テーマ:今日聴いた音楽(73697)
カテゴリ:音楽その他広く一般
自身の楽曲806曲の著作権を10億円で譲渡すると男性に提案。 男性に前払い金として計5億円を振り込ませ、だまし取った疑い。 このニュースを聞いて、ぼくは、やっぱり、と思った。 小室哲哉の栄枯盛衰といえばそれまでだが、 ぼくは、そもそも小室哲哉に音楽的才能があったとは、あまり考えていない。 この806曲のうち、何曲いい曲があったか。 もちろん僕自身も、安室奈美恵のCDをかったりしているのだけれども。 というのは、小室サウンド絶頂期の時に、 あるひとが、世の中に出ている小室のインタビュー記事を丹念にみていくと、 どうやって小室がサウンドを作っているのかわかってしまった人がいた。 そのことを、本の原稿に書いて出版直前までいったひとが、 小室から出版社への圧力(または出版社の自粛)で、 お蔵入りになったことを知っているからだ。 その作家に、ぼくは間接的に原稿を読ませて欲しいと聞いたが、 出版できないものは、他人には見せられない、と断られた。 しかし、だいたいは推測がつく。 小室は、 POPsやクラシックなど、古今東西の有名曲、ヒット曲のメロディを細分化して、パソコンに保存。 メロディのいいとこどりをして、まずサビの部分をつくる。 リズムをオリジナルよりはやくして、ダンス音楽にする。 歌い手がだせるぎりぎりの高音主体のメロディにする。 まあ、そんなところだとおもう。 すなわち、小室サウンドの実態とは、 順列組み合わせで出来たメロディ 差し替え可能な歌手 で出来ている。 そんな意味で、小室に作曲・プロデュースをしてもらった歌手で、 本当に実力があるのは安室奈美恵ぐらいなんじゃないかと思う。 小室サウンドは、しかしCDが売れない、音楽番組が成り立たないといわれていた 90年代前半の窮状を救ったのはたしかだ。 その証拠に、当時のレコード大賞受賞曲を見ると、 1995年「OVERNIGHT SENSATION~時代はあなたに委ねてる~」trf 1996年 「Don't wanna cry」 安室奈美恵 1997年「CAN YOU CELEBRATE?」 安室奈美恵 1998年「Wanna Be A Dreammaker」 globe と、4年連続小室ファミリーが受賞している。 しかし、小室サウンドがかげりのみえた1998年は、 GLAYの「SOUL LOVE」を予想した人も多かった。 しかし、3年間にわたり、日本の音楽界を活気つけてくれた小室には、 最後にglobeとしての受賞を「与えないわけにはいかなかった」のがレコード(CD)業界の実情だったのだと思う。いわば、功労賞だ。 しかし、時はすでにglay、ラルクなどのビジュアル系人気にシフトしており、 Glayは遅ればせながら、翌年1999年「Winter, agin」でレコード大賞を獲得している。 また、このころ、ピコピコサウンドの小室サウンドは視聴者から飽きられており、 中古CD買い取り店は、「正直trfなどのCDを買い取りで持ち込まれても困る。100円でも売れないから」と言っていた。 小室サウンドが青春の音楽だった、といって今回の詐欺事件を、 その思い出を汚された、と感じている人もいるようだけれども、 そもそも、小室サウンドは、(いくつかの例外を除いて) 長く愛される音楽をはじめから創ってはいなくて、 806曲の著作権など、今でも多くの幅広い年齢層で世界中のひとから愛されている「ビートルズの楽曲」とは、比べるべくもないものだった、といわざるおえない。 音楽を創るひとが、本業をわすれて、贅沢三昧、経営手腕もないのに、新規ビジネスに奔走して自滅した、というかっこうになるが、そもそも、本当に音楽が好きで、音楽の才能があるなら、こんなことにはならなかったと思う。 安室奈美恵はその間、結婚、出産、母の死、離婚などの苦境を乗り越えながら、 10年間、小室からはなれて、ひたすら自分が好きなジャネット・ジャクソンのようなR&Bサウンドにこだわってきた結果、 即納!送料無料!■通常盤※ポスタープレゼント(希望者)■安室奈美恵 CD+DVD【BEST FICTION】... 【送料無料】(CD)安室奈美恵/BEST FICTION【通常仕様:CD+DVD】 【送料無料選択可!】BEST FICTION [CD+DVD/ジャケットA] / 安室奈美恵 【送料無料】 安室奈美恵 / BEST FICTION(CD+DVD) 《送料無料》安室奈美恵/BEST FICTION(CD+DVD/ジャケットA)(CD) 【海外発送】BEST FICTION/安室奈美恵 BEST FICTION/安室奈美恵[CD+DVD] 最新のCD「BEST FICTION」は、プロモーション・ビデオやヴィダル・サスーンのCFがカッコイイといわれ、アルバム自体も非常に高い評価を得て、10年ぶりにオリコン1位を獲得、6週連続首位を維持しているし、安室奈美恵の復活と、小室哲哉の凋落は、著しい対比を見せていると思う。 小室の詐欺事件発覚前にスタートした安室奈美恵の最新のツアーでは、小室の曲を1曲も歌わないステージを展開している。 やっぱり、純粋に音楽が好きなひとが、自分の意志を貫いて音楽をやり続けること、 このほうがよっぽど美しいのだと、あらためて、思う。 まさに、音楽が本当に好きで、自分のスタイルをつらぬいてきたひとが最後は強いのだなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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