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2005.05.28
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カテゴリ:01 特許ゲーム
こんちくは。


ノーベル賞の田中耕一氏は、

「『田中は知財を軽視している。ノーベル賞をもらうような技術をなぜ放置していたのか』と呆れられた」

と語っていたそうです*1

実際、特許出願しても特許査定にならなかったものや、登録されても途中で年金を払わずに消滅しているものが少なくないということらしいです。

ノーベル賞をとる方でさえ、発明の価値の評価は難しい。

まして、いわんや おや。

新規性の要件(特許法第29条1項各号に該当しないこと)をクリアするということは、

いわばこの世にはないということで(あの世のというわけではないが)、

そのような発明を評価するということは難しいです。

なぜなら、評価は他との比較ですが、この比較に一定期間が必要ということだと考えます。

この一定期間を待っていたのでは、先願主義下、先を越されてしまうかもしれません。

ある程度見込み発車ということが必要になります(とはいえ、特許出願は保険ではないので、出せばいいというものでもない)。

最近は、発明に対しての目利き(めきき)が必要だと言われています。

しかし、それの方法論は確立していないと思います。当たり前ですが。

経験だけというのも芸のない話ではあると思うのですが。



*1
2005年4月18日、「発明の日記念シンポジウム」での講演。
知財を重視しなかった過去について「今では反省しています」とのこと、あいかわらず素直で素敵な方です。



キーワード 特許、ノーベル賞

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最終更新日  2005.05.28 23:47:47
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