2021/08/24(火)18:42
日本の文学
ボクの電車通勤は読書の時間
今、志賀直哉の『暗夜行路』を読んでいます。
志賀直哉の短編は高校時代にほぼ読み尽くしました。
『暗夜行路』だけ残っていたので、わが読書人生の仕上げのつもりで読んでいます。
恥ずかしながら短編の記憶は『城之崎にて』くらい。
あとはわすれた。
『暗夜行路』は読み始めたとき、
内容が自分好みと隔たっていると思い
やめようかと思いました。
読み始めたのだからと、我慢して読んでいきました。
今、前編の終わり近くまで読み進めています。
面白くなりました。
文章の精緻さ、描写の細かさ
景色の描写も、心理の描写も同じように
曖昧さがなく精緻を極め
純文学の質の高さを思わせます。
通俗的な題材なのに
哲学的な言葉も飛び出して思わず二度読み。
志賀直哉に限らず
ひと昔前の文学って文章の質が高いと思う。