2008年07月11日

ウクレレ・デユオ第3作♪

(2)
テーマ:ハワイ生活(908)
ハーブ・オータ・ジュニアとダニエル・ホーのウクレレ・デュオ 
第3作『2 to TREE feet』が完成した。

やっぱり、この2人の、シンプルでアコースティックなウクレレのコラボレーションは、こころが芯から癒されていいなぁ。

この2ヶ月近く、仕事や、家やプライベートの問題で、いっぱいいっぱいだったのだけれども、このCDを聴いて、本当に癒された。

自分が元気な時は、Jazzそれも、アグレッシブなJazzを聴いていたけれども、自分のエネルギー・レベルがだんだん下がってくると、やっぱり、ハワイ音楽、なかでも、素朴で、ナチュラルで、オーガニックな、ウクレレ・インストゥメンタルの演奏が、一番いい。

アルバムタイトルは『2 to THREE Feet』
2 to THREE feet小
収録曲は、
01. Pahala We Go
02. 2 to 3 Feet
03. Wave
04. Bodysurfing
05. Jazz the Glass
06. Surfing Walls
07. Slack Tides
08. Night Surfing
09. Expressions
10. Alchemy Hour
11. Laupahoehoe Hula


1曲目の出だしから、2本のウクレレの切れ味よく、ピュアな音色と、2人のリズミカルな演奏が始まる。左チャネルがジュニア、右チャネルがダニエル・ホー。

ダニエルが使っている、コアロハの5弦テナーの音は、低音がまるで、ベースが別に鳴っているというような響き。時々、ブルージーなフレイズがちょこっと入るのも、
ダニエル・ホーの音楽性の幅広さのゆえ。

ジュニアとダニエル・ホーは、相性抜群で、いままでのデュオ2枚もとてもよかったけれども、ダニエルのもっている、スラックキー・ギター的アプローチや、ブルージー、ジャジーなフレイズがほんの一瞬は入るところが、今までよりも二人の音楽世界の幅を広げていると思う。

1曲目の『Pahala We Go』をはじめ、
1,5、8、10曲目が、二人の共作。

ふたりの共作は、どれも、おたがいの綺麗なメロディ・パートを引きたてる演奏で、
ほんとうに、ほんとうに嬉しい。しずかな喜びの気持ちがぼくの中から湧き上がってくる。

3曲目では、アントニオ・カルロス・ジョビンの超有名なボサノバ曲
『Wave』をふたりで演奏。

またしても、ダニエルが、ギターのようなフレーズを弾く場面があるが、
クレジットには、あくまで、ダニエルはコアロハの5弦テナー・ウクレレのみ弾いていることになっている。5弦をかなり、低めにチューニングしているのだろうか。

ジュニアのウクレレ・ソロは、透明感あふれ、メロディアスな旋律で美しいのは、あいかわらずだが、ダニエルのウクレレ・ソロもそれにまけずおとらず、メロディが美しい。
そこに、彼、独特のフレージングやちょっとしたニュアンスが加わり、にくいにくい。

ダニエル・ホーは、グラミー賞のハワイ音楽部門で、3年連続最優秀ハワイ・ミュージック賞を受けている。3作とも、スラック・キー・ギターのオムニバス・アルバムで、
ダニエル自身は、何名も参加しているミュージシャンのひとりで、しかないが、
プロデューサーとして全作かかわっているところを考えると、彼が、自身の幅広い音楽性をもって、ジュニアのもつウクレレ・ソリストとしての魅力を最大限に引き出して、
ジュニア自身の音楽性をワンステップ・ランクアップさせていると思う。

4曲目は、ジュニアのお父さんのオータさんの作品
『Bodysurfing』

ほんとうに、ハワイのサンディ・ビーチかどこかで、ボディ・サーフィンをやっている時のような、スリリングなふたりのやりとりが聴ける。
そもそも、アルバム・タイトルの
『2 to THREE feet』

とは、ワイキキ・ビーチで、ロングボードなどで、ゆっくりと長い距離乗るのに最適な波のコンディション、いってみれば、湘南の稲村ガ崎、七里ガ浜、鵠沼とか辻堂とか、
そんなところで、膝上とか腰とか、胸とか、
せいぜいそのくらいの波の高さのことらしい。

ワイキキでは、このくらいの波の高さだと、かなり長くロング・ライドが出きる。

ハワイのノースショアとか、マカハビーチ(オアフ島の西北)などの大波ではなく、
アルバム・タイトルが『2 to THREE feet』であったり、この『ボディサーフィン』のような曲を取り上げているのに、象徴的なように、

ふたりは、あくまで、ウクレレの穏やかで、楽器のボディと弦の響きと音色とか、その素のよさを大切にした音楽。
けっして、過剰な演奏やスピード感を求めない。そういうスタンスが、やっぱり心癒されたい時には、一番だ。

7曲目は『Slack Tides』は、
スラック・キー・ギタリストでもあるダニエル・ホーの面目躍如といった感じの、
スラック・キーチューニングのウクレレの魅力がいっぱい。
ベースラインとメロディ・パートをダニエルが弾きながら、
ジュニアも、いつもてゃ違うバッキングがパートによっては聴かれる。

ダニエル・ホーって、過小評価されているきらいがあるけれども、
かつてのピーター・ムーンみたいに、ウクレレもギターも、ボーカルもでき、
アレンジや演奏も斬新なアイディアを持っていると思う。

9曲目の『Expressions』ジュニアのオリジナルで、
かつて、自分のソロCDでも演奏しているけれども、
今回のダニエルとの共演では、新しい魅力が聴かれる。つまり、

ダニエルのソロが、ハワイ音楽とはちょっと文脈の違うところから、フレーズのアイディアが湧いてくるようで、とても新鮮。

11曲目の『Alchemy Hour』は、ふたたびふたりの共作。

ちょっと、センチメンタルな要素が曲の中から感じられ、
ワイキキの夕暮れ時を感じたりもする。

いい波にのって、沖からあがってきて、ほどよい疲労感をむしろ心地よく感じながら、
ふと、西の空に見える夕暮れ。原題は、「不思議な時間(帯)」とでも訳せばいいのだろうか。その不思議な時間帯は、ぼくにとっては、ワイキキの夕暮れ時を連想するような曲だ。

そういう流れだと普通、最後の曲は、しっとりした曲になるのだろうが、
そうはならないのが、このふたりのお茶目なところ。

Hulaの曲を、ちょっとユーモラスに演奏して終わり。

CD1枚を聴いていると、どんどん癒されていく自分が、だんだん元気になってくるのが分かる。もっと、ず~っと聴いていたい。1日中でも、このふたりのウクレレ・デュオを聴いていたい。そんな気にさせるCDだ。

いよいよ夏本番、オススメの1枚です。





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最終更新日  2008年07月24日 19時02分11秒
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