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ラスタ・パスタのレレ日記

2009年11月09日
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20年前のこの日、東西冷戦の象徴であったベルリンの壁が民衆によって崩壊した。
当時、ベルリンの壁によじ登って壁をハンマーで叩き崩していた若者たちのニュース映像をみて、先輩は、「今、ここで(日本で)こうしていられない。今すぐにでも現場に駆けつけて、自分もあの若者たちの中に入っていって一緒に壁を叩き割りたい」と言っていた。

ぼくは、ピンク・フロイドの名作「The Wall」を大音量でかけながら同じニュース映像を見ていた。

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1990年10月3日に東西ドイツは正式に統一され、その翌年の1991年にソビエト連邦が崩壊した。こうして東西冷戦は終結し、平和な時代がやってくると誰もが期待した。ぼくも友達もみな期待した。しかし、歴史はそうはならなかった。東西のアメリカ=ソ連という重石がなくなった世界は、まず小国の中の民族対立・民族紛争という形であらわれた。

セルビアとクロアチア、ボスニア紛争と民族浄化。。。チェチェン紛争。。。火種はあちこちにいまでもある。しかし、一方でアメリカが唯一の超大国となり、軍事・外交・経済でアメリカの一人勝ちの世界が現れたかに見えた。

しかし、そのアメリカの一人勝ちは、まずは2001年9月11日のNY、ワールドトレード・センターのツインビルにアルカイダの実行部隊が一般乗客とともに2機の旅客機が突っ込むという誰も予想しなかった同時多発テロの発生によって局面が転換した。

9.11とそれに続くアメリカ軍のアフガニスタン攻撃、さらに強引な理由付けによるイラク空爆によって時代は、次のフェーズに入っていった。いまやイラク戦争の失敗によって、圧倒的な軍事力で世界を黙らせる、というアメリカの戦略は絵空事であることが次第にはっきりしてきた。

さらに、昨年のリーマン・ブラザーズの破綻を引き金にした世界的金融危機は、アメリカが主導する高度グローバル金融資本主義が行き詰ったことを端的に証明した。こうして、軍事・経済の両面でアメリカはもはや唯一の超大国ではない多極的で不安定な世界へと進んでいる。

今、ぼくたちも、そして世界の人々も経済不安とテロの不安の両方の面でとても不安定な状況の中をかろうじて生きている。


しかし、である。やっぱり1989年11月9日のあの日に、ベルリンの壁が崩壊してよかったと思っている。その後の20年を、おろかな人類は平和な世界を築く方向には使えなかったということだ。

「ベルリンの壁」崩壊20年記念式典では、民主化の旧ソ連・東欧への拡大や壁崩壊をイメージした巨大ドミノ倒しが行われた。


ドイツのメルケル首相が主催する式典には、当時ポーランドの「連帯」の議長でその後、民主化したポーランドの大統領となったワレサ氏、東欧・ソ連の崩壊へおおきな影響力をあたえたペレストロイカを実行していたゴルバチョフ元ソ連大統領、そして現在の世界の首脳、英国のブラウン首相、フランスのサルコジ大統領、ロシアのメドベージェフ大統領、アメリカのクリントン国務長官らが出席したそうだ。

トップの写真は、ベルリンの壁が崩壊して、まだ東西ドイツが正式な統一にいたる少し前、1990年7月21日に、元ピンクフロイドのベーシスト・ボーカリスト・作曲家、ロジャーウォーターズが、その壁があった場所ベルリンのポツダム広場で行った「The Wall」のライブの様子を収録したCDだ。

発売されたときには下のようなジャケットだった。
roger waters 旧
ドイツに旅行した友達が、このライブ・アルバムをお見上げに買ってきてくれた。特に、おみあげに何がほしい、とたのんできたわけでもないのに、このCDを買ってきてくれた。「なんて僕の気持ちを分かってくれているんだろう」とその友人のセンスに感謝した。東西ドイツが正式に統一されたとき、そのニュース映像をリアルタイムでみながら、今度はぼくは、このライブアルバムを大音量でかけた


ライブ録音故の雑音が入っていたこのCDは、リマスターされ下のジャケットにかわって2003年に再発された。

the wall 2003
ザ・ウォール~ライヴ・イン・ベルリン

1990年の歴史的なライブに参加したのは、元ピンクフロイドのロジャーウォーターズのもとに、

シンディ・ローパー
ブライアン・アダムス
シニード・オコーナー
ヴァン・モリソンや
マリアンヌ・フェイスフル


と多彩なメンバーである。

ピンクフロイドの「The Wall」は、ベルリンの壁のことを思って製作されたアルバムではないと思う。、
「Another Brick in the Wall」という代表曲の題名からも分かるように、近代社会になってイギリスをはじめ多くの先進国が、その発展と引き換えに、人間が人間性を奪い取られ、社会の一歯車となって規格化・大量生産される状況を痛烈に批判したアルバムだと僕は思っている。

しかし、そのメッセージは戦争と世界の東西の分断という愚かしい時代を突き抜けてきたベルリンの壁の崩壊にも通徹する普遍的なメッセージであり、このような場所で、現地に巨大な壁を築き、最後にそれを崩してゆくステージ演奏は、政治家が主催した20周年記念よりも、はるかにわかりやすいイベント・パーフォーマンスであったと思う。

1979年に、その「The Wall」のアルバムを発表し、映画化までしたピンク・フロイドと、当時のリーダー的存在だったロジャー・ウォーターズの人間と社会、時代をみる洞察力には脱帽である。ピンク・フロイドのオリジナル盤、ロジャー・ウォーターズのライブinベルイン盤、映画どれもが必聴、必見であると思う。

















最終更新日  2009年12月23日 21時56分09秒
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