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カテゴリ:02 知財活動 どのレベルですか?
こんちくは。
「知財活動 どのレベルですか?」の「発明はあるが、特許出願のスキルがない。(レベル3 その2)」についてです。 通算打率向上へ、フォーム構築の参考にしてください。 前回 次回 (あなた)「具体的には、どんな組織があるの?」 (私)「日本でも有数の特許権保有会社である日立製作所の知的財産報告書に記載されている組織・活動についてです。」 ・日立製作所(単独)の出願件数 - 2003年公開特許件数:5774件 - 2003年米国特許登録件数:1909件 - 2003年米国特許登録数ランキング:3位 ・日立製作所の知的財産部門 社長の直轄下に「知的財産権本部」があり、その下に本社スタッフ部門(企画、特許情報、業務管理)、IPビジネス本部、IP開発本部があります。 「知的財産権本部」は、全員で約300名。 そして、その中の「IP開発本部」は約200名。 弁理士54名!(2004年3月)。 特許事務所は、日本全国で約3000ありますが、弁理士が50人以上いるところは、5つだけです。 理念は、「知的付加価値の創造」。 通常の発明育成活動に加えて、以下の活動を特別に行っているようです。 「5FP(Five Fighting Patents)活動」 一つの製品分野で特許侵害訴訟に耐え得る特許を少なくとも5件取得しようとする活動 「戦略特許活動」 現在又は将来の主要技術に関する基本的・必然的発明の特許出願に関し、以下のフラグを立て重点的に特許を取得する活動。 「金」:他社が回避することがきわめて困難なもので、世界トップレベルの基本発明 「銀」:他社が回避することがきわめて困難なもので、国内トップレベルの発明 「銅」:他社が回避することが困難なもので、当社の主要製品のセールスポイントとして積極的に活用する発明 5FP、戦略特許活動のいずれも、自社製品の保護という観点よりも、他社に対する権利活用という面が重視されているのが注目すべきところです。 (あなた)「最近、特許活動を始めたというような会社では、どのような組織なの?」 次回へ。 <20050622 追記> 上記内容は、知的財産報告書の2004年度版に基づいて作成したものです。 2005年度版は既に発行されています。 http://www.hitachi.co.jp/about/strategy/ip/index.html キーワード 特許出願、知財部 感想・質問・意見交換は下のコメント欄か私書箱をどうぞ。 【気力だけでは、きまり手に欠けます】 人気blogランキング ブログポポタル 特許制度の基本 本ページの先頭に戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.05.25 11:16:22
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