テーマ:Jazz(1958)
カテゴリ:音楽:CD
2008年、復活ライブがアメリカとヨーロッパで行われたが、残念ながら日本には来なかった。 だから、というわけではないかおもしれないが、その時のライブ盤2枚組CDが、日本先行発売 された(発売日は、なんと2008年12月31日) タイトルは『リターンズ~リユニオン・ライブ』 チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー/リターンズ~リユニオン・ライヴ リターンズ~リユニオン・ライヴ / チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー 【Aポイント+メール便送料無料】 チック・コリア / リターンズ~リユニオン・ライヴ (日本盤CD) 《送料無料》チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー/リターンズ~リユニオン・ライ... 【送料無料】(CD)チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー/リターンズ~リユニオン・... 《送料無料》チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー/リターンズ~リユニオン・ライ... チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー/リターンズ~リユニオン・ライヴ 【送料無料選択可!】リターンズ~リユニオン・ライブ / チック・コリア&リターン・トゥ・フォ... 収録曲 <ディスク 1> 1:オープニング・プレイヤー 2:第7銀河の賛歌 3:ヴァルカン・ワールズ 4:女魔術師 5:ソング・トゥ・ザ・ファロア・キング 6:アル・ディ・メオラ・ソロ 7:ノー・ミステリー <ディスク 2> 1:チック・コリア・ソロ 2:浪漫の騎士 3:エル・バヨ・ディ・ネグロ~スタンリー・クラーク・ソロ 4:リネージュ~レニー・ホワイト・ソロ 5:浪漫の騎士(コンティニュー) 6:道化と暴君の決闘 7:500マイルス・ハイ (ボーナス・トラック) 8:英BBC放送“ライフ・タイム・アーカイヴ・アワード”::浪漫の騎士 (ボーナス・ト ラック リターン・トゥ・フォーエヴァーは、70年代、フュージョン・シーンを引っ張った偉大なグル ープだが、同時代に同じく活躍したグループにはマイルス・デイヴィスのエレクトリック・バ ンドに所属していたメンバーが結成したグループが多い。まさに、マイルス・デイヴィスの子供たちというわけだ。 たとえば、 ジョーザ・ヴィヌル(key,p;昨年皮膚癌でなくなった)と ウェイン・ショーター(sax)の 「ウェザー・リポート」 ハービー・ハンコック(p, key)の「ヘッドハンター」 ジョン・マクラフリン(g)の「マハビシュヌ・オーケストラ」 トニー・ウィリアムス(ds:故人)の「ライフタイム」と「ニュー・ライフタイム」 など、いずれもすごいグループであったが、その中でも チック・コリア(key, p)のリターン・トゥ・フォーエヴァーは、 アル・ディメオラ(g) スタンリー・クラーク(b) レニー・ホワイト(ds) の「リターン・トゥ・フォーエヴァー」は、ロック・ファンからも大注目されたグループ。 80年代にたしか、よみうりランドのオープン・ホール「よみうりイースト」のこけら落としに 、リターン・トゥ・フォーエヴァーが1次的に復活して、ライヴを見に行ったことがあるが、それ以来、彼らの再結成はなかったと思う。 さて、このライヴ盤を聴いてみると、あらためて、ロック色の濃いエレクトリック・バンドだったんだなぁ、と思う。 特に、ディスク1の2曲目 「第7銀河の賛歌」など、 レニー・ホワイトのヘヴィーで痛快なロックよりのドラムスと、 エレクトリック・ギターで速弾きでおたけびをあげるアル・ディメオラなど、 最近は、あんまり聴かれなかった彼らのロック寄りの演奏に魅了される。 観客も大興奮の様子が伝わってくる。 3曲目の「ヴァルカン・ワールズ」では、 アル・ディメオラのエレキ・ギターに チック・コリアのシンセのフレーズ ピッコロ・ベースをまるでギターのような速さで軽々とヘヴィーに弾くスタンリー・クラークの様子に白熱した熱気と気持ちいい緊迫感を感じる。 