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カテゴリ:02 知財活動 どのレベルですか?
こんちくは。
・審査請求率(その1)は、2005年7月29日ブログで。 ・審査請求率(その2)は、2005年8月12日ブログで。 ・審査請求率(その3)は、2005年8月15日ブログで。 前回のブログでは、「審査請求後に「取下げ・放棄を行うか否か」ということの判断が増えるかも」ということを書きました。 あからさまに、審査着手前に出願の取下げ・放棄を行いなさいというのは言いにくいでしょう。 「審査請求した案件は、特許として必要なのだから」という反論が考えられますから。 では、その時の根拠になるのが、特許査定率。 つまり、「特許査定率を向上させなさい」ということを言われると予想されます。 そこで、その特許差定率は、どのような計算式かというと、以下の式です。 特許査定率=特許査定件数/最終処分件数 一見、まともな式です。 ですが、最終処分件数とは、以下の式で求められます。 最終処分件数=特許査定件数+拒絶査定件数+FA後取下げ・放棄等 そして、FA後取下げ・放棄等とは、「一次審査着手後に出願の取下げ・放棄等が行われたもの」です。 実務家の方でしたら、ここでお分かりですよね。私の言いたいこと。 それでは、今日はこれまで。 つまり、この式、「審査を開始したものの中で」特許になったものの割合です。 出願人側の感覚として言えば、「審査請求したものの中で」特許になったものの割合が特許査定率のように思いますが。 この式、審査の効率化を目的とするための数字を出すためのものですから、上のような式になったのでしょう。 さて、この特許査定率を向上させるためには、 (1)特許査定件数を向上させる (2)審査請求件数を減少させる (3)FA前取下げ・放棄等を増やす 審査請求後のもので「特許査定率を向上させよ」となれば、(2)の対策は無理。 (1)は本来出願時に対策をとるべきものであり、審査請求後は困難。 とすると、この中で対策を打ち易いのが(3)。 ということで、審査請求後に「取下げ・放棄を行うか否か」ということの判断が増えるかも。 キーワード 審査請求、特許査定率 感想・質問・意見交換は下のコメント欄、いいことをそっと耳打ちしたい方は私書箱をどうぞ。 【絵にかくとも及びがたし】 人気blogランキング ブログポポタル【花でさえも色をうしなう】 知財活動 どのレベルですか? 本ページの先頭に戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.08.19 07:23:45
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