ザアカイさんザアカイさんのお話 (ルカによる福音書19章1節~10節)☆税務署にお勤めしている人、お気を悪くしないで下さいね。 当時のユダヤの特殊事情があるのです。 ザアカイさんは税金集金人で、当時の皆さんに嫌われていた。 それも無理はない。 ユダヤの人から見れば、国を占領している奴らに使われて、自分たちからお金を取って敵に納めていたのだから。 「売国奴」なんて言われていたかも。 戦争中のクリスチャンもなぜかそう言われたことがある(共感)。 キリスト様がエリコの町に来たというのでみんなが集まった。 ザアカイも、噂のイエス様を見たい、話を聞いてみたいと思った。 走って行ったら、もう人垣が出来ていて、見えなかった。 「おーい、ちょっと見せてや、おれにも」 ザアカイを見るいやな目つき、だれかが唾を吐いたぞ。 どさくさに紛れて、けったぞ。 だれも中に入れてくれないよ。嫌われ者なんだから。 何を思ったか、ザアカイは木に登った。 キリスト様がお出でになった! キリスト様はそこをお通りになるとき、ザアカイを見上げた。 「ザアカイ、降りてきなさい。今日はキミの家に泊まりたいんだよ」 わあ~~ 急いで降りてお迎えした。 町の奴らは「え~~っ」 町の人々は、そわそわして窓から見た。 なあんとキリスト様はにこにこしたり、真剣なお顔で、一緒に食事をなさっていた。 「な、何だっ。キリスト様も地に堕ちたぜ。あんな嫌われモンの家にお入りになったばかりか、お食事までなさっているとは!」 ザアカイはうれしくて、そして悲しくもなった。 自分の姿がキリスト様に映った。キリスト様はボクたちの心を映す鏡だから。 そして恥ずかしくなって、それから、もう絶対に悪いことは止めようと思って、立ち上がった。 「もう悪いことは止めます。今までだまし取っていた人には4倍にして返します!」 キリスト様はにこにこしておられた。よかった。 キリスト様どうもありがとう! あのかたの有名なお言葉でこの節は終わる。 「今日救いがこの家に来た。この人もアブラハムの子孫だ。私は失われた人を見つけに来たんだ!」 ジャンル別一覧
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