マスコミの功罪
テレビでは、今日も景気悪化を伝えている。サブプライムによる景気悪化というが本当だろうか?マネーはゼロサムである。つまり、誰かが儲かれば、誰かが損をしている。今、サブプライムで大変な状況というが、誰かは得しているのだろう。問題は、物や金が動かないことである。金や物が動かなくなると、動脈硬化が起きる。すると、企業は生き残りのためにスリム化を行う。本来スリム化は、いいことである。今までは、100を生産していたのが、70しか見込めなくなった。だから、生産能力も100→80に落とす。ただ、その20が問題なのである。その20が別の仕事に就ければ、なんら問題はない。所詮は少数派である。今回、その少数派がテレビで取り上げられ、あたかも殆どの会社が問題があるかのように扱った。風評というのが、世界の不安を押し上げてしまった。実際に、失業した人は、全体の何割なんだろうか?給料が下がって、生活に困るようになった人は、どれくらいなんだろうか?たぶん、ごくごく少数派である。ところが、社会全体に不安感が充満すると消費を行わなくなる。すると、また血液がいかなくなるという、デフレスパイラルになるのだ。この国の為政者やマスコミは、目の前の不安を取り除くのではなく、将来あるべき姿を提示したほうがいいだろう。