6曲目では、アル・ディメオラのソロで、超有名曲 「地中海の舞踏」を聴かれる。 ディスク2では、 うってかわって、 1曲目の「フレンドシップ~チック・コリア」のソロでは、 チック・コリアの麗しいピアノ・ソロが、ジャズそのものの魅力を伝えてくれるし、そのチックのアコースティック・ピアノがそのまま 2曲目の「浪漫の騎士」に引き継がれ、 アル・ディメオラのアコースティック・ギター、 スタンリー・クラークのウッド・ベースの弓弾きと指弾きへと 音が重なっていく。 アル・ディメオラの今度はアコースティック・ギターの速弾き、 ギターを速く弾くだけがいいわけではないが、彼の音楽性の高さと、 速弾きの両立した世界は、やっぱり舌をまく。 彼の最近の活動より、このライブでの演奏のほうが、彼本来の味が出ているのではないかと思う。 こうやって、ロック、ジャス、エレクトリック、アコースティックと要素がさまざまに重なって、熱い「リターン・トゥ・フォーエヴァー」の音世界が組み立てられていく。 21世紀の今、リターン・トゥ・フォーエヴァーの演奏を聴くと、今更ながら、すごいグループだなあ、と思うし、こういう凄いグループがいくつも活躍していた70年代~80年代のはじめ、というのは凄い時代だったのだなあ、と思う。 まあ、とにかくまだ今は、日本ではライブの見られない、 『リターン・トゥ・フォーエヴァー』の復活ライブ この2枚組のCDで、たっぷりと堪能してもらいたいと思う。 オススメです。 追記 ちなみに、この5人のメンバーがいかにすごいキャリアを築いてきたかと言えば、 アル・ディメオラは、ジョン・マクラフリン(イギリス)、パコ・デ・ルシア(スペイン)とのアコースティクギターによる 「スーパー・ギター・トリオ」 スタンリー・クラークは、ジェフ・ベック、サンタナなどのロック・ギタリストとの競演、 ジョージ・デューク(key)との 「クラーク=デューク・プロジェクト」でのスウィートなソウル・ミュージック、 レニー・ホワイトは、NYの同郷のマーカス・ミラー(b)との、 ソウル・ファンク・グループ「ジャマイカ・ボーイズ」 チック・コリアは、ハービー・ハンコックや上原ひろみとの「ピアノ・デュオ」 エレクトリック・バンド、アコースティック・バンド、 ゲーリー・バートン(vib)とのコラボなど、枚挙にいとまがない。 とにかく、マイルスの子供たちのひとりだったチック・コリアが、 「リターン・トゥ・フォーエヴァー」や、その後の活動を通して、 チック・コリアの子供たちを育ててきたわけだ。 彼らの活躍亡くして、今のジャズおよびフュージョンの活況はなかったわけで、 とにかくぼくが敬愛しているミュージシャンたちである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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小雪さん、こんにちわ。
>またもや 私の耳には新鮮なお名前のユニットが。。。 >錚々たるミュージシャンたちなのですね。 >機会があったら、聴いてみますね♪ ぜひ、聴いてみてくださいね☆ ところで、このCDのジャケットのアートワーク、さんご礁の海の背景にあっていると思いませんか? (2009年01月19日 20時57分21秒)
ターコイズとエメラルドとアクアマリンの競演・・・それは珊瑚礁の海が映し出した魔法だった。。。
魔法によって海から生まれた伝説の蝶・・・って感じがする♪ (2009年01月20日 20時41分50秒)
小雪さん、こんにちわ。
>ターコイズとエメラルドとアクアマリンの競演・・・それは珊瑚礁の海が映し出した魔法だった。。。 >魔法によって海から生まれた伝説の蝶・・・って感じがする♪ 色彩の魔術師、うまいことをいいますね。 >ターコイズとエメラルドとアクアマリンの競演・・・それは珊瑚礁の海が映し出した魔法だった。。。 う~ん、やっぱりダイビングが得意な小雪さん。 色彩の魔術は、珊瑚礁がうつしだした魔法が生み出すと。色彩の織りなす陰影のごとく、小雪さんの経験から来た深い言葉ですね。 ----- (2009年01月20日 23時20分27秒) |
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