693690 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

パスターハリー(Pastor Harry) の書斎

パスターハリー(Pastor Harry) の書斎

詩編第5編

「朝ごとの祈り」 信仰者の勝利の秘訣
 詩5編        
【はじめに】 朝の15分があなたを変える。これは榎本保郎先生のアシュラム運動のキャッチフレーズ。5分聖書を読み。5分黙想をし。5分祈る。この短い朝のディボーションが人生を変えてゆく。
【内容および区分】                        
「本編は朝の犠牲を捧げる時に称えられた主の忠信なる僕の祈りである」(松田明三郎)。4節には「朝ごとに」という言葉が2回出てくる。まさに「朝ごとの祈り」である。しかし、彼は多くの敵に脅かされている。(7、10、11節)。しかもその敵は異邦人ではなく、同国人の中の悪を行う者である。信仰者と不信仰者の対立は知恵文学時代の気質を反映している。文学類型からいうと個人の嘆きの歌に属している。おそらくこの詩は第二神殿において用いられたのであろうといわれる。
  2-4節 序言的訴え 朝ごとの祈り。
  5ー7節 悪しき者は神の客人となれない。
 8ー11節 神の慈愛と恵み、悪人は追い落とされる。
12-13節 義人への祝福        
【メッセージのポイント】
1)、 主よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください。朝ごとに、わたしは御前に訴え出て/あなたを仰ぎ望みます。(4節)
⇒ 朝ごとに主を仰ぎ望め!
 4節には「朝ごとに(ボーケル)」という語が2回繰り返される。この詩編が朝ごとに用いられたらからであろう。「わたしたちに、一日の朝と生涯の朝とを神に捧げさせよ。祈りはその日を開く鍵である」(スポルジョン)。また、4節後半の「御前に訴え出て」は直訳は「備える(=アアラフ)」で、犠牲のための準備をすることである。レビ6:5に「祭壇の上の火は絶やさず燃やし続ける。祭司は朝ごとに薪をくべ、その上に焼き尽くす献げ物を並べ、更にその上に和解の献げ物の脂肪を置き、燃やして煙にする」とある。

2)、5 あなたは、決して/逆らう者を喜ぶ神ではありません。悪人は御もとに宿ることを許されず、6 誇り高い者は御目に向かって立つことができず/悪を行う者はすべて憎まれます。7 主よ、あなたは偽って語る者を滅ぼし/流血の罪を犯す者、欺く者をいとわれます。(5-7節)
 ⇒ 悪を行うものは神の客人となれないと悟れ!
 5-7節は「神の客としての資格」を問う形になっている。特に5節で「あなたは、決して/逆らう者を喜ぶ神ではありません。悪人は御もとに宿ることを許されず、」と歌われるが、「宿る(グ-ル)」は「客(ゲル)」という名詞を構成する動詞で、「本来の権利なくして、新しく迎えられて住む」という意味。神の恩寵によって迎えられて、親密な霊的交わりを現すために「身を寄せるもの」「客人」の比喩を用いた。この比喩は詩編にはたくさんある(15:1-4、24:3-6、27:4 等)。6節には神の前に立てない悪が記される。
高ぶるもの、
悪を行うもの、
嘘を語る者、
欺きの血を流す者。
主はこれらを憎まれる。

3)、5:8 しかしわたしは、深い慈しみをいただいて/あなたの家に入り、聖なる宮に向かってひれ伏し/あなたを畏れ敬います。5:9 主よ、恵みの御業のうちにわたしを導き/まっすぐにあなたの道を歩ませてください。わたしを陥れようとする者がいます。(8、9節)
 ⇒ 主の慈しみを頂いて聖なる宮にひれ伏せ!
 ここで詩人は神の家に入りうる2つの特質を語る。第1は神の「慈しみ(=へセド)」であり、第2は「神への恐れ敬い(=イラー)」である。この二つはわたしどももいつも心に覚えねばならない。10節はパウロもロマ書3:13で引用している人間の罪の表現である。

4)12 あなたを避けどころとする者は皆、喜び祝い/とこしえに喜び歌います。御名を愛する者はあなたに守られ/あなたによって喜び誇ります。
13 主よ、あなたは従う人を祝福し/御旨のままに、盾となってお守りくださいます。
⇒ 喜び祝え、喜び歌え、喜び誇れ!
ここには神に「逃げ込む者(=ホーセー)」の主にあって喜ぶ様が歌われる。神ご自身が、彼らの盾(大盾=ツィナー)となって守ってくださるという。

【結語】 現代のように複雑な世界は、不安やストレスも多い。朝ごとに主を称えつつ、み言葉に満たされつつ、勝利の歩みをして行こう。神の愛に支えられ、また主のみ前に深いへりくだりと信仰をもって。そのような人の内には喜びがいつでも沸き上がるのである。ハレルヤ


© Rakuten Group, Inc.