2004年11月22日

小田和正がキャロルを歌う!

(20)
「ファンキー・モンキー・ベイビー」

♪君は、ファンキー・モンキー・ベイビー、おどけてるのさぁ♪

TBSの月曜組曲。「風のように歌が流れていく」で、小田和正がキャロル の歌を歌った。

番組のオープニングは、恒例の小田和正による洋楽のカヴァー。

今回は「She」


チャーリー・チャップリンが映画「モダンタイムズ」で、鼻歌交じりに歌った歌。歌詞は誰がつけたかわすれたが、

数年前、フジTVのドラマ「空から降る一億の星」で、

エルビス・コステロ

が歌ってヒットした。

小田和正がなんで、この曲を歌うのかは説明されなかったが、やっぱりすきなんでしょうね。この曲。小田和正のボーカルにぴったりなんだなぁ。

(ぼくの、ウクレレの弾き語りのレパートリーだったりします)

番組冒頭の洋楽カヴァー、ぼくは毎回、楽しみにしている。


今回は、小田のまわりの音楽が

フォーク→フォーク・ロック→ニューミュージック と言われていった時代に焦点をあてている。

その頃は、本当にフォーク→フォーク・ロックが全盛だったそうで、日比谷公会堂だか、日比谷野音だかで、そういったミュージシャンが勢ぞろいしたイベントで、内田裕也が「ロックン・ロール」しようぜ、といっても、観客はシーンとしてしまったそうだ。

それだけ、フォーク→フォーク・ロックの勢いがすごかったらしい。
そんな時代、1972年にデビューした、ロックン・ロール・バンドのキャロル、

そう、あの矢沢永吉がいたバンドだ。

キャロルに敬意を表して、小田和正が「ファンキー・モンキー・ベイビー」を歌う。

なんか不思議な感じだ。その不思議さはあとで説明する。


そのあと、そのころの同時代のグループ、チューリップの財津和夫 がゲストで登場。

このふたりがいまこうやって仲良くしているのも不思議だが、ふたりで、


チューリップの「心の旅」 (1973年)をふたりが歌う。

小田和正と財津和夫の声って、よく似ているというか、案外あっている。
財津の声も良く出ている(実は、キーをさげているようだが)

それから、時代はずーと進んで、ユーミン 、小田和正と財津和夫の3人で作ったという、

「今だから」
を歌う。

松任谷由実、小田和正、財津和夫の三人が作詞・作曲、今だから言えるそうだが、実は、ユーミンと小田和正がほとんど作って、財津の意見は全然通らなかったらしいが。

プロデューサー/キーボードに坂本龍一。ギターに高中正義、ドラムスに高橋幸宏、ベースに後藤次利。

すごいメンバー。85年の作品らしいので、小田和正が時代の順番で、歌をつむいでいるのとはちょっと違った流れ。


次に、チューリップの1972年のデビュー曲
「魔法の黄色い靴」 を二人で歌う。

今、あらためて聴いてみて、いい曲だなぁ、と思う。


実は、デビュー曲、次の曲は財津が作って歌ったそうだが、ヒットしなかったので、3曲目の「心の旅」は、財津が作ったにもかかわらず、キーボードの姫野達也が歌って大ヒットしたそうだ。


吉田拓郎の「人生を語らず」 (1974年)を歌って、今週はおしまい。

財津さんの面白いエピソードが聞けたのが楽しかった。

しかし、である。ぼくは、さすがにチューリップの「心の旅」は知っているし、

♪ポケットにつめこんで。。。

あ~、だから今夜だけは、君を抱いていたい。。。♪

という歌詞もすきなのだが、その頃の吉田拓郎も、オフコースも全然知らなかったのだ。


フォーク→フォーク・ロックのイベントに集まった観客がロックに無反応だったらしいのも、驚きなのだ。

なぜかというと、1972年とその前後の1971年、1973年は、ロックの世界では、とても重要なアルバムが次々にリリースされ、

いわば、ロックの黄金時代だったからだ。


世界(といっても、主にアメリカとイギリスなのだけれども)に目を向ければ、キャロルのロックンロールどころではなかったのである。

例えば、

1971年
フォークロック、アコースティック系に近いところから言えば、

キャロルキングの「Tapestry」
ジョン・レノンの「イマジン」
レッド・ツェッペリンの「IV」(天国への階段 収録)
ディープ・パープル の「Machine Head」(ハイウェイスター収録)

イエス 「こわれもの(Fragile)」
ピンクフロイド 「おせっかい(Meddle)」
ムーディ・ブルースの「童夢」
E.L.P『展覧会の絵』

ジャズ・フュージョンでは
『ウェザー・リポート』のデビュー


1972年

カーリー・サイモン「うつろな愛」
スティービー・ワンダー「トーキング・ブック」3部作の1枚目
ポールサイモン「ポールサイモン」
ニール・ヤング 「ハーベスト」
イーグルス 「ファースト」
サンタナ 「キャラバンサライ」

ローリング・ストーンズ 「メイン・ストリートのならず者」
イエス 「危機(Close To The Edge)」
ジェネシス 「Foxtrot」

チック・コリア「Return To Forever」
マイルス・デイビス 「On the Corner」
マハヴィシュヌ・オーケストラ「火の鳥」
デオダート「ツァラトゥストラはかく語りき」


1973年には、

エルトン・ジョン 「グッバイ・イエロー・ブリックロード」
ポール・マッカートニー&ウィングス「バンド・オンザ・ラン」
ベック・ボガート&アピス 

キング・クリムゾン 「太陽と戦慄(Larks Tongues In Aspic)」
ELP「恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)」
ピンク・フロイド 「狂気」
マイク・オールドフィールド「チューブラ・ベルス」

ハービー・ハンコック 「ヘッド・ハンターズ」



という具合に、ロック、ハード・ロック、プログレ、ジャズ・フュージョンのアルバムで、その後の音楽に大きな影響をあたえた作品が目白おしなのだ。


そんな時に、小田和正や、「フォーク→フォークロック」といわれたひとたちや、その観客達が、ロックに無関心でいたのが、ものすごく不思議なのだ。

私自身は、フュージョンの始まりの頃の音楽は、時代をさかのぼって、あとから聴いたが(でも、その影響力は、現在にまでつながっている)、

ロックについては、多少早熟な子供だったかどうかわからないが、歳上の従兄の影響か、もっと上の親戚のお兄ちゃんの影響かわからないが、夢中になっていた。


小田和正のよさは、むしろ私の父親が先に認識したようで、ニューミュージック(と呼ばれるのを小田はすごく嫌っているが)のCD集のようなものを、父が沢山持っている。

父も、本当は、石原裕次郎みたいな歌を聴く年齢なのに、なぜか、小田和正が好きなのだが。

ということで、今回は、小田和正が、あのころの時代は、凄いことになっていて、と説明すればするほど、

あれ~、ぼくのまわりは、みんなブリティッシュ・ロック+いくつかのアメリカン・ロックだったけどなぁ、と思ってしまう。

きっと別のところで、もしかしたら、ライブ音楽としてではなく、アナログLPの世界の中で、ロックが日本でも盛上がっていたのかもしれない。

さて、次回の月曜組曲。

小田和正は、どんな曲を歌い、誰がゲストなのか。
楽しみである。





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最終更新日  2004年11月23日 22時44分13秒
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