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ラスタ・パスタのレレ日記

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2009年01月14日
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カテゴリ:音楽:CD
イギリスのジャズ・ギタリスト。マーティン・テイラー。
ここ数年、ヨーロッパのジャズが隆盛をきわめているが、
ジャズ・ギターの道で、シーンを引っ張っているひとり。
ぼくのお気に入りのジャズ・ギタリストだ。

ジャズ界からは、

「現在、世界最高のジャズ・ギタリスト」(チェット・アトキンス)
「ギターの歴史上、もっとも尊敬されるべきミュージシャンのひとり」
パット・メセニー)

と、トップ・アーティストから最高の評価を受けている。

彼のギターは、メロディ、ベースライン、ハーモニーを同時にこなし、アドリブもすごい。
ジャズ・ギター・ソロの歴史では、ジョー・パスの仕事が有名だが、ジョーパスは、テクニック的にもすごいけれども、彼の作品のように、聴いている側が、息苦しさを感じることもない。

超絶技巧のギター・テクニックを駆使しながら、音は美音、優雅で透明感もあり、聴いていてリラックスできるのだ

プログレッシブ・ロックのYESのギタリスト、スティーブ・ハウとの親交もあって、ふたりで、何十種類ものギターを使い分けてレコーディングしたCDもある。

さて、そんなマーティン・テイラーが、多重録音で、ひとりで2本のギターを弾いて、セルフ・デュオというのか、ジャス・ギターのデュオをやっているCD『Double Standards』が、本当に素晴らしく、かつリラックスできるので、今年になってから聴きまくっている。

ダブル・スタンダード中
ダブル・スタンダード/マーティン・テイラー[CD]
SMJ マーティン・テイラー/ダブル・スタンダード
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(CD)マーティン・テイラー/ダブル・スタンダード



収録曲は

1. Triste
2. Bluesette
3. Young and Foolish
4. Drop Me off at Harlem
5. Alfie
6. Jive at Five
7. Someone to Watch Over Me
8. Alice in Wonderland(不思議の国のアリス)
9. Estate
10. When I Take My Sugar to Tea
11. I Fall in Love Too Easily
12. Just Friends


スタンダード・ナンバーをひとり2本のギター多重録音で、超絶技巧を感じさせない優美さで弾いているので、おもわず、その演奏にうっとりしてしまうこともある。

左右に、それぞれ一人二役の自分が、ギターを弾いているのだが、片方が伴奏で、もう片方がメロディやアドリブ、という単純な構成ではない。
激しいアドリブの応酬というのはないが、左右の主従の逆転や、攻守の交代がなんども聴かれて、その息のあいかたが完璧なのだ。

自分で、両方弾いているのだから、息が合うのは当然、と考えるかもしれないが、そんな単純なはなしではない。

これは、あくまでぼくの想像だが、最初にリズム・トラックというかリズム・パートを弾いて録音しておき、それを聴きながら、例えば、右パートの録音をする。すると、メロディやアドリブ、ハーモニーの展開がしやすい。

その上で、今度は、右パートのギター演奏だけを聴きながら、左パートを録音する。
そうすると、右パートの展開に合わせて、左パートでも、メロディやソロも展開できる。

攻守の交代が何度もおこり、まるで二人のギタリストが一緒に弾いているような感じになる。すくなくとも、そう感じさせる曲は何曲もあった。

一説によると、そういう多重録音の方法ではなく、もうひとりの自分がギター演奏をしているのを想像しながら、まず、例えば、右チャネルを演奏し、今度は、それにあわせて左チャネルを演奏する、そういう手法をとっている、という説だ。

どちらにしても、単純な多重録音ではなく、2つのギターが、まるで二人のギタリストが弾いているように、1曲1曲の中で、呼吸しあい、ギターの応酬があり、役割の交代があ、お互いにリスポンスしているかのようなのだ。

『ダブル・スタンダード』というタイトルも、もともとの英語の使われ方、
例えば、金持ちにはこっちの規則を適用し、そうではないひとには、別のもっと不利な条件の規則を適用する、という意味でつかわれる「二重基準」という不公平さをあらわす言葉ではなく、

自分が2役で(ダブル)、ジャズのスタンダード曲を弾く(スタンダード)
というタイトルの付け方になっている。ちょっとした言葉の遊びだ。

では、そのようなスタンダード曲を演奏しているかと言えば、

ボサノバ、アントニオ・カルロス・ジョビンの1.『トリステ』
ハーモニカのトゥーツ・シールマンの2.『ブルーゼット』
デューク・エリントンの
4.『Drop Me off at Harlem』
バート・バカラックの5『アルフィー』
カウント・ベイシーの6『ジャイブ・アット・ファイヴ』
ジョージ・ガーシュインの
『Someone to Watch Over Me 』
映画の主題歌8.『不思議の国のアリス』
ブラジルのジョルジュ・ジルベルトがカヴァーしたことで有名になった
『エスターテ』
ビング・クロスビー、ナット・キング・コールがカヴァーして有名な
10『 When I Take My Sugar to Tea 』

チェット・ベイカー、マイルス・デイヴィスなどの多くのミュージシャンがとりあげた
12『 I Fall in Love Too Easily 』
チャーリー・パーカーがとりあげた12
『ジャスト・フレンズ』

など、至宝の名曲ばかり。

とくに、バート・バカラックの『アルフィー』をギター・デュオで演奏するその美しさには、われをも忘れてしまいそうだ。

ジャズ・ファン、ギター・フリーク双方にとって、必聴の現在進行形の名盤だと思う。

おすすめです。





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最終更新日  2009年02月16日 23時44分59秒
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