランフェス協奏曲」に入っていく。
上原が、テーマをおぼろげに弾いている。

右側のピアノに戻るチック。それぞれがメロディ・パートに入っていく。

「アランフェス協奏曲」に入ったとわかったお客さんが、拍手をする。

そして、ピアノのリズムがあの有名な、

タッタタ、タァタタタ、タラッタ、~~~~

という「スペイン」に入っていく。

ここでまた、お客さんの拍手が起こる。

やっぱり、チックの代表曲にして、今やジャズの完全なスタンダードになっている名曲。チックのリズムのうねりの中で、上原が思う存分に弾いている。

この名曲の名演が終わって、the end

残念ながら、もう一回のアンコールはなかった。

しかし、ジャズで大会場でぶっ続けで、2時間。
全くふたりだけで、休みなしの演奏。

チックも上原も真剣勝負。
憧れのチックとの競演が嬉しくて、楽しくてしょうがない上原。
ベテランのチックも、若き才能に大いに刺激されて、
お互いがお互いに触発されて、非常に高度な音楽性の演奏を聴かせてくれた。

これは、とても貴重なライブ体験だ。
ジャズ・クラブで、至近距離で聴くジャズもいいが、
こうした大会場での真剣勝負(でも、神経ぴりぴりではなく楽しい)
大会場だからこそ、ごまかしのきかない演奏。

とても素敵だった。ふたりの、さらなる競演を望みたい。

【追記】
チック上原お花
武道館の一階入り口には、得ダネ!の小倉さんから上原ひろみへのお花が届いていた。
小倉さんも、音楽大好きなんだよね。






最終更新日  2008年05月23日 18時42分02秒
コメント(2) | コメントを書く


PR

日記/記事の投稿

カレンダー

バックナンバー

2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月

フリーページ

コメント新着

 背番号のないエース0829@ Re:小室 「安室奈美恵 Never End」に、上記の内容…
 http://buycialisky.com/@ Re:映画『崖の上のポニョ』♪(07/20) wanneer moet ik cialis innemencialis wo…
 http://viagraky.com/@ Re:映画『崖の上のポニョ』♪(07/20) riesgos del viagra en adolescentes &lt…
 madoka@ Re[2]:ハワイの歌姫テレサ・ブライト沖縄音楽を歌う(07/04) >「それで、ビギンも何かもらえるのかな…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

King Crimson - Newc… New! ken_wettonさん

父ちゃんの開拓物語 開拓父ちゃんさん
「歌う」のが、好き 佑【Yuu】さん
日々なるサウンドト… BASSMAN SYBさん
夢のかけら☆ヾ カリンさん9357さん

ニューストピックス


Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.